研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
在来品種「チャクハオ」黒米に棲む微生物を探る——収量とアロマを支える土壌の力
インド北東部マニプール州の伝統的な黒い香り米「チャクハオ(Chak-hao)」は、独特の香りと高いアントシアニン含量で知られ、鉄分やビタミンE、抗酸化成分に富む食材として評価されてきました。しかしこの在来品種は収量が低く、栽培期間が長いという課題も抱えています。今回紹介する研究は、この米の根や根の周…
公開日: 2026年09月09日 06:24
手作り食は『足りているか』だけでは測れない ― ペットの生鮮食を二つの軸で評価する新しい枠組み
犬や猫に生肉や新鮮な食材を使った手作り食を与える『フレッシュフィーディング』が注目される一方、その栄養価を巡る議論は長く平行線をたどってきました。従来の規制や基準は、各栄養素が定められた最低量(フロア)を超えているかどうかという一点だけで食事を評価してきました。しかしこの方法では、その栄養素がどんな…
公開日: 2026年09月08日 21:25
パンノキの若い果実と種子、どちらも野菜として食べられる? 発育段階ごとの成分を比較した研究
パンノキ属の樹木には、種なしで果肉を食べる「パンノキ(Artocarpus altilis)」と、種を野菜として利用する近縁種「パンノミ(Artocarpus camansi)」があります。どちらも熱帯地域で古くから食用にされてきましたが、果実が育つ過程でどのように味や栄養、調理特性が変化していくの…
公開日: 2026年09月08日 19:45
雑穀は世界の食料サプライチェーンでどんな役割を担いうるか——インドの事例から考える
雑穀(ミレット)は、稲や小麦に比べると日本ではまだなじみの薄い穀物ですが、近年は乾燥に強く栄養価が高い「ネクストシリアル」として国際的に注目が集まっています。今回紹介する研究は、インドの農業が世界の食料バリューチェーン(原材料の生産から加工・流通・輸出までの一連の連鎖)の中でどのような位置を占めてい…
公開日: 2026年09月08日 05:27
インドの魚類生産と水産物輸出、20年余りのデータで見えた成長と不安定さ
魚は世界的に需要が伸び続けている食品のひとつです。インドは長い海岸線と広大な排他的経済水域、さらに河川や貯水池、池、湿地といった内水面資源にも恵まれ、世界有数の水産大国とされています。今回紹介する研究は、2000年度から2024年度までの約25年間にわたる魚類生産量と水産物輸出のデータを統計的に分析…
公開日: 2026年09月08日 05:01
農業の近代化は食料安全保障をどう支えるのか、インドを事例に考える研究
世界の人口増加や気候変動、資源の劣化、食生活の変化が進むなかで、農業をどのように変えていけば食料の安定供給を保てるのかは、多くの国にとって重要な課題です。今回紹介する研究は、開発途上国の経済を支える基盤である農業に着目し、伝統的な自給的農業から、技術を活用し市場志向で持続可能性を意識した農業システム…
公開日: 2026年09月08日 01:31
インド北シッキムの野生キウイフルーツ、品種改良に使える系統を探す研究
キウイフルーツと聞くと、ニュージーランドや日本など各地で栽培されている果物を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし栽培品種のもとになる野生の遺伝資源は、寒冷で標高の高い地域にひっそりと自生していることがあります。今回紹介する研究は、インド北東部シッキム州の北シッキム県、標高の高いラチュンおよびラ…
公開日: 2026年09月06日 04:59
インドの水産物輸出、この20年をデータで振り返る 市場の移り変わりと今後の見通しを分析した研究
エビや魚の冷凍品など、日本の食卓にもなじみ深い水産物は世界中で活発に取引されています。なかでもインドは世界有数の水産物輸出国であり、外貨獲得や雇用、沿岸地域の生活を支える重要な産業となっています。ただし、どの商品がどの国にどれだけ売れているか、その関係がどう変化してきたかを長期的にたどった分析は簡単…
公開日: 2026年09月06日 04:44
メガラヤ州ガロ丘陵の伝統的な緑葉野菜、鉄分やたんぱく質が豊富と報告
インドの北東部、メガラヤ州のガロ丘陵に暮らす先住民族の人々は、森や畑の周辺に自生・栽培される緑葉野菜を日常的に食してきました。こうした食材は市場に流通することが少なく、栄養面での価値も十分には調べられていません。中央農業大学(インパール)とメガラヤ州の農業生態学支援団体NESFASの研究者らは、ガロ…
公開日: 2026年09月03日 15:24
タマリンドという万能果樹――栽培技術と収穫後管理の進歩を整理したレビュー論文
タマリンドという果物を知っているだろうか。酸味と甘みが同居する独特の風味を持ち、東南アジアやインド料理、あるいは中南米の飲料や菓子に使われることがある熱帯性の果樹である。この果実を対象に、栽培技術から収穫後の管理、加工・価値付加、流通までを幅広くまとめたレビュー論文が、インターナショナル・ジャーナル…
公開日: 2026年09月03日 05:39
スイカの早生化・多収化はどう実現できるか、雑種強勢を利用した交配研究
スイカは家庭でも人気の高い果物ですが、品種改良の現場では「早く実る」「収量が多い」「果実の質が良い」という三拍子を同時にそろえるのが難しい課題とされています。今回紹介するのは、円形の果実をつけるスイカの系統と、楕円形・広楕円形・長円形の果実をつけるスイカの系統をかけ合わせ、雑種第一代(F1)の性質を…
公開日: 2026年09月02日 13:38
接ぎ木でナスの栄養価は変わる? 品種の組み合わせを比較した現地試験
ナスは家庭料理でおなじみの野菜ですが、実は接ぎ木栽培によって収量だけでなく栄養成分にも変化が生じることが知られています。接ぎ木とは、育てたい品種(穂木)を、病気に強かったり生育が旺盛だったりする別の株(台木)につないで一体化させる技術です。トマトやキュウリ、ピーマンといった野菜ですでに広く使われてい…
公開日: 2026年09月02日 03:30