研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
加工肉と赤身肉の摂取量と膀胱がんの関連:30のコホート研究を統合した解析
膀胱がんは世界で9番目に多いがんで、男性では6番目に多いとされています。喫煙、ヒ素などで汚染された飲み水、職場での特定の化学物質への曝露などが、すでに知られている危険因子です。食べ物に含まれる発がん性物質やその代謝物は尿として排出され、膀胱の内側に触れるため、食事も膀胱がんのリスクに関わる可能性が指…
公開日: 2026年10月18日 06:44
ヨーロッパ4地域で発酵食品は誰がどれだけ食べているか――PIMENTO研究による大規模調査
ヨーグルトやチーズ、パン、ワイン、ビール、コーヒー、チョコレートなど、微生物の働きを利用して作られる発酵食品は、ヨーロッパの食生活に深く根付いています。しかし、ヨーロッパ全体で人々がどの発酵食品をどれくらい口にしているのかを、同じ基準でまとめたデータはほとんどありませんでした。著者らによれば、これま…
公開日: 2026年10月16日 21:38
地中海食を「料理の体系」として捉え直す:食品の成分、調理法、心臓・代謝の健康をつなぐレビュー
地中海食は、オリーブオイルや野菜、魚などを中心とする食事のパターンとして、心臓や血管、代謝の健康との関係がよく知られています。この論文の著者らは、地中海食を単なる食品の組み合わせではなく、体に働きかける成分(生理活性物質)を豊富に含む「料理の体系」として捉え直すことを目指しました。
公開日: 2026年10月16日 05:35
地中海食の個々の食品、SNS利用、不安・抑うつ症状の関連を探った小規模オンライン調査
不安や抑うつの症状は多くの人にみられ、食事はそれらに関わりうる生活要因の一つとして研究されてきました。オリーブオイルや野菜、魚などを中心とする地中海食については、よく守っている人ほど抑うつや不安が少ないとする報告がある一方、関連が弱い、あるいははっきりしないとする報告もあり、結果は一致していません。
公開日: 2026年10月15日 21:39
甘いものへの「依存的な食べ方」を6項目で測る簡易尺度の開発と、英語・スペイン語・ハンガリー語での検証
砂糖や甘味を加えた加工食品の摂り過ぎは、肥満や2型糖尿病、心血管疾患などとの関連が指摘されてきた公衆衛生上の課題です。甘いものをやめられない、強く欲しくなるといった、依存に似た食べ方を訴える人も少なくありません。著者らは、体重管理や栄養指導、糖尿病、摂食障害の診療の場で、患者が「食べ物全般」ではなく…
公開日: 2026年10月14日 04:59
マドリードの子どもにおける家庭の食料不安と食事・体重の関係
「食料不安」とは、栄養的に十分で安全な食べ物を、社会的に受け入れられる方法で安定して手に入れることが難しい状態を指します。高所得国でも重要な社会・公衆衛生上の課題とされていますが、これまでの研究の多くは北米で行われ、ヨーロッパでの知見は限られていました。家庭の食料不安と子どもの過体重・肥満の関係につ…
公開日: 2026年10月13日 05:17
若年成人の食事パターンと体脂肪の関係:英国の大学生111人を対象にした横断研究
大学に入学する頃の若者は、食品の購入や食事の準備を自分で決めるようになり、住まいや人間関係、学業、経済状況も大きく変わります。著者らは、この「成人形成期」に身についた食習慣が、のちの体重や体脂肪にかかわる可能性に注目しています。
公開日: 2026年10月11日 21:49
地中海食への近さと睡眠の質――主観的な評価と機器による測定で異なる関連
睡眠の質は、本人が感じる「よく眠れた」という実感と、機器で測る睡眠の状態の両面からとらえられます。この二つは必ずしも一致しないことが知られています。研究チームは、果物、野菜、豆類、魚、オリーブオイルなどを多くとる「地中海食」に近い食生活と睡眠の質との関係を、両方の方法で調べました。
公開日: 2026年10月10日 22:33
子どもと思春期の摂食障害を腸内細菌の視点から調べる研究計画:PSYNIGED研究のプロトコル
摂食障害は、食事のとり方に異常が生じ、苦痛を伴う考えや感情を伴う深刻な精神疾患です。著者らによると、摂食障害は思春期に多い慢性疾患の一つで、治療後も症状が残ったり慢性化したりする患者が少なくありません。発症や長期化には、遺伝や脳の働き、心理的な特徴、幼少期の経験、社会的な痩せ志向など、さまざまな要因…
公開日: 2026年10月08日 00:51
甘味を感じる受容体と血糖・体重調節の関わり
著者らは、甘味を感じる仕組みが、体内のエネルギーや体重の調節にどう関わるのかを検討しました。この論文は関連する知見を整理した総説で、甘味の受容体が通常の体の働きや糖尿病・肥満に果たす役割と、予防や治療の標的となる可能性を取り上げています。
公開日: 2026年10月05日 05:31
食品原料の規制は「一度きりの承認」から「継続的な証拠」へ——制度転換をめぐる論考
この論文は、食品原料に関する規制の仕組みが構造的な転換期にあるという見方を示し、その変化を整理して論じたものです。著者は、従来の規制の中心的な問いが「ある物質が法的に定められた市場参入の基準を越えたかどうか」にあったと説明します。食品添加物としての承認、ポジティブリスト(使用が認められた物質を列挙し…
公開日: 2026年09月30日 04:47
地中海食のピラミッド発表から30年 ― 研究の広がりを振り返る論考
1995年、ウィレットらが地中海沿岸の食習慣をまとめた「食のピラミッド」を発表しました。これは、オリーブの栽培地域に古くから伝わる食べ方を図式化したもので、その後の栄養学研究に大きな影響を与えたと論文は述べています。この論考は、発表から30年が経った時点で、この食事パターンをめぐる研究がどこまで広が…
公開日: 2026年09月28日 08:01