研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
天然由来成分がナシのカビ毒「パツリン」の産生を抑える――韓国の研究チームによる報告
ナシなどの果実には、収穫後の保管中に青かび病を起こすカビが付くことがあります。その一種であるペニシリウム・パネウム(Penicillium paneum)は、果実を腐らせるだけでなく、「パツリン」というカビ毒(マイコトキシン)をつくる系統が報告されています。論文によれば、パツリンはヒトに対して神経毒…
公開日: 2026年10月01日 10:36
魚のアレルゲン「パルブアルブミン」は加熱でどう変わるか——20種の魚で調べた研究
魚アレルギーの主な原因物質として知られているのが、パルブアルブミンというタンパク質です。分子量は約11〜12キロダルトンで、カルシウムイオンと結びつく性質を持ち、多くの硬骨魚の筋肉に含まれています。論文によれば、魚アレルギー患者の半数以上がこのタンパク質に反応する検査結果を示すと報告されており、しか…
公開日: 2026年09月30日 09:20
アロエベラゲルとフェンネル・ライム果皮精油の食用コーティングが冷蔵卵の品質と衛生に与える影響
卵は殻に守られているとはいえ、保存中に水分が抜けて軽くなり、内部の品質も少しずつ変化していきます。この研究で著者らが取り組んだのは、卵の表面を食べられる素材で薄く覆う「食用コーティング」によって、冷蔵保存中の品質低下と微生物の増加を抑えられるかという問題です。
公開日: 2026年09月30日 08:56
食物アレルギーのある友だちがいるクラスで、園児の理解はどう違ったか——デジタル食育教材を用いた研究の紹介
食物アレルギーは近年、公衆衛生上の重要な課題とされています。論文の冒頭では、先進国では人口の約10%が何らかの食物アレルギーをもつとされ、日本でも増加傾向がみられ、患者全体のうち0〜6歳の乳幼児・就学前の子どもが約74%を占めると報告されています。食物アレルギーのある子どもは、誤って原因食物を口にし…
公開日: 2026年09月30日 06:18
農薬残留分析の最新動向を整理した総説 ― LC–MS/MSと前処理法の進展(2020〜2025年)
食品に残った農薬を正確に測ることは、食の安全や環境保全、そして公衆衛生を守るうえで欠かせません。この総説の著者らは、その分析に広く使われている「LC–MS/MS(液体クロマトグラフィー・タンデム質量分析法)」をめぐる近年の技術動向を整理しています。
公開日: 2026年09月30日 05:08
中国東部の塩水ガチョウ加工品における黄色ブドウ球菌の1年間調査 ―CC398系統の検出報告
黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)は、世界各地で人の胃腸炎を引き起こす重要な食中毒起因菌です。論文によれば、この菌は食品の中で「ブドウ球菌エンテロトキシン」と呼ばれる毒素を出すことで食中毒を起こします。汚染された生の食品を食べること、あるいはこの菌を保菌している人が調理した…
公開日: 2026年09月29日 06:28
オホーツク海の主要な漁獲魚に微量元素はどのようにたまるのか
オホーツク海は、海底や陸上の火山活動、そして深い層の水が表層へ湧き上がる「湧昇(ゆうしょう)」によって、栄養となる元素や各種の元素が多く含まれる特徴的な海域です。著者らは、この条件が高い生物生産力を支え、この海域をロシアの重要な漁場にしていると説明しています。ロシアの水産資源全体の漁獲のおよそ40%…
公開日: 2026年09月28日 08:46
複数のカビ毒を同時に浴びるとどうなるか——ヒトT細胞を使った組み合わせ毒性の研究
穀類やその加工品には、カビが作り出す有害物質「カビ毒(マイコトキシン)」が混入することがあります。なかでもフザリウム属というカビが作るボーベリシン(BEA)、エンニアチンB(ENN B)、モニリフォルミン(MON)の3種類は、分析技術が高感度になるにつれて穀物や飼料からしばしば検出されるようになった…
公開日: 2026年09月27日 07:53
インド・グジャラート州の鶏肉流通網における細菌の保有状況と薬剤耐性を調べた研究
インドは鶏肉と鶏由来製品の一大生産国です。鶏肉の消費が増えるなかで、生産の集約化にともなう人獣共通感染症(動物から人へうつる感染症)のリスクをどう抑えるかが課題になっています。研究チームは、グジャラート州を対象に、この課題に取り組むための基礎データがこれまで乏しかった点に注目しました。
公開日: 2026年09月27日 07:49
発酵に関わる乳酸菌がつくるうま味ペプチドの受容メカニズムを探る研究
味噌などの大豆発酵食品づくりでは、塩分の高い環境でも育つ乳酸菌Tetragenococcus halophilusが重要な働きをしています。研究チームは、この菌が自分の内部でつくり出すペプチド(アミノ酸がいくつかつながった短い分子)の代謝が、発酵食品の風味形成に関わっているのではないかと考えました。
公開日: 2026年09月27日 06:26
乳用子牛から分離されたビフィズス菌株の消化管耐性とサルモネラ抑制作用に関する研究
家畜の腸炎や肺炎、敗血症といった感染症を防ぎ、抑えるための手段として、抗生物質に代わるプロバイオティクスへの関心が高まっています。プロバイオティクスとは、生きたまま腸に届いて健康に役立つと期待される微生物のことです。
公開日: 2026年09月27日 05:59
スウェーデンの幼児における有害金属の食事由来を探る:全国調査と血液・尿の測定を結びつけた研究
幼い子どもの成長には十分な栄養が必要ですが、同時に環境中の有害物質にさらされる量を抑えることも欠かせません。土壌や水、大気に含まれるヒ素やカドミウム、水銀、鉛といった有害金属は食物連鎖に入り込むため、食事は栄養の供給源でありながら、こうした金属の摂取経路にもなり得ます。研究チームは、幼児期の有害金属…
公開日: 2026年09月26日 21:56