研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
豆類の「抗栄養因子」を減らす加工法を整理したレビュー:伝統的な方法から新しい技術まで
豆類(マメ科植物)は、たんぱく質や複雑な炭水化物、微量栄養素を豊富に含む、世界的に重要な食料資源です。空気中の窒素を土壌に取り込む「窒素固定」など、農業上の利点もあります。
公開日: 2026年10月18日 07:16
食べる人の経済学100年——農業経済学誌が追った消費者研究の歩み
この論文は、Journal of Agricultural Economics(農業経済学誌)に掲載されてきた消費者行動と食料需要に関する研究を、過去100年にわたって振り返ったものです。著者らは、農業経済学会の創立100周年という節目に合わせ、この分野の研究がどのように始まり、どのように広がってい…
公開日: 2026年09月22日 05:52
カナダで全国民が完全菜食に移行したら農地はどれだけ減るか——仮想シナリオの試算
この論文は、カナダで国内生産・国内消費されているすべての動物性食品(肉・乳製品・卵など)と魚を、国内産の高タンパク質な植物性食品に置き換えた場合、農業に使われる土地面積がどれだけ節約できるかを見積もったものです。あくまで「もし全国民がそうした食事に移行したら」という仮想の想定にもとづく試算であり、実…
公開日: 2026年09月19日 11:55
ミャンマーの農地と作付けの25年間の変化——食料の自給をめぐる全国・地域別の分析
ミャンマーは農業を基盤とする経済を持ち、東南アジア大陸部でも重要な農業国のひとつです。農業は国内総生産の2割以上、雇用の約35%を占めると論文は述べています。しかし著者らによれば、これまでの研究は米の作付面積の変化や豆類の拡大など個別の側面に焦点を当てたものが多く、農地面積・作付けの組み合わせ・穀物…
公開日: 2026年09月15日 05:02
蒸気で加圧して割る?豆の抗酸化成分を引き出す加工法の比較研究
豆類には、体内の酸化ストレスに関わるとされるポリフェノール(フェノール成分)が含まれていますが、その多くは豆の細胞壁などに結合した状態で存在し、そのままでは体内での利用や抽出がしにくいとされています。今回紹介する研究は、この『結合型』のフェノール成分を加工によって取り出しやすくできるかどうかを調べた…
公開日: 2026年09月09日 13:24
『ビーチのりんご』を食べてしまったら――マンチニールという毒木をめぐる症例報告
南国のビーチで木陰に落ちている青いりんご状の実。見た目は食べられそうでも、これがカリブ海沿岸などに分布するマンチニールの木の実だった場合、命に関わる中毒を起こすことがあります。カナダ・トロント大学の研究者らが、コスタリカ旅行中にこの実を口にした患者の症例を報告し、あわせてこれまでの文献をレビューした…
公開日: 2026年09月08日 05:33
アダプトゲン植物、サプリだけでなく食品にも広がるか 研究論文が市場と論文動向を分析
「アダプトゲン」という言葉を、サプリメントの成分表示などで見かけたことがある人もいるかもしれません。ストレスへの身体の適応を助けるとされる植物由来の天然成分の総称で、健康志向の高まりとともに注目を集めています。今回紹介する研究は、こうしたアダプトゲン植物が実際の食品市場でどれだけ使われているのか、そ…
公開日: 2026年09月02日 11:36
抗生物質の代わりに『卵内プロバイオティクス』は使えるか——ブロイラー飼育での可能性を探った研究
鶏肉の生産現場では、成長を促す目的で飼料に抗生物質を添加する方法が長く使われてきました。しかし、薬剤耐性菌の問題などを背景に、抗生物質に頼らない飼育法への関心が高まっています。その代替候補として近年注目されているのが「プロバイオティクス」、つまり健康に良い影響を与えるとされる微生物です。今回紹介する…
公開日: 2026年08月18日 06:27
食料システムは目標を達成できるか——44指標で世界の進捗を評価した研究
「食」は健康だけでなく、環境や経済、社会の公正さにも深く関わっています。近年、各国や国際機関は食料システム(生産から流通、消費までの一連の仕組み)を持続可能な形に変えていこうという取り組みを進めてきました。しかし、こうした取り組みがどれだけ進んでいるのかを測る「共通のものさし」は、実はこれまで十分に…
公開日: 2026年08月12日 19:32
鶏肉は「中間の選択肢」?赤肉・植物性食品との比較から見えてきたこと
健康的な食事を考えるとき、「何を減らすか」だけでなく「何に置き換えるか」が重要だという考え方が近年注目されています。ある食品を同じカロリー分だけ別の食品に置き換えたときに、病気のリスクがどう変わるかを調べる「代替分析」という手法です。赤肉や加工肉は多くの研究でリスクとの関連が指摘されてきましたが、世…
公開日: 2026年07月26日 03:38
伝統的な植物性食品と持続可能な食事が心血管代謝疾患の予防に果たす役割とは―国際専門家グループによるコンセンサス声明を紹介
国連が掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)」には、貧困や飢餓の解消、健康、教育、平等、気候変動対策など幅広いテーマが含まれています。今回紹介するのは、こうしたSDGsの達成と、心血管代謝疾患(心臓病や糖尿病など)をはじめとする慢性疾患の予防とを結びつけて論じた、国際栄養学会と第28回世界臨床栄養学…
公開日: 2026年07月08日 21:29