研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
2型糖尿病の血糖管理、食事療法はどこまで効くのか——15編の臨床研究を横断調査
2型糖尿病の治療というと薬物療法が主役に思われがちですが、日々の食事内容も血糖コントロールを左右する重要な要素です。地中海食、低炭水化物食、植物性食、カロリー制限など、さまざまな栄養介入が提案されてきましたが、それぞれがどの程度の効果を持つのかを俯瞰した研究は限られていました。今回紹介する系統的レビ…
公開日: 2026年09月10日 08:47
ヤム芋の栄養と機能性成分を整理、農産業への活用可能性を探る総説
ヤム芋と呼ばれる作物をご存じでしょうか。Dioscorea属に含まれる塊茎作物で、熱帯・亜熱帯地域を中心に古くから栽培されてきました。日本でもヤマノイモ科の芋は馴染み深い食材ですが、世界的にはより多様な種が食用・産業用に利用されています。今回紹介する総説論文は、こうしたヤム芋のうちD. alata、…
公開日: 2026年09月10日 08:42
超加工食品をよく食べる人ほど、食品を捨てやすいのか?イタリア成人200人の調査から
「超加工食品(UPF)」という言葉を耳にする機会が増えています。スナック菓子や清涼飲料、即席麺のように、工業的な加工を経て作られる食品群を指す分類です。健康面での議論が多いUPFですが、今回紹介する研究はやや異なる角度からこのテーマに切り込んでいます。着目したのは「家庭で出る食品廃棄」との関係です。…
公開日: 2026年09月10日 08:30
夕食づくりを手伝う中学・高校生ほど、超加工食品の摂取が少ない傾向 スペインの青少年調査
スーパーで買い物かごに何を入れるか、フライパンで何を炒めるか——食卓に並ぶまでの一連の作業に、家庭の子どもがどれだけ関わっているかは、食生活の中身と関係しているのだろうか。今回紹介する研究は、12〜17歳の青少年を対象に、夕食の準備や買い物の手伝いの頻度と、スナック菓子や清涼飲料、菓子パンなどに代表…
公開日: 2026年09月08日 21:30
大学生の塩分知識と食行動の関係を調べた米国の調査研究
塩分の摂りすぎが体に良くないことは広く知られていますが、「知っていること」と「実際に減塩を意識した行動をとること」は必ずしも同じではありません。今回紹介するのは、米国カリフォルニア州南部の大学生を対象に、ナトリウム(塩分)に関する知識の種類と、日々の食行動との関連を調べた研究です。大学という場は、若…
公開日: 2026年09月08日 20:25
カフェイン飲料や甘い飲み物をよく飲む兵士は睡眠が短い?陸軍職業軍人1155人の調査
カフェイン入り飲料やエナジードリンク、砂糖入り飲料は、眠気覚ましや疲労対策として日常的に利用されています。とりわけ勤務時間が不規則で高い覚醒状態を求められる軍人にとって、こうした飲料は身近な存在と考えられますが、複数の飲料をどのように組み合わせて飲んでいるか、そのパターンと睡眠や疲労との関係を調べた…
公開日: 2026年09月08日 19:41
中年期にたんぱく質を多くとる食生活は、老年期の聴力とどう関係するのか
年齢を重ねると聞こえが悪くなるのは自然な変化と考えられがちですが、その進み方には食生活が関わっているかもしれません。今回紹介する研究は、アメリカで長期間続けられている大規模な地域住民調査『アテローム性動脈硬化症リスクコミュニティ研究』のデータを使い、中年期に何をどれだけ食べていたかと、その後の高齢期…
公開日: 2026年09月05日 19:51
スマホで毎日ミニ質問に答えるだけ:食習慣を『その場で』記録する新しい方法を検証
食事の内容を正確に把握することは、栄養と健康の関係を調べるうえで欠かせません。しかし従来の食事調査法、たとえば食事日記や24時間思い出し法、頻度調査票などは、記憶違いや「実際より健康的に見せたい」という心理(社会的望ましさバイアス)の影響を受けやすく、参加者にも記録の負担がかかることが課題とされてき…
公開日: 2026年09月05日 19:38
植物性食への切り替え、体はどう適応するのか——鉄・クレアチン・タンパク質・腸内細菌をめぐる研究
肉や魚を減らして植物性の食事に切り替えると、鉄やクレアチン、必須アミノ酸、あるいは食物繊維の発酵によって作られる栄養素が不足するのではないか、という懸念がしばしば語られます。これは「食事からの摂取量が減れば、体内で使える量もそのまま減る」という前提に基づく見方です。今回紹介する総説論文は、この前提を…
公開日: 2026年09月05日 02:28
アマゾンの伝統薬草「Piper carpunya」の葉に食中毒菌を抑える力はあるか リゾットで検証
南米エクアドルの先住民コミュニティでは、Piper carpunya(ピペル・カルプンヤ)という植物の葉が古くから利用されてきました。生の葉を使ったり、「グアビドゥカ」と呼ばれる伝統的な飲み物に加工したりして、風邪や胃腸の不調、皮膚のトラブルへの民間療法として親しまれてきたといいます。近年は「クリー…
公開日: 2026年09月04日 06:30
運動中に糖質の代わりに『ナイアシン』を摂ると何が変わる? 脂質代謝と食欲への影響を調べた研究
運動中にエネルギー源として脂肪をどれだけ使うか、糖質をどれだけ使うかは、運動後の体内の代謝やホルモンの動き、さらには『運動のあとお腹が空くかどうか』にまで関係していると考えられています。これまで、運動中に糖質を摂取すると血糖やインスリンが上がり、体脂肪の分解(脂肪分解)が抑えられることは知られていま…
公開日: 2026年09月04日 04:52
オレンジの皮を捨てずに活かす:超音波と酵素で作る水溶性食物繊維の研究
オレンジジュースやオレンジ製品を作る過程では、皮やアルベド(白い内果皮)などの副産物が果実重量の最大55%も発生するとされています。こうした残さは廃棄されると分解時に二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスを発生させる一方で、カロテノイドやフラボノイド、ペクチン、食物繊維といった有用な成分を豊富に含んで…
公開日: 2026年09月03日 08:29