研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
レタスの葉についた大腸菌のバイオフィルムに、植物の精油はどこまで効くか
レタスなどの葉物野菜は加熱せずに食べられることが多く、大腸菌(Escherichia coli)などの食中毒菌が付着したままだと健康被害につながるおそれがあります。論文の著者らは、2014年から2021年のあいだに葉物野菜に関連する食中毒の集団発生が78件確認され、レタスがしばしば原因食品として挙げ…
公開日: 2026年09月17日 08:27
カビに汚染された大豆ミールは、どのように劣化していくのか──54日間の追跡研究
大豆ミールは、大豆から油を搾ったあとに残る副産物で、アミノ酸をバランスよく含む優れた植物性タンパク質源として、食品や飼料に広く使われています。ただし多孔質で水分を抱えやすい性質があるため、湿度の高い場所で保管するとカビが生えやすいという弱点があります。カビが増えるとタンパク質や脂質が分解されて栄養価…
公開日: 2026年09月17日 06:51
魚肉粉末中の4種ビスフェノールを測るための標準物質を開発
ビスフェノールAをはじめとするビスフェノール類は、プラスチック製品などに関わる化学物質として環境中や食品中での存在が注目されてきました。こうした物質が魚の身にごく微量含まれているかどうかを調べるには、分析装置が正しい値を出しているかを確認するための「ものさし」が必要になります。この役割を果たすのが標…
公開日: 2026年09月17日 05:53
ライム中の残留農薬136種を一度に測る分析法の開発
果物や野菜に残った農薬を調べる検査は、食品の安全性を確かめるうえで欠かせません。しかし著者らによれば、柑橘類の果実は酸味が強く、含まれる成分の組み合わせも複雑なため、分析の対象としては扱いにくい相手だといいます。
公開日: 2026年09月17日 05:27
生後1000日における食物アレルギー予防をめぐる総説の紹介
この総説は、食物アレルギーの予防を「アレルギーを起こしやすい食べ物を避けること」とだけとらえる考え方を見直し、妊娠の成立からおよそ生後24か月までの「最初の1000日」という期間に注目してまとめられたものです。著者らは、この期間を出生前・周産期(出産前後)・出生後という時期に分け、それぞれの時期にど…
公開日: 2026年09月17日 05:13
乾燥地で育てたバジル2種の精油——成分の違いと抗菌・抗酸化・バイオフィルム抑制の報告
植物は乾燥した環境で育つと、ストレスへの適応として独特の二次代謝産物(生育に直接必要ではないが、防御などに関わる成分)をつくることが知られています。研究チームは、この点に着目し、カタールで栽培した2種類のバジルから採った精油(植物の香り成分を集めた濃縮液)の性質を調べました。
公開日: 2026年09月17日 05:05
乳清タンパク質と大豆タンパク質を組み合わせた食品のアレルギー性を下げる乳酸菌を探す研究
牛乳由来の乳清タンパク質分離物(WPI)と、大豆由来の大豆タンパク質分離物(SPI)を組み合わせた「デュアルプロテイン(二種タンパク質)」の食品素材は、互いの栄養面の長所を補い合える点が利点とされています。一方で、どちらの原料にも主要なアレルゲン(アレルギー反応の原因となるタンパク質)が含まれており…
公開日: 2026年09月17日 04:48
イネの病気に強い遺伝子を調べるための「標準イネ」――白葉枯病といもち病に対する準同質遺伝子系統の歩み
イネには、細菌が引き起こす白葉枯病(はくようがれびょう)と、カビが引き起こすいもち病という、収量を大きく減らす二つの病気があります。どちらも、イネがもつ「抵抗性遺伝子」によって防げる場合がありますが、病原体の側も性質が変わっていくため、どの遺伝子が今どこで効くのかを正確に知る手立てが必要になります。
公開日: 2026年09月16日 05:35
アマゾン・タパジョス川流域における30年間の水銀研究をふり返る
ブラジル・アマゾンのタパジョス川流域は、この30年ほどのあいだ、環境中の水銀に長期間さらされることの影響を調べる主要な研究の場となってきました。この地域での水銀曝露は主に、魚を食べることを通じて体内に取り込まれるメチル水銀(水銀が微生物などの働きで変化した、生物に取り込まれやすい形態)によるものだと…
公開日: 2026年09月15日 06:32
土壌改良資材でイネのカドミウム吸収を抑え、セレンを増やす——中国・江西省での試験報告
セレンは人体に必要な微量元素で、抗酸化作用や免疫機能の維持などに関わるとされます。論文によれば、中国の成人1人あたりの1日平均セレン摂取量は26.63マイクログラムで、中国栄養学会が推奨する60〜240マイクログラムを大きく下回っています。主食であるコメはセレンの主要な摂取源であるため、セレン含量の…
公開日: 2026年09月14日 20:22
低温での下処理に「細胞膜の通しやすさ」を加える——パルス電界を使ったニンジンの食感研究
野菜を高温で加熱すると組織はやわらかく崩れてしまいます。これを抑える方法のひとつが「低温ブランチング」と呼ばれる下処理で、加熱調理や殺菌の前に50〜60℃程度の中温で野菜をしばらく置いておくというものです。添加物を使わずに食感を保てるため、余計な材料を加えない加工の要求にも合う手法として使われてきま…
公開日: 2026年09月14日 20:01
発酵食品は重金属の害を減らせるか——腸内でのしくみと現時点の証拠を整理した総説
ヒ素、鉛、カドミウム、水銀、クロムといった重金属は、環境中に長く残り、汚染された土壌や水を通じて農作物や魚介類に蓄積します。著者らは、多くの人が急性中毒を経験することはなくても、汚染された食品や飲料水から日常的に低い濃度の重金属を取り込み続けている点を、世界的な健康上の課題として挙げています。
公開日: 2026年09月14日 18:20