研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

炎症性腸疾患の患者と健康な人で乳化剤の摂取量を比べ、その後1年間の経過との関係を調べた研究 研究論文OpenAlexベルギー

炎症性腸疾患の患者と健康な人で乳化剤の摂取量を比べ、その後1年間の経過との関係を調べた研究

炎症性腸疾患(IBD)は、腸に慢性的な炎症が起こる病気の総称で、主にクローン病と潰瘍性大腸炎があります。これまでに、工業的な加工度の高い「超加工食品」や、食品の油と水を混ざりやすくする添加物である「乳化剤」が、IBDの病態と関連づけられてきました。しかし、IBD患者が健康な人と比べてこれらをどの程度…

公開日: 2026年10月20日 05:09

牛乳中の短鎖遊離脂肪酸を中赤外分光で予測する手法の改良:高脂肪分解の現場試料・基準分析法の比較・機械学習の検討 研究論文OpenAlexベルギー

牛乳中の短鎖遊離脂肪酸を中赤外分光で予測する手法の改良:高脂肪分解の現場試料・基準分析法の比較・機械学習の検討

牛乳の脂肪は、主にトリアシルグリセロールという形で存在しています。牛乳にもともと含まれる酵素(リポタンパク質リパーゼ)がこの脂肪を分解すると、遊離脂肪酸が生じます。この現象を「脂肪分解(リポリシス)」と呼び、進むと牛乳に酸敗臭などの風味の欠陥が生じることがあります。通常は脂肪球を包む膜が脂肪を酵素か…

公開日: 2026年10月19日 07:20

「持続可能な食事」と健康影響の研究はどう行われてきたか:97件の研究を整理したスコーピングレビュー 研究論文OpenAlexベルギー

「持続可能な食事」と健康影響の研究はどう行われてきたか:97件の研究を整理したスコーピングレビュー

環境への負荷が小さく、健康にもよい「持続可能な食事」への関心が高まっています。国連の持続可能な開発目標(SDGs)を背景に、食生活の見直しを政策に取り入れる動きもあり、各国の食事指針に持続可能性の観点を加える機関も出てきました。

公開日: 2026年10月16日 21:44

紅茶・緑茶以外の植物の浸出液でコンブチャはつくれるか――4種の植物素材を比較した研究 研究論文OpenAlexベルギー

紅茶・緑茶以外の植物の浸出液でコンブチャはつくれるか――4種の植物素材を比較した研究

コンブチャは、砂糖を加えた茶(チャノキの葉からつくる紅茶や緑茶)を、細菌と酵母が共生する培養物で発酵させてつくる飲料です。近年は、茶以外の植物を原料にしたコンブチャ風飲料への関心が高まっており、原料によって性質や試験管内で測定される生理活性の特徴が異なる飲料が生まれる可能性があります。

公開日: 2026年10月14日 05:11

加えた砂糖を高甘味度甘味料に置き換えると食事全体の環境負荷はどう変わるか:オランダの高カロリー食を対象にした試算 研究論文OpenAlexベルギー

加えた砂糖を高甘味度甘味料に置き換えると食事全体の環境負荷はどう変わるか:オランダの高カロリー食を対象にした試算

食品や飲み物に加えられる砂糖のとりすぎは、肥満や糖尿病、むし歯などとの関連が指摘されています。その対策として、砂糖の数百倍の甘さを持ち、カロリーがほとんどない「高甘味度甘味料(非栄養性甘味料)」で甘みを補う方法が提案されています。ステビア由来の成分(ステビオール配糖体)やアスパルテーム、スクラロース…

公開日: 2026年10月09日 01:32

ハノイ郊外の世帯で、食品の買い方と食事の多様性を調べる 研究論文OpenAlexベルギー

ハノイ郊外の世帯で、食品の買い方と食事の多様性を調べる

都市化が進むハノイの郊外では、伝統的な生鮮市場や露天商と、スーパーやコンビニなどが共存しています。研究チームは、このような地域で、世帯がどのくらいの頻度で食品を買い、どのような理由で購入先を選ぶのかが、食事の多様性とどう関係しているかを調べました。収入や住む場所だけでなく、日々の買い物の習慣に目を向…

