研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
スウェーデンの幼児における有害金属の食事由来を探る:全国調査と血液・尿の測定を結びつけた研究
幼い子どもの成長には十分な栄養が必要ですが、同時に環境中の有害物質にさらされる量を抑えることも欠かせません。土壌や水、大気に含まれるヒ素やカドミウム、水銀、鉛といった有害金属は食物連鎖に入り込むため、食事は栄養の供給源でありながら、こうした金属の摂取経路にもなり得ます。研究チームは、幼児期の有害金属…
公開日: 2026年09月26日 21:56
内生菌が作る三つの化合物、カビの発育とアフラトキシン産生に別々の効き方
アフラトキシンB1(AFB1)は、コウジカビの仲間であるアスペルギルス・フラバスなどが作り出すカビ毒の一種です。トウモロコシやピーナッツ、木の実、綿実といった農作物が、温度や湿度などの条件しだいで汚染されることがあり、国際がん研究機関はAFB1をグループ1の発がん性物質に分類しています。論文の著者ら…
公開日: 2026年09月26日 09:49
加熱処理した乳酸菌由来素材がマイクロ・ナノプラスチックを捕まえる――培養腸細胞と口の中での概念実証
マイクロプラスチックとナノプラスチックは、食品や飲料を通じて日常的に体内へ入り込む汚染物質として広く存在しています。しかし、研究チームによれば、消化管がこれらにさらされる量を実際に減らすための現実的な手立てはまだ限られています。
公開日: 2026年09月26日 06:43
ユーカリの葉の成分は季節でどう変わるか――収穫時期を探る研究
ユーカリの一種であるEucalyptus camaldulensis(ウナギユーカリ)は、葉から採れる精油や生理活性成分が医薬品・化粧品・食品の各分野で利用される、経済的に重要な樹木です。しかし研究チームによれば、収穫時期と葉の成分の関係を、成分分析・精油組成・データ解析による最適化まで含めて一体的…
公開日: 2026年09月26日 06:15
避難先の住宅団地で続く住民主体の料理教室——福島の原発避難者への聞き取り調査から
東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故により、多くの住民が長期の避難生活を余儀なくされました。避難所から仮設住宅、そして災害公営住宅へと住まいが移るたびに、それまで築かれた地域のつながりはいったん解け、慣れない環境で人間関係を結び直す必要がありました。震災前に同居していた家族が離れて暮らす…
公開日: 2026年09月26日 00:07
テヘランで流通する食用植物油のアフラトキシンB1濃度と摂取量を調べた研究
食用油は日常的な食事に欠かせない食品ですが、原料となる油糧種子は収穫前後や輸送・保管の過程でカビが生えることがあります。そうしたカビ(アスペルギルス属)がつくる毒素の一つがアフラトキシンB1(AFB1)で、国際がん研究機関(IARC)はこれをグループ1の発がん性物質に分類しています。
公開日: 2026年09月25日 15:29
香辛料にとどまらないオレガノ——生物活性成分をめぐる研究の視点
オレガノは、ピザやソース、地中海料理の風味づけに使われる香り高い香辛料として知られています。しかし著者らは、この植物が料理の材料という位置づけを超えて、科学的な関心の対象になっていると紹介しています。
公開日: 2026年09月25日 13:54
リビア・ゲミネス市のパン19店を調査 ― 臭素酸カリウムの残留量を測定した研究
パンはリビアで、社会層や経済状況を問わず欠かすことのできない主食です。この研究チームが注目したのは、そのパンに残る「臭素酸カリウム」という物質です。臭素酸カリウムは無色・無臭・無味の白い結晶または粉末で、強い酸化作用を持ち、製パン業では小麦粉の改良剤として長く使われてきました。生地のグルテンに作用し…
公開日: 2026年09月25日 07:58
ミツバチの腸内で糖の分布を測る「生きたセンサー」——共生細菌を改変して微小スケールの勾配を可視化
ミツバチの腸には、比較的単純で種類の限られた細菌の集まり(腸内細菌叢)が暮らしています。研究チームによれば、この細菌叢はミツバチの栄養や病原体への抵抗力、免疫などに関わることが知られています。ところが、その細菌たちが腸の中で実際にどんな栄養環境に置かれているのかは、これまでよく分かっていませんでした…
公開日: 2026年09月24日 08:35
食中毒菌リステリアを30分で検出する新しい遺伝子検査法 ― ソフトチーズと生ペットフードでの検証
リステリア・モノサイトゲネス(Listeria monocytogenes)は、世界的に重要な食中毒の原因菌です。妊婦や高齢者、免疫が低下している人では致死率が20〜30%に達するとされ、米国では年間およそ1,250人の患者と172人の死亡が推定されると論文は紹介しています。この菌はソフトチーズ、デ…
公開日: 2026年09月24日 04:57
バングラデシュの乾燥魚に残るDDTとその代謝物 ― 全国96検体の調査報告
バングラデシュでは「シュトキ」と呼ばれる天日干しの乾燥魚が広く食べられており、低所得層にとって手頃なたんぱく源であると同時に、輸出産業としても定着しています。研究チームによれば、2023〜24会計年度の乾燥魚輸出額はおよそ540万米ドルに達しました。一方で、高温多湿の環境や乾燥・保管が不十分な条件は…
公開日: 2026年09月24日 04:53
食品と飼料に潜むカビ毒(マイコトキシン)——複数同時汚染と気候変動を組み込んだリスク評価の整理
カビ毒(マイコトキシン)とは、特定の糸状菌(カビ)がつくり出す有害な化合物のことです。著者らによれば、これまでに400種類以上が特定されており、そのうち健康や農業経済への影響が大きいものとして、アフラトキシン類、オクラトキシン類、ゼアラレノン、フモニシン類、そしてデオキシニバレノールやニバレノール、…
公開日: 2026年09月23日 06:06