研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

乳酸菌KB1と赤しそ葉エキスの併用がスギ花粉症モデルマウスの症状と腸内細菌に与える影響 研究論文OpenAlex

乳酸菌KB1と赤しそ葉エキスの併用がスギ花粉症モデルマウスの症状と腸内細菌に与える影響

スギ花粉症は日本で非常に多くの人が悩む病気です。論文によると、2019年の日本ではアレルギー性鼻炎の有病率が49.2%、スギ花粉症が人口の38.8%に達していました。研究チームは、体の働きを調整する食品由来の成分が花粉症の予防や症状の緩和に役立つ可能性に注目しました。

公開日: 2026年10月20日 22:36

酵母細胞壁と有胞子性乳酸菌を組み合わせると、腸内細菌による酪酸産生が高まった:便を用いた試験管内実験の報告 研究論文OpenAlex

酵母細胞壁と有胞子性乳酸菌を組み合わせると、腸内細菌による酪酸産生が高まった:便を用いた試験管内実験の報告

私たちの腸内細菌は、食物繊維などを分解して「短鎖脂肪酸」と呼ばれる物質を作ります。代表的なものは酢酸、プロピオン酸、酪酸です。論文によると、なかでも酪酸は量としては少ないものの、腸の粘膜のバリア機能や免疫、炎症の調節に関わることがこれまでの研究で示されてきました。そのため、酪酸の産生を高める方法が探…

公開日: 2026年10月18日 16:24

米たんぱく質分解物が高脂肪食ラットの盲腸内N-アセチルアミノ酸を回復させたとする研究 研究論文OpenAlex

米たんぱく質分解物が高脂肪食ラットの盲腸内N-アセチルアミノ酸を回復させたとする研究

食品のたんぱく質を分解した素材や発酵食品には、「ピログルタミルペプチド」と呼ばれる特殊な形のペプチドが広く含まれています。これは、端にグルタミンをもつペプチドが酵素を使わずに変化してできるもので、消化酵素で分解されにくい性質が報告されています。その一つであるピログルタミルロイシン(pyroGlu-L…

公開日: 2026年10月10日 22:04

麹菌で発酵させた玄米食品は潰瘍性大腸炎の患者に役立つか:二重盲検ランダム化試験の報告 研究論文OpenAlex

麹菌で発酵させた玄米食品は潰瘍性大腸炎の患者に役立つか:二重盲検ランダム化試験の報告

潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に広く炎症が起こる病気で、原因はまだ分かっていません。これまでの基礎研究や臨床研究から、食物繊維をとることで症状が和らぐ可能性が示唆されてきました。

公開日: 2026年10月08日 05:23

高齢者の便秘に対する3種の生きた菌を含む口腔内崩壊錠——8週間の単群試験による安全性と前後比較の報告 研究論文OpenAlex

高齢者の便秘に対する3種の生きた菌を含む口腔内崩壊錠——8週間の単群試験による安全性と前後比較の報告

慢性的な便秘は高齢者によく見られ、排便の習慣だけでなく生活の質や日常生活の動作にも影響しうる問題だと、研究チームは指摘しています。高齢者では便秘が虚弱や複数の持病、多剤併用と重なりやすく、安全で扱いやすく、体に負担の少ない選択肢が日常診療で求められているという問題意識が、この研究の出発点にあります。

公開日: 2026年09月30日 05:01

リシン摂取の効果は腸内の細菌・ファージ・宿主の相互作用で変わりうる — 老化した消化管細胞モデルでの検討 研究論文OpenAlex

リシン摂取の効果は腸内の細菌・ファージ・宿主の相互作用で変わりうる — 老化した消化管細胞モデルでの検討

リシンは人の体内で作ることができない必須アミノ酸で、腸でのカルシウムや鉄の吸収、タンパク質の合成、脂肪酸の代謝など、いくつもの細胞の働きに関わっています。研究チームによれば、近年は栄養補助食品やサプリメントといったさまざまな形でリシンを摂る人が増えており、とくに高齢者で目立つとされています。

