研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

りんごとカシューの搾りかすから水素を多く含むバイオガスを得る試み——二段リアクター方式の実験報告 研究論文OpenAlexアルゼンチン

りんごとカシューの搾りかすから水素を多く含むバイオガスを得る試み——二段リアクター方式の実験報告

水素は燃やしても二酸化炭素を出さないため、化石燃料からの転換を支える有力なエネルギー候補とされています。ただし現在広く使われている製造法は天然ガスの改質など化石資源を原料とするもので、有機廃棄物を微生物に分解させて水素を得る方法はまだ開発途上だと論文は整理しています。

公開日: 2026年09月30日 05:59

ソバの生産量と収量は60年でどう変わったか — 世界11か国の長期統計を解析した研究 研究論文OpenAlexアルゼンチン

ソバの生産量と収量は60年でどう変わったか — 世界11か国の長期統計を解析した研究

ソバ(Fagopyrum esculentum Moench)は、イネ科の穀物ではないものの穀物のように利用される「擬穀類(ぎこくるい)」と呼ばれる作物です。論文によれば、ソバの種実は穀類で不足しがちな必須アミノ酸のリシンを多く含み、抗酸化物質や食物繊維、ミネラルも豊富で、さらに天然にグルテンを含ま…

公開日: 2026年09月27日 08:01

アルゼンチンの食事調査を支える写真付き食品アトラス「Smart24Food」の開発 研究論文OpenAlexアルゼンチン

アルゼンチンの食事調査を支える写真付き食品アトラス「Smart24Food」の開発

食べたものを正確に把握することは、栄養状態を知ったり、食事と病気の関係を調べたりするうえで欠かせません。しかし著者らは、食事調査には難しさが残ると述べています。とくに「どれくらいの量を食べたか」を思い出して答えるのは難しく、ここで生じるずれは、エネルギーや栄養素の摂取量を実際より少なく、あるいは多く…

公開日: 2026年09月26日 22:01

超加工食品の摂取を減らすと何が起きるか——アルゼンチンを対象にした試算研究 研究論文OpenAlexアルゼンチン

超加工食品の摂取を減らすと何が起きるか——アルゼンチンを対象にした試算研究

超加工食品(UPF)とは、工業的な加工を重ねてつくられた食品を指す分類です。その摂取を減らすことは、人々の健康を改善する方策として広く提案されてきました。しかし研究チームは、健康面だけでなく環境面でも同時に利点が得られるかどうかは、減らしたUPFの代わりに何を食べるかによって左右されると指摘していま…

公開日: 2026年09月25日 17:32

処理済み排水でデュラム小麦を育てたとき、医薬品成分はどこまで植物に入るのか 研究論文OpenAlexアルゼンチン

処理済み排水でデュラム小麦を育てたとき、医薬品成分はどこまで植物に入るのか

淡水の不足を和らげる方法として、下水処理場で処理した水(処理済み排水)を農業用水に使う取り組みが注目されています。ただしこの水には、人が使った薬の成分(医薬品由来化合物)がわずかに残ることがあり、土から作物へどう移動するのかが懸念されてきました。

公開日: 2026年09月18日 17:58

ブルーベリー搾汁かすから有用成分を取り出す──コリン塩化物系溶媒と処理条件の比較 研究論文OpenAlexアルゼンチン

ブルーベリー搾汁かすから有用成分を取り出す──コリン塩化物系溶媒と処理条件の比較

ブルーベリーを低速圧搾してジュースを作ると、皮・種・残った果肉からなる湿った搾りかす(ポマス)が残ります。ポリフェノールなどの成分は果実の外側の組織に多く集まるため、この搾りかすには色素や食物繊維とともに有用な成分が残っています。著者らは、これを廃棄物ではなく二次原料としてとらえ、成分を回収する方法…

