研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
酵素処理でゴマペーストを低温でつくる ― 品質を保ちつつ有害物質を抑える試み
ゴマペースト(練りゴマ)は、タンパク質やミネラル、不飽和脂肪酸、食物繊維を多く含む食品として、アジアやアフリカ、ヨーロッパ、南米など世界各地で広く食べられています。しかし、研究チームはこの食品に構造上の弱点があると説明しています。ゴマペーストは、タンパク質に富む親水性の固体粒子が油の中に分散した濃厚…
公開日: 2026年09月14日 01:22
高齢の心血管疾患患者における「植物性食」と死亡リスク — 中国の長期追跡調査からの報告
心血管疾患(心臓病や脳卒中など)は、世界的に早すぎる死亡や生活機能の低下をもたらす主要な原因であり、その負担はとくに高齢者で大きいとされています。これまで、すでに病気を抱えた人の予後を改善する手段としては薬物療法や危険因子の管理が中心に考えられてきましたが、近年は食事のパターンそのものが長期的な見通…
公開日: 2026年09月13日 23:28
アサリの栄養成分と、南の海にすむ近縁貝「ヒメアサリ」の食資源としての可能性を調べた研究
アサリ(学名 Ruditapes philippinarum)は、日本の干潟や内湾で採れる代表的な食用二枚貝です。論文によれば、国内の漁獲量は1983年に160,424トンでピークを迎えた後に減少し、2024年には4,439トン、ピーク時のわずか2.8%になったと報告されています。著者らは、この減少…
公開日: 2026年09月13日 23:02
葉面散布したフルボ酸が水耕ハツカダイコンの収量と硝酸塩に与えた影響
ハツカダイコン(ラディッシュ)は生育期間が短く、施設栽培にも適応しやすい園芸作物です。一方で、集約的な生産では食用部位に硝酸塩がたまりやすく、品質や市場での受け入れに影響しうることが課題として挙げられています。
公開日: 2026年09月13日 22:54
プロポリスは産地で中身が変わる — 成分の多様性と人を対象とした研究の現状を整理したレビュー
プロポリスは、ミツバチなどの社会性のハチが植物の樹脂や新芽の分泌物を集め、ろうや唾液の分泌物と混ぜてつくる粘着性の高い物質です。ハチは巣のすき間をふさぎ、構造を補強し、細菌や寄生虫、真菌から巣を守る役割に使っています。著者らによれば、その色は黄色から赤、濃い褐色まで幅があり、硬さもろう分や温度で変わ…
公開日: 2026年09月13日 22:25
温暖化とともに北上する有毒底生渦鞭毛藻 ― 韓国沿岸での出現状況をまとめた総説
海水温の上昇によって、これまで熱帯・亜熱帯にとどまっていた海の生物が、より高緯度の温帯沿岸へ分布を広げつつあります。本論文の著者らは、そうした変化のなかでも「底生性の有害藻類(BHAB)」と呼ばれる渦鞭毛藻に注目し、その生態と毒性、分布の広がり、環境要因に関するこれまでの知見を整理した総説を発表しま…
公開日: 2026年09月13日 22:16
オーツバーの甘味料と加熱法が品質とアクリルアミド量に与える影響を調べた研究
オーツ麦を使ったシリアルバーは、手軽に食べられる間食や食事代わりとして世界的に需要が伸びています。こうしたバーには、材料をまとめて甘みを付ける役割で「シロップ」が加えられ、はちみつがよく使われてきました。近年は健康志向の高まりから、低カロリーの甘味料であるアルロース(D-アルロース)やフラクトオリゴ…
公開日: 2026年09月13日 20:39
移民の都市農業は食の安全をどう支えるか——ミネソタ州ツインシティーズの事例研究
都市農業とは、都市やその周辺の空き地・公園・区画などで野菜などを育てる取り組みを指します。アメリカでは19世紀から不況や戦時下のたびに広がっては縮小してきた歴史があり、近年はコミュニティガーデン(住民が区画を借りて自ら栽培する形)やファームスタンド(都市で育てた野菜を地域で販売・配布する形)として再…
公開日: 2026年09月13日 19:51
遺伝子組換えトウモロコシは代謝物のプロファイルでも親系統と同等か——非標的メタボロミクスによる安全性評価
遺伝子組換え(GM)作物が市場に出る前には、既存の作物と成分面で大きな違いがないかを確認する「実質的同等性」の評価が行われます。従来はタンパク質や脂質、主要な栄養成分など、あらかじめ決めた項目を測定する方法が中心でしたが、それだけでは見落とす代謝物があるかもしれません。今回、韓国・仁川大学校や農村振…
公開日: 2026年09月10日 09:26
微細藻類の強すぎる『旨味』を抑える食品成分ラクチゾール、食べやすさ改善のカギに
スピルリナやクロレラといった微細藻類は、たんぱく質や栄養価の高さから食品原料として注目されています。しかし実際に食べてみると、独特の強い旨味や風味が気になり、そのまま口にするのは難しいと感じる人も少なくありません。この研究は、そうした微細藻類が持つ『強すぎる旨味』を、味覚に作用する物質でうまく抑えら…
公開日: 2026年09月10日 09:03
昆虫タンパク質で肉もどき食品の食感と栄養は変わるのか——高水分押出成形による研究
大豆やグルテンを原料とする植物肉は、肉の繊維質な食感を再現するために「高水分押出成形」という加工技術を使って作られています。今回紹介する研究では、この植物肉の原料に、脂肪分を除いた食用昆虫由来のタンパク質を加えることで、栄養価や食感の構造がどう変わるかを調べています。使われた昆虫は、ミールワーム(T…
公開日: 2026年09月10日 08:59
魚の加工方法で栄養と味はどう変わる? ティラピア近縁種を油揚げ・燻製・オーブン乾燥で比較した研究
魚は傷みやすい食品のひとつで、世界各地で油で揚げたり、煙でいぶしたり、乾燥させたりといった加工が古くから行われてきています。こうした加工は保存性を高める一方で、栄養価や食べたときの風味・食感にも影響を与えると考えられます。今回紹介する研究は、ナイジェリア産の淡水魚Coptodon guineensi…
公開日: 2026年09月10日 08:52