研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
おから粉末に放射線を当てるとパンの材料としての性質はどう変わるのか
豆乳や豆腐をつくる過程で大量に出る副産物「おから」は、食物繊維やたんぱく質を多く含みながらも、多くが廃棄されているといわれます。粉末化して食品に混ぜ込む試みもありますが、水や油を抱え込む力や生地への馴染みやすさといった機能面の制約から、活用が広がりにくいという課題があります。今回紹介する研究は、この…
公開日: 2026年09月07日 05:41
大豆タンパク質の粉末改良、湿度センサーで『打ち水』を自動調整する試み
豆乳や代替肉などに使われる大豆分離タンパク質(SPI)は、粉末のままだと粒が細かく、べたついて扱いにくいうえ、水に溶かそうとしても表面が水をはじきなかなか馴染まないという弱点があります。この弱点を解決する加工法のひとつが「流動層造粒」で、細かい粉末に水などの結合剤(バインダー)を霧状に吹きかけながら…
公開日: 2026年09月07日 04:50
漬物由来の乳酸菌で大豆粕を発酵させる試み——スターター菌株選抜の研究
家畜の飼料に使われる大豆粕は、たんぱく質源として重要な原料です。しかし大豆粕には消化を妨げる成分(抗栄養因子)が含まれており、これを乳酸菌で発酵させることで酸性化を進め、栄養的な質を高められる可能性があるとされています。今回紹介する研究は、こうした発酵に使える乳酸菌を、身近な発酵野菜から探し出そうと…
公開日: 2026年09月06日 05:37
タイ南部の高齢者、約4人に1人がサルコペニア 年齢とBMI・栄養・運動習慣の関係とは
加齢とともに筋肉量や筋力、身体機能が徐々に低下していく状態は「サルコペニア」と呼ばれ、転倒や骨折、要介護、入院、死亡リスクの上昇と関連することが知られています。タイでは2022年時点で60歳以上の人口が全体の20%を占める『高齢社会』に入り、2031年には28%に達して『超高齢社会』になると予測され…
公開日: 2026年09月05日 04:45
超音波の力で植物ポリフェノールを効率よく取り出す AIとの組み合わせで抽出条件を最適化
植物に含まれるポリフェノールやフラボノイドは、抗酸化作用を持つ成分として食品や健康分野で注目されてきました。しかし、これらの成分を植物からどれだけ効率よく取り出せるかは、加熱温度や時間、抽出に使う技術の設定条件によって大きく左右されます。今回紹介する研究では、東南アジアに自生するピランカサ(Ardi…
公開日: 2026年09月04日 06:34
ジャックフルーツの種でビールを造る? 廃棄されがちな種子を麦芽の代わりに使う研究
ジャックフルーツは東南アジアなどで親しまれている果物ですが、果肉を食べたあとに残る種子は、多くの場合そのまま捨てられています。この種子には栄養や機能性の面で活用できる可能性があるとされ、食品として有効利用(アップサイクル)する研究が進められています。今回紹介する研究では、このジャックフルーツの種子を…
公開日: 2026年09月04日 05:33
白ワインのポリフェノールは血液中のタンパク質とどう結びつくのか——シャルドネとソーヴィニヨン・ブランを比較した基礎研究
赤ワインについては、適度な飲用が心血管疾患のリスクと逆相関するという疫学研究が知られており、これは主に赤ワインに豊富なフェノール化合物によるものとされてきました。一方、白ワインの生理活性についてはこれまであまり注目されてこなかったといいます。今回紹介する研究は、イスラエルとチリで作られた白ワインに含…
公開日: 2026年09月04日 05:31
コオロギ由来タンパク質をチョコレートアイスクリームに加えたら何が変わる?食品科学の研究から
昆虫食は環境負荷の低いタンパク質源として近年注目されていますが、そのまま食べることへの抵抗感が普及の壁になっています。そこで一つの工夫として考えられているのが、昆虫のタンパク質を粉末や加水分解物といった『見えにくい形』に加工し、身近な食品に混ぜ込む方法です。今回紹介する研究は、フタホシコオロギの近縁…
公開日: 2026年09月04日 04:51
シーバスの魚油をナノカプセルに閉じ込める――酸化を防ぐ新しい保存技術の研究
魚油には健康に良いとされる多価不飽和脂肪酸(PUFA)が豊富に含まれていますが、この種の脂肪酸は酸素や光、熱にさらされると酸化しやすく、風味の劣化や栄養価の低下を招くという弱点があります。魚油を食品や機能性素材として活用する際、いかに酸化を抑えて品質を保つかは長年の課題とされてきました。今回、タイの…
公開日: 2026年09月03日 09:26
焼き畑ではなく培地へ:農業残渣でキノコ栽培のコストと収量を両立させる試み
稲わらやトウモロコシの茎など、収穫後に残る農業残渣(バイオマス)は、多くの地域で畑での野焼きによって処分されています。この野焼きは温室効果ガスの排出や大気汚染を引き起こすだけでなく、本来なら別の用途に使えたはずの資源を燃やして失っていることにもなります。この研究は、そうした廃棄されがちな農業残渣を、…
公開日: 2026年09月03日 08:27
カカオの皮を乾燥法と超音波抽出で有効成分を引き出す研究、抗炎症活性も確認
チョコレートの原料となるカカオ豆を収穫すると、実の外側を覆う分厚い皮(カカオポッドハスク)が大量に廃棄物として残ります。カカオ豆の加工工程で生じる副産物の中でも最も量が多いとされるこの皮には、食物繊維やペクチンに加えてフェノール化合物が含まれており、これまで十分に活用されてこなかった資源だと考えられ…
公開日: 2026年09月02日 13:35
麻の実搾りかすを活かした葉面散布剤、温室イチゴの収量と品質を高める可能性
植物工場やスマート温室での栽培が広がるなか、化学肥料や合成農薬に頼らずに作物の生育を後押しする「バイオスティミュラント(生物刺激剤)」への関心が高まっています。今回紹介する研究は、麻(ヘンプ)の種子から油を搾った後に残る「搾油粕」を原料に作ったタンパク質加水分解物を、イチゴの葉に散布するとどのような…
公開日: 2026年09月02日 07:24