公開日: 2026年09月18日 07:18

考古学における「非定形炭化物」の研究手順を国際的に統一する試み 研究論文OpenAlexアルゼンチン

考古学における「非定形炭化物」の研究手順を国際的に統一する試み

考古学の一分野に、遺跡から出土した植物の遺存体を調べる考古植物学があります。従来この分野では、種子や果実、木炭、脱穀のときに出る殻や茎といった、形がはっきり残っている材料が主に研究されてきました。しかし論文によると、実際の試料にはそれ以外に、炭になった有機物(ときには無機物を含む)の破片が含まれてお…

公開日: 2026年09月17日 12:19

キャッサバでんぷんを酵素と乳酸カルシウムで加工する――グルテンフリーパンづくりに向けた研究 研究論文OpenAlexアルゼンチン

キャッサバでんぷんを酵素と乳酸カルシウムで加工する――グルテンフリーパンづくりに向けた研究

ブラジルやコロンビア、エクアドルなど南米の一部の国では、「サワーキャッサバでんぷん」と呼ばれる材料がパンやビスケットに使われています。これは、すりつぶしたキャッサバの根から水でとり出したでんぷんを、水の中で15〜30日ほど自然に発酵させ、その後12〜48時間ほど天日で乾かしてつくるものです。この工程…

公開日: 2026年09月17日 07:29

アマゾン・シングー川のダム下流域、魚の水銀濃度はどう変わったか 研究論文OpenAlexアルゼンチン

アマゾン・シングー川のダム下流域、魚の水銀濃度はどう変わったか

大型ダムの建設は川の流れだけでなく、魚に含まれる水銀の量にも影響を与えることがあると報告されています。アマゾン地域で最大級の発電容量を持つベロモンテ水力発電所(ブラジル・パラー州、シングー川)が2016年に稼働を始めて以降、周辺の魚にどのような変化が起きているのかを調べた研究を紹介します。

公開日: 2026年09月06日 05:31

ガラクトオリゴ糖は『腸によい』だけじゃない? 凍結乾燥した脂質膜の酸化を防ぐ働きを検証した研究 研究論文OpenAlexアルゼンチン

ガラクトオリゴ糖は『腸によい』だけじゃない? 凍結乾燥した脂質膜の酸化を防ぐ働きを検証した研究

ガラクトオリゴ糖(GOS)は、腸内の善玉菌を選択的に増やすプレバイオティクス成分として広く知られ、育児用ミルクや乳製品、パン類などにも使われています。しかし今回紹介する研究は、GOSの『腸によい』という栄養面の働きではなく、乾燥した食品や医薬品の中で脂質の酸化を防ぐという、あまり注目されてこなかった…

公開日: 2026年09月03日 06:37

南米近海のウニ、卵と精巣の「見た目」と「味」の関係を調べた研究 研究論文OpenAlexアルゼンチン

南米近海のウニ、卵と精巣の「見た目」と「味」の関係を調べた研究

寿司や海鮮丼で人気の「ウニ」。あの独特な甘み・うまみを持つオレンジ〜黄色の部分は、実はウニの生殖巣(精巣・卵巣)で、専門的には「ウニ」と呼ばれる食材です。市場では、色や食感、大きさによって品質のランク分けがされていますが、見た目のよさと実際の栄養・味の成分にはどんな関係があるのでしょうか。今回紹介す…

公開日: 2026年08月12日 00:29

赤ちゃんの大きさは誰に似る?妊娠後期の両親の体格と胎児の発育をめぐる調査 研究論文OpenAlexアルゼンチン

赤ちゃんの大きさは誰に似る?妊娠後期の両親の体格と胎児の発育をめぐる調査

おなかの赤ちゃんの育ち方は、母親の体格に大きく左右されると考えられてきました。母親の子宮内環境が赤ちゃんの出生体重を左右する重要な要因であることはよく知られています。一方で、父親の体格(BMI)と赤ちゃんの出生体重との間にも関係があるという報告があるものの、父親側の体の特徴が胎児の発育にどう関わって…

公開日: 2026年08月02日 01:33