日本主導:この研究は、筆頭著者・責任著者、または著者の主要所属が日本の研究機関である研究です。
掲載誌:日本森林学会誌
ライセンス: CC BY-NC-ND 4.0 対象: 公開論文 確認元: JaLC
このページでは、研究資料から確認できる内容だけを項目別に整理しています。
研究の目的と対象
- 目的:気候変動による樹木大量枯死リスク増加を背景に、枯死木の役割再考と社会的認知・機能の重要性を貨幣価値で明らかにする
方法
- 対象:全国を対象としたWebアンケート調査、有効回答1,258件
- 方法:仮想評価法のダブルバウンド方式、ランダム効用モデルによる分析
- 方法:枯死木の炭素貯蔵機能に関する2シナリオ(人工林での枯死木保持面積を2025年時点1%から2050年までに(A)5%、(B)10%へ拡大する森林管理)に対する支払意思額(WTP)を推定
確認された内容
- 主要結果:WTP中央値は(A)2,182円/世帯/年、(B)2,521円/世帯/年
- 主要結果:炭素貯蔵の便益は(A)シナリオで年間約1,200億円と推定
- 主要結果:フルモデル分析で年齢が高い者、世帯収入600万円以上の者、学士以上の学歴を有する者でWTPが高い傾向
- 主要結果:炭素貯蔵機能のほか、土壌への栄養素供給、動植物の生息地提供、新たな樹木の更新の場としての機能を重視する人、人間の経済活動が生態系に影響すると認識している人ほどWTPが高い傾向
- 結論:「枯死木=価値低下」とは必ずしも言えないことが示された
原著論文の著者・所属:Yui Omori(Graduate School of Agriculture, Kyoto University)
※本記事は原著論文の翻訳ではなく、研究資料から抽出した事実を独自に整理したものです。出典(原著論文):Yui Omori. 枯死木の生態系サービス価値はどのように評価されるのか?. 日本森林学会誌 (2026). DOI: 10.4005/jjfs.108.186. 書誌情報取得元:JaLC(J-STAGE掲載資料・外部リンクなし)。