公開日: 2026年09月29日 06:53

5か国の食事と腸内細菌叢を同じ方法で比べた大規模研究 研究論文OpenAlex

5か国の食事と腸内細菌叢を同じ方法で比べた大規模研究

腸内細菌叢(腸の中にすむ微生物の集まり)は、食事や生活環境の影響を受けて人の代謝や免疫に関わることが知られています。しかし、国や文化による食生活の違いが腸内細菌叢とどう結びつくのかは、はっきりしていませんでした。

公開日: 2026年09月25日 21:44

排便回数が多く軟らかい便に悩む健康な成人を対象に、加熱処理した乳酸菌の「ポストバイオティクス」の効果を検証した研究 研究論文DOAJ

排便回数が多く軟らかい便に悩む健康な成人を対象に、加熱処理した乳酸菌の「ポストバイオティクス」の効果を検証した研究

おなかの調子の悩みは、必ずしも病気と診断される段階だけに生じるものではありません。研究チームは、便が軟らかく排便回数が多いものの、下痢と診断される基準には当てはまらない人がいることに着目しました。こうした状態は医学的な診断がつかなくても、本人が感じる生活の質を下げることがあると論文は説明しています。

公開日: 2026年09月25日 05:54

乳酸菌由来の多糖が免疫細胞の連携を介して細菌を殺す力を高める——培養細胞での報告 研究論文OpenAlex

乳酸菌由来の多糖が免疫細胞の連携を介して細菌を殺す力を高める——培養細胞での報告

ヨーグルトの発酵に使われる乳酸菌の一種、ラクトバチルス・デルブルエッキー・ブルガリクス OLL1073R-1 は、菌体の外に「菌体外多糖(EPS)」と呼ばれる大きな糖の分子を作り出します。研究チームによれば、この株が作るEPSについてはこれまで主にウイルスに対する免疫を高める働きが報告されてきました…

公開日: 2026年09月23日 05:22

コウジカビの多様化を支える巨大な動く遺伝子「Starship」——麹菌の家畜化をめぐる研究の紹介 研究論文OpenAlex

コウジカビの多様化を支える巨大な動く遺伝子「Starship」——麹菌の家畜化をめぐる研究の紹介

この研究が扱うのは、「Starship(スターシップ)」と呼ばれる、菌類で近年報告された巨大なトランスポゾン(ゲノムの中を移動できる遺伝子のまとまり)です。Starshipは「カーゴ遺伝子」と呼ばれる積み荷のような遺伝子群を運び、菌類の急速な適応を促すと報告されてきました。

公開日: 2026年09月15日 06:44

メチロトローフ酵母を使ってタンパク質をつくる — 食品素材への応用と合成生物学の最新動向をまとめた総説 研究論文OpenAlex

メチロトローフ酵母を使ってタンパク質をつくる — 食品素材への応用と合成生物学の最新動向をまとめた総説

著者らは、メタノールを炭素源として利用できる「メチロトローフ酵母」と呼ばれる微生物を、食品素材となるタンパク質の生産に使う技術について、近年の進展をまとめた総説を発表しました。中心に据えられているのは Komagataella phaffii(旧称 Pichia pastoris)という酵母です。

公開日: 2026年09月14日 20:07

食事パターンと腸内細菌のタイプ、組み合わせで見るとフレイルの差が9倍に――京丹後の高齢者研究 研究論文OpenAlex

食事パターンと腸内細菌のタイプ、組み合わせで見るとフレイルの差が9倍に――京丹後の高齢者研究

高齢期の心身の衰え「フレイル」には、食事の内容と腸内細菌の状態がそれぞれ関わることがこれまでの研究で示されてきました。しかし、この二つを同時に調べ、食事と腸内細菌がどのように絡み合ってフレイルに関係しているのかを検討した研究は、アジアの集団では十分に行われていませんでした。今回、京都府北部の長寿地域…

公開日: 2026年09月06日 04:49