研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
ワカサギ漁の「網の中にいる時間」は鮮度にどう影響するか——霞ヶ浦での比較研究
ワカサギ(Salangichthys microdon)は寿命1年ほどの小型魚で、市場では1キログラムあたり3000円を超えることもある地域経済上重要な魚種です。国内では北海道から九州まで分布し、2023年の国内漁獲量201トンのうち、茨城県の霞ヶ浦での漁獲が約2割を占めるとされています。もともと汽…
公開日: 2026年09月08日 20:37
パンノキの若い果実と種子、どちらも野菜として食べられる? 発育段階ごとの成分を比較した研究
パンノキ属の樹木には、種なしで果肉を食べる「パンノキ(Artocarpus altilis)」と、種を野菜として利用する近縁種「パンノミ(Artocarpus camansi)」があります。どちらも熱帯地域で古くから食用にされてきましたが、果実が育つ過程でどのように味や栄養、調理特性が変化していくの…
公開日: 2026年09月08日 19:45
パスタにミールワーム粉を配合すると何が変わるのか——ロシアの研究チームが栄養と品質を検証
世界の人口増加にともない、食料としてのタンパク質をどう確保するかは食品分野の大きな課題になっています。牛や豚などの家畜に代わるタンパク源として近年注目されているのが、昆虫食です。今回紹介する研究は、食用昆虫の中でも代表的な存在であるチャイロコメノゴミムシダマシ(学名:Tenebrio molitor…
公開日: 2026年09月08日 17:29
パーム油の抗酸化成分は免疫にどう働く? 直近5年間の研究を整理したレビュー論文
揚げ物や加工食品の油としておなじみのパーム油は、実は世界で最も生産量の多い食用油のひとつで、年間生産量は7000万トンを超えるとされています。心血管への影響をめぐる議論が長く続いてきた一方で、パーム油に含まれるトコトリエノールやカロテノイド、フェノール化合物といった成分が、免疫の働きに関わっている可…
公開日: 2026年09月08日 07:31
老化を遅らせるヒントは昆虫に?食品科学の視点から見えてきた研究の現在地
世界的に高齢化が進むなか、「健康に年を重ねる」ための素材探しが活発になっています。植物由来の抗酸化成分は既に広く研究されていますが、栽培に時間がかかり供給量にも限界があるため、代わりとなる持続可能な資源が求められてきました。そこで近年注目されているのが、昆虫です。繁殖サイクルが速く、環境負荷が低く、…
公開日: 2026年09月08日 07:28
ベニバナの花から作った可食コーティングでチーズの菌の増殖は抑えられるか——マラティヤチーズを使った研究
プラスチック包装をできるだけ減らしたいという流れの中で、食品そのものに直接コーティングして品質を保つ「可食コーティング」の研究が進んでいます。今回紹介するのは、トルコの伝統的なチーズ「マラティヤチーズ」を対象に、ベニバナ(Carthamus tinctorius L.)の花から抽出した成分を配合した…
公開日: 2026年09月08日 06:28
小さくて色ムラの多いヤマモモの外観品質、AIカメラでどこまで測れるか
真っ赤に熟した果実がジューシーな粒状の突起で覆われ、独特の食感と風味を持つヤマモモ(Myrica rubra)。中国の亜熱帯地域で広く栽培され、年間の生鮮出荷額は63億元に達するとされる果物です。収穫されたヤマモモの6割以上は生食用として、しかも高級市場向けに販売されるため、見た目の品質が売上を大き…
公開日: 2026年09月08日 06:27
サボテンの果実「ピタヤ」でつくるワイン、糖の種類で発酵と抗酸化力はどう変わるのか
ピタヤと聞くとドラゴンフルーツを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、今回取り上げる研究の対象は、メキシコなどに自生するStenocereus属のサボテンが実らせる果実です。この果実は抗酸化物質を豊富に含むことで知られており、生食や加工品だけでなく、発酵させてワインのような飲料に仕立てる試みも行われ…
公開日: 2026年09月08日 05:40
『ビーチのりんご』を食べてしまったら――マンチニールという毒木をめぐる症例報告
南国のビーチで木陰に落ちている青いりんご状の実。見た目は食べられそうでも、これがカリブ海沿岸などに分布するマンチニールの木の実だった場合、命に関わる中毒を起こすことがあります。カナダ・トロント大学の研究者らが、コスタリカ旅行中にこの実を口にした患者の症例を報告し、あわせてこれまでの文献をレビューした…
公開日: 2026年09月08日 05:33
雑穀は世界の食料サプライチェーンでどんな役割を担いうるか——インドの事例から考える
雑穀(ミレット)は、稲や小麦に比べると日本ではまだなじみの薄い穀物ですが、近年は乾燥に強く栄養価が高い「ネクストシリアル」として国際的に注目が集まっています。今回紹介する研究は、インドの農業が世界の食料バリューチェーン(原材料の生産から加工・流通・輸出までの一連の連鎖)の中でどのような位置を占めてい…
公開日: 2026年09月08日 05:27
インドの魚類生産と水産物輸出、20年余りのデータで見えた成長と不安定さ
魚は世界的に需要が伸び続けている食品のひとつです。インドは長い海岸線と広大な排他的経済水域、さらに河川や貯水池、池、湿地といった内水面資源にも恵まれ、世界有数の水産大国とされています。今回紹介する研究は、2000年度から2024年度までの約25年間にわたる魚類生産量と水産物輸出のデータを統計的に分析…
公開日: 2026年09月08日 05:01
おいしいお米はなぜおいしいのか 良食味品種と多収品種を比べた成分・代謝物調査
白いご飯の「おいしさ」は、香り、粘り、硬さ、甘みなど複数の感覚が重なり合って生まれます。では、その違いはお米の成分レベルでどこまで説明できるのでしょうか。中国の研究チームが、食味の異なる代表的な稲品種を選び、理化学的な特性とメタボロミクス(代謝物の網羅解析)を組み合わせて比較した研究が、フロンティア…
公開日: 2026年09月08日 04:59