研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

白色光をかけ続けて酵母を進化させる——ワイン酵母の芳香族アミノ酸由来化合物を増やす試み 研究論文OpenAlexスペイン

白色光をかけ続けて酵母を進化させる——ワイン酵母の芳香族アミノ酸由来化合物を増やす試み

ワインやパンなど発酵食品の風味や品質は、酵母の代謝によって生まれる物質に大きく左右されます。著者らが注目したのは、芳香族アミノ酸由来化合物(AADC)と呼ばれる一群です。論文では、トリプトフォール、2-フェニルエタノール、チロソールといった物質や、メラトニン、セロトニン、3-インドール酢酸などのイン…

公開日: 2026年10月03日 05:03

炎症性腸疾患に向けたフラボノイドのナノカプセル化——臨床応用をめざす「設計指針」の提案 研究論文OpenAlexオランダ

炎症性腸疾患に向けたフラボノイドのナノカプセル化——臨床応用をめざす「設計指針」の提案

植物に広く含まれるフラボノイド(ケルセチン、バイカリン、ヘスペリジン、カテキン類、アントシアニンなどを含む化合物群)は、腸内細菌の構成、腸のバリア機能、腸の局所的な免疫反応に働きかけることが知られています。著者らは、この性質から、潰瘍性大腸炎やクローン病などをまとめて指す炎症性腸疾患(IBD)に対す…

公開日: 2026年10月02日 10:01

プロバイオティクス2種をラットの実験的潰瘍性大腸炎に投与した研究の紹介 研究論文OpenAlexイラン

プロバイオティクス2種をラットの実験的潰瘍性大腸炎に投与した研究の紹介

潰瘍性大腸炎のような腸の慢性的な炎症は、人だけの問題ではありません。著者らは、犬や猫などの伴侶動物、さらに家畜でも慢性の下痢や体重減少、栄養吸収の低下を伴う大腸炎に似た病態が獣医療で認識されるようになっていると述べています。治療には副腎皮質ステロイド、抗菌薬、免疫調節薬が広く使われていますが、効果が…

公開日: 2026年10月02日 08:33

腸内細菌とミトコンドリアをつなぐ経路から神経変性疾患と網膜の病気を読み解く総説 研究論文OpenAlexインド

腸内細菌とミトコンドリアをつなぐ経路から神経変性疾患と網膜の病気を読み解く総説

私たちの消化管には100兆を超える微生物がすみついていると著者らは述べています。ヒト自身の遺伝子が約2万3000個とされる一方、腸内細菌の集団がもつ遺伝子は300万個以上にのぼるため、微生物の遺伝子がつくり出す代謝産物がヒトの健康に影響しうると論文は指摘します。微生物の数や種類は消化管の場所によって…

公開日: 2026年10月02日 07:34

食物繊維・プロバイオティクス・プレバイオティクスと消化器の健康――総説論文の紹介 研究論文OpenAlexナイジェリア

食物繊維・プロバイオティクス・プレバイオティクスと消化器の健康――総説論文の紹介

消化管は、食べたものを分解して栄養を取り込み、不要物を排出する器官として知られています。しかし著者らは、その働きがそれだけにとどまらないと指摘します。免疫の調節や代謝、体内環境の安定にも深く関わり、さらに腸内に住む膨大な微生物の集まり(腸内細菌叢)と、私たちが口にする食べ物とのやりとりが、こうした機…

公開日: 2026年10月02日 07:28

乳酸菌をどう見つけ、どう確かめ、どう使うか——分離から規制、応用までを整理した総説の紹介 研究論文OpenAlexブラジル

乳酸菌をどう見つけ、どう確かめ、どう使うか——分離から規制、応用までを整理した総説の紹介

発酵食品やヨーグルトの話題でよく耳にする「乳酸菌」は、学術的には乳酸菌(LAB:lactic acid bacteria)と呼ばれる細菌のグループです。著者らの総説は、この乳酸菌について、どこから採取するか(分離)、どの菌かを見分けるか(同定)、性質を調べるか(性状解析)、安全性をどう制度的に扱うか…

