研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
加工肉と赤身肉の摂取量と膀胱がんの関連:30のコホート研究を統合した解析
膀胱がんは世界で9番目に多いがんで、男性では6番目に多いとされています。喫煙、ヒ素などで汚染された飲み水、職場での特定の化学物質への曝露などが、すでに知られている危険因子です。食べ物に含まれる発がん性物質やその代謝物は尿として排出され、膀胱の内側に触れるため、食事も膀胱がんのリスクに関わる可能性が指…
公開日: 2026年10月18日 06:44
日本人の食事の質は年齢と性別でどう変わるか:1〜79歳の8日間秤量記録による分析
食事の質は、肥満や代謝の病気、心血管疾患などのリスクに関わります。年齢とともに変わることも知られています。欧米の調査では、中年期から高齢期にかけて食事の質が高まる一方、子ども、思春期、若い成人では不十分な食事が目立つと報告されてきました。しかし、どの年齢で特に低くなるのか、どの食品や栄養素がその差を…
公開日: 2026年10月16日 23:20
状態の安定した肺移植後の患者における、たんぱく質摂取量と握力・消化器症状との関連
肺移植を受けた人は、栄養状態が悪くなったり、筋肉の働きが落ちたりするおそれがあることが知られています。しかし、たんぱく質を十分にとれていない場合に、体のどのような状態と結びついているのかは、はっきりしていませんでした。
公開日: 2026年10月12日 06:44
日本人の食事摂取基準に沿った「栄養バランス食」と低糖質・高脂質食を比べた4週間の探索的ランダム化比較試験
食事のバランスというと、これまでは糖質と脂質の割合など、エネルギー源となる栄養素の比率が主に議論されてきました。糖質を減らして脂質を増やす「低糖質・高脂質(LCHF)食」は、減量や血糖コントロールへの効果が報告されてきた一方、肥満への効果はまだはっきりしていません。また、こうした研究の多くは糖質と脂…
公開日: 2026年10月09日 06:15
食品成分表の改訂で、日本人成人の推定栄養摂取量はどう変わるか:2018〜2019年国民健康・栄養調査データによる比較
私たちが何をどれだけ食べ、どのくらいのエネルギーや栄養素をとっているかを推定するには、食品ごとの栄養素の量をまとめた「食品成分表」が欠かせません。国の食品成分データベースは、食事調査の土台となる存在です。
公開日: 2026年10月09日 05:21
食品企業の栄養への取り組みをどう評価するか――世界共通指標と国別指標の比較
研究チームは、食品・飲料企業の栄養改善への取り組みを評価する指標が、どのように変化し、各国の事情に合わせて調整されてきたかを調べました。目的は、国別の指標がまだない国で、食文化や制度に合った評価の仕組みを考えるための材料を整理することです。
公開日: 2026年10月06日 05:47
地中海食と日本食を比べる——「アンチエイジング」の観点から生活習慣を見直す系統的レビュー
地中海食と日本食は、どちらも世界的に「健康的な食事」として知られ、ユネスコの無形文化遺産にも登録されています。ただし著者らによれば、地中海食に関する研究の蓄積に比べ、日本食については論文数が少なく、その有効性は科学的に十分に解明されているとは言えない状況にあります。
公開日: 2026年10月02日 08:20
妊娠前・妊娠中の魚の摂取と妊娠高血圧症候群リスクの関連――全国出生コホート研究「エコチル調査」からの報告
妊娠高血圧症候群(HDP)は、妊娠中に新たに高血圧が現れる一群の病態で、妊娠20週以降に収縮期血圧140mmHg以上または拡張期血圧90mmHg以上となった場合に診断されます。論文によれば、HDPは全妊娠のおよそ5〜10%に起こり、世界的に見ても母体と周産期の健康被害や死亡の主要な原因のひとつであり…
公開日: 2026年09月21日 04:48
「日本の管理栄養士」という設定を与えると、AIは料理写真から見積もる量を一貫して小さくする
食事の写真から栄養素の量を推定する技術として、画像と言語の両方を扱えるAI(視覚言語モデル、VLM)の利用が広がっています。手間のかかる自己申告に代わる方法として期待される一方で、著者らは以前の研究で、指示文(プロンプト)の書き方やモデルの選択によって推定精度が大きく変わることを報告していました。た…
公開日: 2026年09月19日 07:23
安静時のエネルギー消費量、計算式で推定すると実測値とどれくらいずれる? 日本人36人での検証
ダイエットや栄養管理の指導現場では、何もしていない状態で体が消費するエネルギー量、いわゆる安静時エネルギー消費量(REE)を知ることが出発点になります。ただしREEを正確に測るには専用の間接熱量計という機器が必要で、誰もが使えるわけではありません。そこで広く使われているのが、身長・体重・年齢・性別な…
公開日: 2026年09月10日 09:16
水産物や脂肪酸の摂取量と加齢による難聴に関連はあるか、日本の大規模調査から
魚介類に多く含まれるn-3系多価不飽和脂肪酸には、炎症を抑えたり酸化ストレスを軽減したりする働きがあると考えられており、加齢に伴う難聴(加齢性難聴)を防ぐ可能性が以前から議論されてきました。加齢性難聴は聞こえにくさそのものだけでなく、認知症や社会的孤立、生活の質の低下とも関連が指摘される身近な健康課…
公開日: 2026年09月07日 03:42
食物繊維オオバコが腸を守るしくみ、免疫細胞の連携から見えてきた新経路
食物繊維は腸内細菌のエサとなり、その発酵を通じて腸の健康に関わると考えられてきました。しかし、日本の広島大学大学院統合生命科学研究科の研究グループ(Yoshiki Ishii氏ら)は、京都女子大学、東京農業大学の研究者と共同で、食物繊維の一種であるオオバコ(サイリウム)が、腸内細菌の発酵とは別の経路…
公開日: 2026年09月05日 05:40