研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
トルコに自生するシソ科植物Stachys germanicaに、ポリフェノールと抗酸化・酵素阻害作用を確認――LC-MS/MSで主要成分も特定
「ダウンティー」や「マウンテンティー」として親しまれてきたシソ科の植物、Stachys属(イヌゴマ属)には、伝統的に様々な薬効が言い伝えられてきました。この属はトルコ国内だけで90種以上が確認され、その約47%が固有種というほど多様性に富むグループです。イランの民間療法では、Stachys germ…
公開日: 2026年09月02日 09:33
魚油の代わりに何を使うべきか?養殖魚のエサをめぐる『代謝物』からの検証
養殖業は世界で最も急速に拡大している食料生産分野のひとつです。その成長を支えてきたのが魚油で、魚の成長や健康、神経発達に欠かせないEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)といった長鎖多価不飽和脂肪酸を豊富に含んでいます。しかし魚油はもともと限られた天然の魚資源から作られるため、乱…
公開日: 2026年09月02日 07:29
リビア西部産シドルハチミツを科学的に分析すると何が見えてくるか——予備的な理化学・花粉調査から
シドルハチミツは、ナツメヤシ属の植物であるZiziphus spina-christi(シドル)の花蜜に由来する、中東・北アフリカ地域で高く評価されている単一花蜜源ハチミツです。しかし「シドルハチミツ」と名乗る製品が、地域によってどの程度成分が異なるのかは、実はあまりよくわかっていませんでした。リビ…
公開日: 2026年09月02日 07:26
麻の実搾りかすを活かした葉面散布剤、温室イチゴの収量と品質を高める可能性
植物工場やスマート温室での栽培が広がるなか、化学肥料や合成農薬に頼らずに作物の生育を後押しする「バイオスティミュラント(生物刺激剤)」への関心が高まっています。今回紹介する研究は、麻(ヘンプ)の種子から油を搾った後に残る「搾油粕」を原料に作ったタンパク質加水分解物を、イチゴの葉に散布するとどのような…
公開日: 2026年09月02日 07:24
熟すほど甘くなる仕組みとは? イランの希少なマクワウリ2品種を成長段階ごとに調べた研究
メロンと聞くと甘い果肉を思い浮かべる方が多いと思いますが、その甘さや栄養価が果実の成長過程でどのように変化していくのかは、実はあまり詳しく調べられていません。特に世界各地に存在する在来品種については、品種改良された主要品種に比べてデータが乏しいのが実情です。今回紹介する研究は、イランで栽培されている…
公開日: 2026年09月02日 06:34
コーヒーからアクリルアミドを取り除けるか。「分子の鋳型」を使った新素材を試した研究
コーヒーは焙煎の過程で香ばしい風味が生まれる一方、アクリルアミドという物質もできてしまいます。アクリルアミドは加熱によってアミノ酸の一種であるアスパラギンと糖が反応してできる物質で、国際がん研究機関(IARC)により「ヒトに対しておそらく発がん性がある」に分類されています。欧州連合はこの物質を減らす…
公開日: 2026年09月02日 06:25
食肉の未来はどう変わる?——生産技術の進化と食料システムの持続可能性を考える研究レビュー
ステーキや焼き肉、唐揚げなど、私たちの食卓に欠かせない「肉」。しかし世界の人口は2050年までに97億3千万人に達すると見込まれ、食肉・乳製品・卵など畜産物の世界的な需要は今後8%増加すると推計されています。一方で従来型の畜産業は、環境負荷や動物福祉、消費者意識の変化といった課題に直面しています。韓…
公開日: 2026年09月02日 05:34
オーストラリアのサンゴ礁に潜む毒素産生藻類「ガンビエルディスクス・ホルメシー」を見つけ出すDNA検査法
シガテラ中毒は、熱帯・亜熱帯の海でサンゴ礁魚を食べた際に起こることがある食中毒で、原因はシガトキシンという強い神経毒です。この毒はガンビエルディスクス属やフクヨア属という、海底の岩やサンゴ礁の海藻の表面にすみつく微小な渦鞭毛藻(かべんもう藻)が作り出し、それを食べた草食性の魚から肉食魚へと食物網を通…
公開日: 2026年09月02日 05:33
サンザシの健康成分、消化されるとどう変わる? 模擬消化実験で見えた変化
サンザシ(Crataegus属)の実は、ポリフェノールを豊富に含む果実として知られ、抗酸化作用や糖質分解酵素を抑える働きがこれまでの研究で報告されてきました。しかし、果実そのものに含まれる成分量が多くても、実際に口から取り込んで消化される過程でその成分がどれだけ体内で利用できる状態を保つかは、また別…
公開日: 2026年09月02日 03:34
接ぎ木でナスの栄養価は変わる? 品種の組み合わせを比較した現地試験
ナスは家庭料理でおなじみの野菜ですが、実は接ぎ木栽培によって収量だけでなく栄養成分にも変化が生じることが知られています。接ぎ木とは、育てたい品種(穂木)を、病気に強かったり生育が旺盛だったりする別の株(台木)につないで一体化させる技術です。トマトやキュウリ、ピーマンといった野菜ですでに広く使われてい…
公開日: 2026年09月02日 03:30
らっきょうを黒く加熱すると抗酸化力が上がり辛みが減る、その仕組みを成分分析で追跡
らっきょう(Allium chinense)は独特の辛みとシャキシャキした食感が特徴の野菜ですが、加熱によって黒く変色させた「黒らっきょう」と呼ばれる加工品があります。中国・江西農業大学などの研究グループは、この黒変加工の過程でらっきょうの中で何が起きているのかを、成分を網羅的に調べるメタボロミクス…
公開日: 2026年09月02日 02:37
ブラジル産グリーンプロポリスは肥満・糖尿病に役立つのか——抗酸化・抗炎症作用を中心にまとめたレビュー研究
プロポリスは、ミツバチが植物の芽や樹脂を集めて作る樹脂状の物質で、古くから抗菌・抗炎症・組織修復などの働きが伝統医療で利用されてきました。中でも「ブラジル産グリーンプロポリス」は新型コロナウイルス感染症の流行時に抗ウイルス作用が注目された一方、肥満や2型糖尿病といった代謝性疾患への効果を検討した研究…
公開日: 2026年09月02日 01:37