公開日: 2026年10月02日 06:33

高塩分でも腎臓を守る? コチュジャンと腸内細菌をめぐる動物・細胞研究 研究論文OpenAlex韓国

高塩分でも腎臓を守る? コチュジャンと腸内細菌をめぐる動物・細胞研究

肥満は腎臓を傷つける要因の一つとして知られています。論文の序論によると、脂肪分の多い食事や塩分の多い食事は体重を増やすだけでなく腎臓の健康にも影響し、適切な対処がないまま酸化ストレスや炎症が続くと慢性腎臓病へ進むとされています。そのため著者らは、腎臓の健康を保つ食事や食品による対策を探ることが重要だ…

公開日: 2026年10月02日 05:10

腸と心臓をつなぐ「腸心軸」――微生物代謝物から診断・治療応用までを整理した総説 研究論文OpenAlex中国

腸と心臓をつなぐ「腸心軸」――微生物代謝物から診断・治療応用までを整理した総説

心血管疾患は世界で死亡と病気の最大の原因であり続けています。血圧やコレステロールといった従来の危険因子を十分に管理しても、残ってしまうリスク(残余リスク)があることが知られています。著者らは、この埋まらない隙間に関わりうる要素として腸内細菌に注目しました。腸内細菌が宿主の代謝、免疫の調節、血管の働き…

公開日: 2026年10月01日 16:53

プライマリ・ヘルスケア受診者における胃食道逆流症の頻度と関連要因を調べた研究 研究論文OpenAlex

プライマリ・ヘルスケア受診者における胃食道逆流症の頻度と関連要因を調べた研究

胃食道逆流症(GERD)は、胃の内容物が食道へ逆流することで胸やけなどの症状が起こる、消化器の病気としてよくみられるものです。研究チームは、この病気が生活の質を大きく損なうことがあり、その現れ方には年齢や性別といった人口学的な背景、体格、生活習慣、食事、既往の病気など多くの要因が関わると述べています…

公開日: 2026年10月01日 11:38

食肉処理場の排水にひそむ細菌に、乳酸菌がつくる抗菌物質はどう働くか 研究論文OpenAlexナイジェリア

食肉処理場の排水にひそむ細菌に、乳酸菌がつくる抗菌物質はどう働くか

食肉処理場(屠畜場)では、血液や胃の内容物、糞などを洗い流すために大量の水が使われ、そこから出る排水は環境汚染の大きな原因になります。論文の著者らは、ナイジェリアの多くの食肉処理場では排水処理の設備や運用が整っておらず、未処理の排水がそのまま土壌や水域へ流れ込んでいると指摘しています。従来の処理方法…

公開日: 2026年10月01日 08:43

高タンパク食とプロバイオティクスがラットの体重・脂質・酸化ストレスに与える影響を検証した研究 研究論文OpenAlexブラジル

高タンパク食とプロバイオティクスがラットの体重・脂質・酸化ストレスに与える影響を検証した研究

肥満やそれに関連する脂質異常症、インスリン抵抗性などの代謝の問題は、世界的な健康課題として続いています。こうした状態は過剰なカロリー摂取やエネルギーバランスの乱れ、内臓脂肪の蓄積と結びつくことが多く、食事による介入が体重管理と代謝改善の中心的な方法として位置づけられてきました。

公開日: 2026年09月30日 08:34

食事と機能性ディスペプシアの関係を整理した総説 研究論文OpenAlexイタリア

食事と機能性ディスペプシアの関係を整理した総説

食後の強い膨満感、少量で満腹になる早期飽満感、上腹部の痛みや焼ける感じが続き、日常生活に支障が出ることがあります。検査で説明できる器質的な病気が見つからず、診断基準を満たす場合、この状態は機能性ディスペプシア(FD)と呼ばれます。著者らは、FDの世界的な有病率をローマIV基準で約6.8%と報告された…

公開日: 2026年09月30日 08:19