研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
窒素固定だけではないインゲンマメの働き:有機農業に向けた「生態系志向」の品種改良を考える総説
インゲンマメは、中南米やサハラ以南のアフリカを中心に、数億人の食生活と収入を支える重要な作物です。論文によると、栽培面積は2000万ヘクタールを超えます。マメ科植物として、根に共生する根粒菌の働きで空気中の窒素を植物が使える形に変える「生物的窒素固定」を行うため、化学肥料への依存を減らせる作物として…
公開日: 2026年10月09日 04:57
ヘマトコッカス藻からアスタキサンチンを取り出す「酸処理+遠心分離」の条件を探った研究
アスタキサンチンは赤い色素の一種(カロテノイド)で、強い抗酸化性が評価されています。栄養補助食品、食品・飼料の添加物、化粧品などに使われています。その主要な天然の供給源が、淡水性の微細藻類ヘマトコッカス・プルビアリスです。この藻は、栄養不足や強い光といったストレスを受けると細胞内にアスタキサンチンを…
公開日: 2026年10月09日 04:43
緑藻アオサの粉末を加えたインドネシアの伝統菓子「ゲブレック」の栄養と食感、味の評価
ゲブレックは、インドネシア・ジョグジャカルタ特別州クロンプロゴ県の伝統的な揚げ菓子です。すりおろしたキャッサバ(イモの一種)とタピオカでんぷんにニンニクと塩で味をつけ、輪の形にして油で揚げます。中はもちもち、外は少しカリッとした食感で、地元の市場や屋台で広く売られています。一方、材料が簡素なため炭水…
公開日: 2026年10月09日 02:21
ウチワサボテンの果実は何を含み、健康と持続可能性にどう関わるのか――既存研究を整理したレビュー
気候変動、土地の劣化、水不足、人口増加、そして生活習慣に関わる慢性疾患の増加は、世界の食料システムにとって大きな課題です。こうした状況では、栄養価が高く、厳しい環境でも育つ作物への関心が高まっています。著者らが注目したのは、ウチワサボテン(オプンティア属)、とくに「プリックリーペア」と呼ばれるオプン…
公開日: 2026年10月09日 01:41
加えた砂糖を高甘味度甘味料に置き換えると食事全体の環境負荷はどう変わるか:オランダの高カロリー食を対象にした試算
食品や飲み物に加えられる砂糖のとりすぎは、肥満や糖尿病、むし歯などとの関連が指摘されています。その対策として、砂糖の数百倍の甘さを持ち、カロリーがほとんどない「高甘味度甘味料(非栄養性甘味料)」で甘みを補う方法が提案されています。ステビア由来の成分(ステビオール配糖体)やアスパルテーム、スクラロース…
公開日: 2026年10月09日 01:32
地域の「食のシェア」は都市全体で何を生み出しているか:ダブリンでの推計の試み
コミュニティガーデン(地域の共同菜園)、住民が一緒に料理して食べる地域の台所、余った食品を必要な人へ回す活動など、食をみんなで分かち合う取り組みは世界各地の都市に広がっています。論文はこれらを「フードシェアリング・イニシアチブ」と呼んでいます。著者らによると、こうした取り組みは食品ロスの削減、社会的…
公開日: 2026年10月08日 23:25
IoTによる精密灌漑と農家研修を組み合わせたマンゴスチン栽培の研究
マンゴスチンは東南アジア原産の果物で、「果物の女王」とも呼ばれます。著者らによると、タイは世界の取引量の9割以上を占める主要な輸出国です。一方で、土壌の水分が大きく変わることで起きる果実の障害が、輸出の伸びを妨げる課題になっています。代表的な障害は二つあります。一つは果肉が半透明のゼリー状になる「果…
公開日: 2026年10月08日 05:59
シコクビエとマメ類の間作で、どの組み合わせと列の比率がよく育つかを調べた研究
雑穀は高温や干ばつ、やせた土壌に比較的強く、気候の変動に耐える農業を支える作物とされています。インドで広く栽培されるシコクビエ(フィンガーミレット)は、生育期間が短く、肥料などの投入が少なくても育ち、穀粒と家畜の飼料の両方に使われます。
公開日: 2026年10月08日 05:51
赤い果肉の「葉香」マンゴーに特有の柑橘系の香りはどう生まれるか:代謝物と遺伝子発現の比較研究
マンゴーの果肉の香りは、空気中に揮発しやすい多様な化合物(揮発性有機化合物)から成り立っており、果実の風味の良し悪しや商品としての価値を左右します。「葉香(Yexiang)」というマンゴーは、甘い風味ときめ細かな食感で知られています。なかでも果肉が赤みを帯びるタイプは、従来の黄色い果肉のタイプとは異…
公開日: 2026年10月08日 05:48
未利用の在来果実副産物「カンブカ」の種子の成分と性質を調べた研究
カンブカ(学名 Plinia edulis)は在来の果実で、その種子はこれまで利用されずにきた副産物です。研究チームは、果実を丸ごと活用する取り組みを後押しするため、この種子の栄養成分、物理化学的な性質、食品加工に関わる性質(技術的特性)、そして生理活性をもつ成分の可能性を調べました。論文の題名では…
公開日: 2026年10月08日 05:30
同じブドウ品種でも年によってミネラルの順位が入れ替わる:ラブルスカ系8品種の果実部位別分析
ブドウの果実には、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リンなどの多量要素(植物が比較的多く必要とするミネラル)や、鉄、亜鉛、マンガン、ホウ素などの微量要素が含まれています。これらは種子、果皮、果肉、果汁といった部位ごとに含まれ方が異なることが知られています。ただし、これまでの研究の多くはワイン用のヨ…
公開日: 2026年10月08日 05:04
干ばつの強さによって変わるジャガイモの遺伝子と代謝物の応答:品種「冀張薯12号」の解析
地球温暖化を背景に干ばつが起こりやすくなるなか、干ばつはジャガイモの収量を安定させ、さらに伸ばしていくうえで大きな制約になっています。著者らによると、ジャガイモは根が比較的浅く、土の深いところの水を吸い上げにくいため、乾燥の影響を受けやすい作物です。
公開日: 2026年10月08日 01:42