研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
サリチル酸・フルボ酸・微生物資材がブドウ「タイフィ」の生育と品質に与える影響を調べた圃場試験
ブドウ(Vitis vinifera L.)の栽培では、樹の生育や果実の品質を高めるために、肥料以外のさまざまな資材が利用されています。今回紹介する研究で著者らが取り上げたのは、植物が本来もつ調節物質であるサリチル酸、土壌有機物に由来するフルボ酸、そして植物の根と共生する菌類「菌根菌(マイコリザ)」…
公開日: 2026年09月14日 21:56
オクラのぬめり成分で作った酸化鉄ナノ粒子による、水牛乳のアフラトキシンM1低減
牛乳や水牛乳には、家畜が汚染された飼料を食べることで「アフラトキシンM1(AFM1)」という有害物質が移行することがあります。著者らによれば、この物質は加熱に強く、通常の低温殺菌でも分解されずに乳製品の流通経路に残るため、公衆衛生上の懸念とされています。とくに水牛乳は脂肪やたんぱく質が多く、論文では…
公開日: 2026年09月14日 17:25
焼き方の温度と時間で変わる? パン中のリジン損失を調べた研究
小麦を原料とするパンは、精白の過程でふすまや胚芽が取り除かれるため、もともとリジンというアミノ酸が少ないことが知られています。リジンは体の組織の成長や細胞の再生に必要とされる必須アミノ酸で、不足しがちな栄養素を補うために小麦粉へ添加する試みも行われています。しかし添加したリジンは、焼く工程でその一部…
公開日: 2026年09月08日 05:36
レモン果汁とクエン酸は牛ひき肉の細菌をどれだけ減らせるか、基礎研究が報告
スーパーで買った牛ひき肉は、表面積が大きく空気や水分にも触れやすいため、塊肉に比べて細菌が増えやすい食材とされています。加熱調理の前段階でどれだけ菌を減らせるかは、食中毒予防の観点から関心の高いテーマです。合成の食品保存料は効果が確認されている一方で、健康への懸念から「天然由来の抗菌素材」への関心も…
公開日: 2026年09月08日 01:32
グアの種子、品種によって栄養価や粘りに大きな差──15系統を比較した研究
グア(Cyamopsis tetragonoloba)という豆科植物をご存じでしょうか。主に夏に栽培される作物で、種子の胚乳部分に含まれるガラクトマンナンという多糖類は「グアガム」として抽出され、食品の増粘剤や安定剤として幅広く使われています。さらに種子を包む胚芽や種皮はタンパク質を多く含み、飼料や…
公開日: 2026年09月02日 09:39
食事の『目に見える証拠』を探る──メタボロミクスとAIで食習慣を読み解く試み
「今日何を食べましたか?」と聞かれて、正確に思い出せる自信はあるでしょうか。実は栄養に関する研究の多くは、こうした自己申告に頼ってきました。食物摂取頻度調査票(FFQ)や24時間思い出し法、食事記録といった手法です。しかし人の記憶や自己申告には限界があり、食べたものを忘れてしまったり、量を実際より少…
公開日: 2026年08月25日 23:34
肥満対策とアレルギー緩和に役立つ?キノコ由来成分の可能性を探る総説
キノコは古くから食用として親しまれてきましたが、近年では多糖類やテルペン類、フェノール化合物、フラボノイドなど、多様な生理活性化合物を含む食材としても注目されています。肥満は代謝異常や慢性炎症、糖尿病や心血管疾患のリスク上昇と関わる世界的な健康課題であり、副作用の少ない天然由来の対策への関心が高まっ…
公開日: 2026年08月25日 22:34
口腔・腸内の細菌バランスと関節リウマチ―マイクロバイオータ研究の最前線
関節リウマチ(RA)は、関節に痛みや腫れを引き起こす自己免疫疾患として知られています。発症には遺伝的な要因に加え、環境要因が関わるとされていますが、近年とくに注目されているのが「マイクロバイオータ」、つまり私たちの口や腸に棲む微生物の集まりです。今回紹介する総説論文は、口腔と腸内のマイクロバイオータ…
公開日: 2026年08月02日 01:31
伝統的な植物性食品と持続可能な食事が心血管代謝疾患の予防に果たす役割とは―国際専門家グループによるコンセンサス声明を紹介
国連が掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)」には、貧困や飢餓の解消、健康、教育、平等、気候変動対策など幅広いテーマが含まれています。今回紹介するのは、こうしたSDGsの達成と、心血管代謝疾患(心臓病や糖尿病など)をはじめとする慢性疾患の予防とを結びつけて論じた、国際栄養学会と第28回世界臨床栄養学…
公開日: 2026年07月08日 21:29