研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
ハチミツ酒(ミード)の1年間:発酵と瓶内熟成で成分はどう変わるのか
ミードは、蜂蜜を水で薄めて酵母で発酵させてつくるお酒です。その風味は、原料となる蜂蜜の成分、発酵の条件、酵母のはたらき、そして発酵後の熟成によって形づくられます。研究チームによれば、ミードの香りはアルコール類、エステル類、酸、アルデヒド、テルペン類、硫黄を含む香気成分などの量的なバランスで決まり、そ…
公開日: 2026年09月17日 08:37
低酸素環境での運動とビートルートジュース ― 筋肉の酸素状態への影響を調べた研究
標高の高い場所のように酸素の薄い環境(低酸素環境)で運動すると、通常の酸素濃度の環境(常酸素環境)よりも身体への負担が大きくなります。研究チームは、その背景として骨格筋への酸素の行き渡りが低下し、代謝面での負担が増すことで運動能力が制限される可能性を挙げています。
公開日: 2026年09月17日 06:21
天麻(オニノヤガラ塊茎)の成分と抗酸化性を、栽培方法・生育段階・収穫時期から比較した研究
東アジアで古くから薬用・食用として利用されてきた天麻(オニノヤガラの塊茎、GER)は、現在、屋外の圃場で育てる方法(露地栽培)と、屋内施設で育てる方法(施設栽培)の両方で生産されています。研究チームは、こうした育て方の違いや、収穫時の生育段階、収穫の季節によって、天麻に含まれるフェノール性成分の組成…
公開日: 2026年09月17日 05:49
プロポリスは産地で中身が変わる — 成分の多様性と人を対象とした研究の現状を整理したレビュー
プロポリスは、ミツバチなどの社会性のハチが植物の樹脂や新芽の分泌物を集め、ろうや唾液の分泌物と混ぜてつくる粘着性の高い物質です。ハチは巣のすき間をふさぎ、構造を補強し、細菌や寄生虫、真菌から巣を守る役割に使っています。著者らによれば、その色は黄色から赤、濃い褐色まで幅があり、硬さもろう分や温度で変わ…
公開日: 2026年09月13日 22:25
温暖化とともに北上する有毒底生渦鞭毛藻 ― 韓国沿岸での出現状況をまとめた総説
海水温の上昇によって、これまで熱帯・亜熱帯にとどまっていた海の生物が、より高緯度の温帯沿岸へ分布を広げつつあります。本論文の著者らは、そうした変化のなかでも「底生性の有害藻類(BHAB)」と呼ばれる渦鞭毛藻に注目し、その生態と毒性、分布の広がり、環境要因に関するこれまでの知見を整理した総説を発表しま…
公開日: 2026年09月13日 22:16
オーツバーの甘味料と加熱法が品質とアクリルアミド量に与える影響を調べた研究
オーツ麦を使ったシリアルバーは、手軽に食べられる間食や食事代わりとして世界的に需要が伸びています。こうしたバーには、材料をまとめて甘みを付ける役割で「シロップ」が加えられ、はちみつがよく使われてきました。近年は健康志向の高まりから、低カロリーの甘味料であるアルロース(D-アルロース)やフラクトオリゴ…
公開日: 2026年09月13日 20:39
遺伝子組換えトウモロコシは代謝物のプロファイルでも親系統と同等か——非標的メタボロミクスによる安全性評価
遺伝子組換え(GM)作物が市場に出る前には、既存の作物と成分面で大きな違いがないかを確認する「実質的同等性」の評価が行われます。従来はタンパク質や脂質、主要な栄養成分など、あらかじめ決めた項目を測定する方法が中心でしたが、それだけでは見落とす代謝物があるかもしれません。今回、韓国・仁川大学校や農村振…
公開日: 2026年09月10日 09:26
昆虫タンパク質で肉もどき食品の食感と栄養は変わるのか——高水分押出成形による研究
大豆やグルテンを原料とする植物肉は、肉の繊維質な食感を再現するために「高水分押出成形」という加工技術を使って作られています。今回紹介する研究では、この植物肉の原料に、脂肪分を除いた食用昆虫由来のタンパク質を加えることで、栄養価や食感の構造がどう変わるかを調べています。使われた昆虫は、ミールワーム(T…
公開日: 2026年09月10日 08:59
AI画像解析でアワビの体重を推定する研究、非接触での成長管理に手がかり
養殖の現場では、個体の体重をどれだけ手間なく正確に把握できるかが、選別や出荷判断、成長のモニタリングを左右します。従来は一つひとつ手に取って計量する必要がありますが、これは時間がかかるうえ、個体にストレスを与える可能性もあります。今回、韓国の国立水産科学院(National Institute of…
公開日: 2026年09月04日 06:36
採卵鶏の飼料から抗生物質を減らす試み、乳酸菌と酵母の効果を調べた研究
卵を安定して生産するため、これまで多くの養鶏現場では飼料に抗生物質を加えて鶏の健康維持や成長促進に役立ててきました。しかし抗生物質を飼料に使い続けることには、薬剤耐性菌の出現などへの懸念があり、使用を控える動きが世界的に広がっています。その一方で、抗生物質を単純に取り除くだけでは鶏の健康や卵の生産性…
公開日: 2026年09月03日 06:23
食肉の未来はどう変わる?——生産技術の進化と食料システムの持続可能性を考える研究レビュー
ステーキや焼き肉、唐揚げなど、私たちの食卓に欠かせない「肉」。しかし世界の人口は2050年までに97億3千万人に達すると見込まれ、食肉・乳製品・卵など畜産物の世界的な需要は今後8%増加すると推計されています。一方で従来型の畜産業は、環境負荷や動物福祉、消費者意識の変化といった課題に直面しています。韓…
公開日: 2026年09月02日 05:34
「フードデザート」は一律に語れない?地域の実情に合わせた食料アクセス対策を考える研究
スーパーが遠く、新鮮な食料品を買いにくい地域は「フードデザート(食の砂漠)」と呼ばれ、健康や暮らしに関わる問題として世界各地で注目されてきました。これまでの議論では「最寄りの店までの距離が遠いかどうか」が主な指標とされることが多かったのですが、実際にはお金の余裕や移動手段、地域ごとの食文化なども関わ…
公開日: 2026年08月09日 19:27