公開日: 2026年10月05日 06:09

微量栄養素の豊富な食事を妨げるものは何か――欧州2都市の支援利用者への聞き取り調査 研究論文OpenAlexベルギー

微量栄養素の豊富な食事を妨げるものは何か――欧州2都市の支援利用者への聞き取り調査

ビタミンやミネラルなど、体に少量だけ必要な栄養素を微量栄養素と呼びます。研究チームによれば、社会経済的に不利な状況にある人々は、こうした微量栄養素の不足による影響を特に受けやすい一方で、欧州において不利な立場にある人々が微量栄養素の豊富な食事をとるうえで何が妨げになっているのかを示す根拠はまだ限られ…

公開日: 2026年10月02日 22:18

ヨーロッパ27カ国で「健康的で持続可能な食生活」を妨げるもの・支えるものを調べる大規模調査の計画 研究論文OpenAlexベルギー

ヨーロッパ27カ国で「健康的で持続可能な食生活」を妨げるもの・支えるものを調べる大規模調査の計画

私たちが食べるものは、自分の健康だけでなく地球環境にも関わっています。論文の著者らは、ヨーロッパの現在のフードシステム(食料の生産から流通、消費までの一連の仕組み)が、人の健康と環境の両方を損なう方向に働いていると指摘しています。原著が引用する数字では、フードシステムは世界の温室効果ガス排出の26%…

公開日: 2026年10月02日 19:31

慢性腎臓病にともなう骨の弱りに、薬以外でできること――著者らが示した10の工夫 研究論文OpenAlexベルギー

慢性腎臓病にともなう骨の弱りに、薬以外でできること――著者らが示した10の工夫

慢性腎臓病(CKD)は、腎臓の働きが長期にわたって低下した状態を指します。論文によれば、このCKDにともなう骨の弱り(CKD関連骨粗鬆症)は、CKDの患者さん全体のおよそ25%にみられます。腎機能の低下が進むほど起こりやすくなり、高齢の透析患者さんでは有病率が最大75%に達すると著者らは述べています…

公開日: 2026年10月02日 06:58

食事と機能性ディスペプシアの関係を整理した総説 研究論文OpenAlexベルギー

食事と機能性ディスペプシアの関係を整理した総説

食後の強い膨満感、少量で満腹になる早期飽満感、上腹部の痛みや焼ける感じが続き、日常生活に支障が出ることがあります。検査で説明できる器質的な病気が見つからず、診断基準を満たす場合、この状態は機能性ディスペプシア(FD)と呼ばれます。著者らは、FDの世界的な有病率をローマIV基準で約6.8%と報告された…

公開日: 2026年09月30日 08:19

5か国の食事と腸内細菌叢を同じ方法で比べた大規模研究 研究論文OpenAlexベルギー

5か国の食事と腸内細菌叢を同じ方法で比べた大規模研究

腸内細菌叢(腸の中にすむ微生物の集まり)は、食事や生活環境の影響を受けて人の代謝や免疫に関わることが知られています。しかし、国や文化による食生活の違いが腸内細菌叢とどう結びつくのかは、はっきりしていませんでした。

公開日: 2026年09月25日 21:44

食品と飼料に潜むカビ毒(マイコトキシン)——複数同時汚染と気候変動を組み込んだリスク評価の整理 研究論文OpenAlexベルギー

食品と飼料に潜むカビ毒(マイコトキシン)——複数同時汚染と気候変動を組み込んだリスク評価の整理

カビ毒(マイコトキシン)とは、特定の糸状菌(カビ)がつくり出す有害な化合物のことです。著者らによれば、これまでに400種類以上が特定されており、そのうち健康や農業経済への影響が大きいものとして、アフラトキシン類、オクラトキシン類、ゼアラレノン、フモニシン類、そしてデオキシニバレノールやニバレノール、…

公開日: 2026年09月23日 06:06