研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

処理済み排水でデュラム小麦を育てたとき、医薬品成分はどこまで植物に入るのか 研究論文OpenAlexアルゼンチン

処理済み排水でデュラム小麦を育てたとき、医薬品成分はどこまで植物に入るのか

淡水の不足を和らげる方法として、下水処理場で処理した水(処理済み排水)を農業用水に使う取り組みが注目されています。ただしこの水には、人が使った薬の成分(医薬品由来化合物)がわずかに残ることがあり、土から作物へどう移動するのかが懸念されてきました。

公開日: 2026年09月18日 17:58

野菜と尿路感染症から集めたプロテウス・ミラビリスを比べた研究の紹介 研究論文OpenAlexブラジル

野菜と尿路感染症から集めたプロテウス・ミラビリスを比べた研究の紹介

プロテウス・ミラビリス(Proteus mirabilis)は、ふだんは害を起こさないこともある一方、条件がそろうと感染症を引き起こす「日和見病原体」と呼ばれる細菌です。とくに尿路感染症との関連がよく知られています。研究チームによれば、この細菌の病原性は、体の組織にくっつく性質(付着)、菌が集まって…

公開日: 2026年09月18日 17:31

バジル精油によるスーシュヴィド調理アカシカ肉の保存性とリステリア抑制を調べた研究 研究論文OpenAlexスロバキア

バジル精油によるスーシュヴィド調理アカシカ肉の保存性とリステリア抑制を調べた研究

加工度の低い食品やそのまま食べられる調理済み食品への需要が高まる一方で、食中毒の原因となる病原菌は公衆衛生上の重要な課題として残っています。論文の著者らは、植物由来の精油(エッセンシャルオイル)が抗菌性を持ち、微生物からの保護を高めて保存期間を延ばす有望な天然素材として注目されてきた点を背景に挙げて…

公開日: 2026年09月18日 11:34

タイの発酵魚食品から見つかった希少な乳酸菌「Enterococcus bulliens」——ゲノム解読と安全性の評価 研究論文OpenAlexタイ

タイの発酵魚食品から見つかった希少な乳酸菌「Enterococcus bulliens」——ゲノム解読と安全性の評価

東南アジアでは、魚を塩や米などとともに自然に発酵させた食品が古くから食べられています。こうした食品は、その土地にもともといる多様な微生物のはたらきで作られます。なかでも乳酸菌は、酸を作って食品を保存しやすくしたり、風味を生み出したりする役割を担っています。

公開日: 2026年09月18日 06:01

最後の切り札「コリスチン」への耐性遺伝子mcr――大腸菌をめぐる報告をヒト・動物・食品・環境の横断で整理した総説 研究論文OpenAlexバングラデシュ

最後の切り札「コリスチン」への耐性遺伝子mcr――大腸菌をめぐる報告をヒト・動物・食品・環境の横断で整理した総説

抗菌薬が効かなくなる「薬剤耐性(AMR)」は、細菌感染症の治療を難しくする世界的な健康問題として広がっています。論文の著者らは、大腸菌(Escherichia coli)がヒト・動物・食品・環境のあいだを行き来する細菌であることから、薬剤耐性の状況を監視するための指標となる生物として広く使われている…

公開日: 2026年09月18日 05:14

1918年から1986年に集められた歴史的なリステリア菌株を全ゲノム解読した研究 研究論文OpenAlexオーストリア

1918年から1986年に集められた歴史的なリステリア菌株を全ゲノム解読した研究

リステリア・モノサイトゲネス(Listeria monocytogenes)は、食品を介して人に感染する細菌です。研究チームによれば、この菌は血流感染、中枢神経系の感染、母子感染という重い侵襲性の病気を引き起こすことがあり、公衆衛生と食品産業にとって今も大きな課題であると位置づけられています。また、…

公開日: 2026年09月17日 19:40

ブラジル産ブロイラー鶏肉から分離された薬剤耐性菌の性状を調べた研究 研究論文OpenAlexブラジル

ブラジル産ブロイラー鶏肉から分離された薬剤耐性菌の性状を調べた研究

鶏肉は世界で最も多く生産される食肉となり、そのなかでブラジルは最大の輸出国とされています。著者らは、家きん由来の食品が食中毒菌の重要な保有源と考えられてきたこと、そして薬剤耐性菌の広がりが人と動物の健康に影響することを背景に、鶏と体(と体=処理後の鶏の身体)から分離される細菌の耐性の状況を調べました…

公開日: 2026年09月17日 12:10

ナイジェリア産の鶏の可食部位からマイクロプラスチックを検出した調査 研究論文OpenAlexナイジェリア

ナイジェリア産の鶏の可食部位からマイクロプラスチックを検出した調査

マイクロプラスチックとは、大きさが5ミリメートル未満のプラスチック粒子のことです。大きなプラスチックごみが時間をかけて細かく砕けたものなどが含まれ、水にほとんど溶けず分解されにくいため、土壌や水、大気に残り続けると研究チームは説明しています。論文によれば、ナイジェリアはプラスチック汚染が世界で9番目…

公開日: 2026年09月17日 12:03

植物や食品残さから得た抽出液の色を測る――色の「見え方」からたどる天然色素のスクリーニング 研究論文OpenAlexスペイン

植物や食品残さから得た抽出液の色を測る――色の「見え方」からたどる天然色素のスクリーニング

食品や包装、繊維、塗料といった分野では、合成着色料や合成染料に代わる環境負荷の小さい選択肢が探されています。著者らは、植物の色素や色素を多く含む残さが、色を与えると同時に園芸・農産食品・林業の副産物を活用する循環型の取り組みにもつながる可能性に着目しました。

公開日: 2026年09月17日 11:54

水田での殺虫剤フロニカミドの残留と分解を追う——イネ・土壌・水での挙動と食事由来の摂取リスク 研究論文OpenAlex中国

水田での殺虫剤フロニカミドの残留と分解を追う——イネ・土壌・水での挙動と食事由来の摂取リスク

イネは世界人口の半数以上の主食であり、その生産では病害虫防除のために農薬が広く使われています。近年、ミツバチなど非標的生物への影響を理由にネオニコチノイド系殺虫剤の使用が各国で制限され、代替となる薬剤が求められてきました。フロニカミドはピリジンカルボキサミド系の殺虫剤で、吸汁性害虫によく効き、天敵へ…

公開日: 2026年09月17日 11:21

妊娠後期のビスフェノールA曝露と酸化ストレス・炎症指標との関連を調べた研究 研究論文OpenAlexトルコ

妊娠後期のビスフェノールA曝露と酸化ストレス・炎症指標との関連を調べた研究

ビスフェノールA(BPA)は、ポリカーボネート樹脂やエポキシ樹脂の製造に使われる化学物質で、食品用の包装材や缶詰の内面コーティングから食品へ移行することがあります。一般の人々にとっては口からの摂取、つまり食事が主な曝露経路と考えられています。BPAはホルモンの働きをかき乱す可能性がある「内分泌かく乱…

公開日: 2026年09月17日 09:33

食品の偽装と汚染がもたらす健康・社会経済・法制度への影響――総説研究の紹介 研究論文OpenAlexアメリカ

食品の偽装と汚染がもたらす健康・社会経済・法制度への影響――総説研究の紹介

著者らは、食品の「偽装(アダルタレーション)」と「汚染(コンタミネーション)」という二つの問題を包括的に整理することを目的とした総説をまとめました。ここでいう偽装とは、品質を下げる目的で不正な物質や有害な物質を意図的または偶発的に加えること、質の劣る異物で食品を置き換えること、本来含まれるべき成分を…

公開日: 2026年09月17日 08:32