この研究は、コートジボワールの研究機関の研究論文です。
掲載誌:Journal of Advances in Biology & Biotechnology
ライセンス: CC BY 対象: 公開論文 確認元: OpenAlex
研究の目的
研究チームは、肉用として飼育される日本ウズラ(Coturnix japonica)の飼料において、従来使われている大豆ミールと小麦ふすまの一部を、カシューナッツの搾りかす(ナッツから油などを絞った後に残る固形分)とカシューアップルのバガス(カシューの果実を搾汁した後に残る繊維質の残渣)で置き換えた場合に、成長と飼料効率がどうなるかを評価することを目的としたと述べています。
調べた方法
著者らによれば、平均体重11.02±1.37グラムの生後1日のウズラのヒナ270羽を用い、完全無作為化法で3つの飼料区に割り付けました。各区は30羽を1単位とする3反復で構成され、試験期間は42日間でした。
用意された飼料は、市販配合飼料による対照区(CD)と、カシューアップルのバガスおよびカシューナッツ搾りかすをそれぞれ25%、50%の割合で配合した2つの試験区(D25%、D50%)の計3種類です。
報告された主な結果
論文では、最終生体重は対照区が242.09±23.43グラムで、D25%区の194.13±36.67グラム、D50%区の185.95±33.30グラムより高かったと報告されています(P<0.05)。また、飼料摂取量も試験期間を通じて対照区のほうが多かったとされています。
一方で、飼育期間の終わりの時点における1日あたりの平均増体量は試験区のほうが高く、D25%区が5.25±0.35グラム/日、D50%区が5.11±0.18グラム/日だったのに対し、対照区は4.02±0.25グラム/日でした(P=0.002)。ただし試験期間全体で見ると、平均増体量は対照区5.5グラム/日、D25%区4.36グラム/日、D50%区4.17グラム/日であったと記されています。
飼料要求率(体重を1単位増やすのに必要な飼料量で、小さいほど効率がよいことを示す指標)については、育成初期の終了時点で対照区が最も低い2.06±0.13、次いでD50%区が2.37±0.49、D25%区が最も高い2.52±0.15でしたが、これらの差は統計的に有意ではなかったとされています(P>0.05)。飼育最終週には、対照区の飼料要求率が6.9と他区より有意に高くなりました(P<0.05)。著者らは、D25%区が飼育期間の終わりにおいて高い平均増体量(5.25±0.35グラム/日)と少ない1日あたり摂取量(23.61±1.19グラム/日)を両立し、成長と飼料効率のバランスの面で良好だったと述べています。
この報告が示すこと
この研究は、カシュー加工で生じる副産物を肉用ウズラの飼料成分の一部として配合した場合の成長と飼料効率を、対照となる市販飼料と比較して記述したものです。最終体重では対照区が上回る一方、飼育期間終盤の増体量や飼料要求率では試験区が有利になる場面もあるという、時期によって異なる結果が示されました。
著者ら自身は、より大きな規模での利用可能性を明らかにするには、養分の消化率、産卵성績、飼料の経済性に関するさらなる検討が必要だと述べています。
著者:N’dri Saint-Clair Amani(Department of Animal Biology, Environment, Climate, Health, Engineering and Sustainable Development Laboratory, Faculty of Biological Sciences, Peleforo Gon Coulibaly University, BP 1328 Korhogo, Côte d’Ivoire)、Moriféré Coulibaly(Department of Animal Biology, Environment, Climate, Health, Engineering and Sustainable Development Laboratory, Faculty of Biological Sciences, Peleforo Gon Coulibaly University, BP 1328 Korhogo, Côte d’Ivoire)、Koffi Sylvanus Aubert Yao(Faculty of Science and Technology, Laboratory of Biological and Animal Sciences, Alassane Ouattara University, BP V 18 Bouake 01, Côte d’Ivoire)、Gbohono Angelina LOUKOU(Faculty of Natural Sciences, Laboratory of Animal Biology and Cytology, Nangui Abrogoua University, 02 BP 801 Abidjan, Côte d’Ivoire)、Howélé Ouattara(Department of Animal Biology, Environment, Climate, Health, Engineering and Sustainable Development Laboratory, Faculty of Biological Sciences, Peleforo Gon Coulibaly University, BP 1328 Korhogo, Côte d’Ivoire)
※本記事は原著論文をもとに、日本語で要約・説明を加えた研究紹介です。 出典(原著論文):N’dri Saint-Clair Amani, Moriféré Coulibaly, Koffi Sylvanus Aubert Yao, et al. Effects of the Partial Replacement of Soya Meal and Wheat Bran with Cashew Nut Cake and Cashew Apple Bagasse on the Growth Performance and Feed Efficiency of Meat Quails (Coturnix japonica, Temminck & Schlegel, 1849). Journal of Advances in Biology & Biotechnology 2026-09-22. DOI: 10.9734/jabb/2026/v29i104459. 原著ライセンス:CC BY.