研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
アマランサスを酵素で分解して作る経腸栄養用の飲料 ― 栄養組成と物性を調べた研究
口から十分に食事がとれない人に、チューブなどを使って消化管へ栄養を届ける方法を経腸栄養と呼びます。現在市販されている経腸栄養の製品の多くは、カゼインやホエイといった乳由来のたんぱく質を主な原料としています。研究チームは、乳糖を分解しにくい体質の人が成人人口の推定65%にのぼることや、牛乳たんぱく質へ…
公開日: 2026年09月17日 07:41
除草剤をナノ粒子化して小麦畑の雑草を抑える——少ない散布量で収量を守る試み
小麦は世界人口のおよそ3分の1にとって主食であり、人類が摂取するカロリーの約20%を占めるとされます。しかし雑草の繁茂は収穫量を25〜30%減らしうる大きな脅威で、その対策として合成除草剤が広く使われてきました。一方で、除草剤の大量・高頻度の使用は生態系や環境への懸念を招いており、防除効果を保ちなが…
公開日: 2026年09月17日 07:24
ヒマワリの種子品質は肥料の組み合わせと栽培年でどう変わるか——ハンガリーの天水条件下での3年間の試験
ヒマワリは世界で4番目に経済価値の高い油糧作物とされ、種子から採れる油は食用のほか、バイオディーゼルや潤滑油などの工業用途にも使われています。ハンガリーは主要な生産国の一つで、著者らによれば約67万9600ヘクタールで栽培され、年間およそ170万トンが生産されています。
公開日: 2026年09月17日 07:19
低酸素環境での運動とビートルートジュース ― 筋肉の酸素状態への影響を調べた研究
標高の高い場所のように酸素の薄い環境(低酸素環境)で運動すると、通常の酸素濃度の環境(常酸素環境)よりも身体への負担が大きくなります。研究チームは、その背景として骨格筋への酸素の行き渡りが低下し、代謝面での負担が増すことで運動能力が制限される可能性を挙げています。
公開日: 2026年09月17日 06:21
天麻(オニノヤガラ塊茎)の成分と抗酸化性を、栽培方法・生育段階・収穫時期から比較した研究
東アジアで古くから薬用・食用として利用されてきた天麻(オニノヤガラの塊茎、GER)は、現在、屋外の圃場で育てる方法(露地栽培)と、屋内施設で育てる方法(施設栽培)の両方で生産されています。研究チームは、こうした育て方の違いや、収穫時の生育段階、収穫の季節によって、天麻に含まれるフェノール性成分の組成…
公開日: 2026年09月17日 05:49
ブルグル製造における加熱後の保持がデュラム小麦の品質に与える変化を調べた研究
ブルグルは、デュラム小麦(Triticum durum)を加熱調理してから乾燥・挽き割りして作られる穀物食品です。この製造工程では、加熱調理を終えた小麦が次の工程に移るまでのあいだ、水分を多く含んだ状態で一定時間置かれることになります。研究チームは、この「加熱後の保持」の期間に品質がどのように劣化し…
公開日: 2026年09月17日 05:46
有色じゃがいもの加工で有機酸はポリフェノールをどう守るか
赤や紫の果肉をもつじゃがいもは、食品産業で加工原料として使われる機会が増えています。しかし研究チームによれば、じゃがいもに含まれるアントシアニン(赤や紫の色のもとになる色素成分)やその他のポリフェノール類は、加工の過程で構造が変化してしまうため、適切な製造条件を決めることが難しいという課題がありまし…
公開日: 2026年09月17日 05:09
山椒の「しびれ」の強さを持ち運べる電気化学装置と機械学習で測る試み
山椒のしびれるような辛味(ピリッとした刺激の強さ)は、これまで人の官能評価パネルによる主観的な判定か、実験室の機器分析に頼ってきました。研究チームは、どちらも産地や加工の現場でその場で測るには向かないと指摘しています。
公開日: 2026年09月17日 04:52
インドネシアの「ブルーフード」消費——誰が、どれだけ食べているのか
「ブルーフード」とは、海や川、湖など水の中で採れる動物や植物を指す言葉です。魚介類のほか、海藻なども含まれます。研究チームは、こうした水産由来の食品が、良質なたんぱく質だけでなく微量栄養素やオメガ3脂肪酸を供給するため、低・中所得国の栄養不足を改善する力を持つと説明しています。一方で、産地や季節、価…
公開日: 2026年09月16日 06:40
空気輸送で魚の飼料ペレットはどこまで傷むのか——流動状態の分類と予測モデルの研究
養殖現場では、魚の餌となる飼料ペレットを貯蔵サイロから飼育槽へ運ぶ手段として、空気の流れで粒を管の中を移動させる「空気輸送」が広く使われています。しかし著者らは、条件が適切でないと、ペレットが管の壁や他の粒とぶつかって割れたり粉になったりする機械的損傷が起き、栄養の損失や廃棄物の増加、餌の必要量の増…
公開日: 2026年09月16日 06:16
微細藻類クロレラから食品用たんぱく質と緑色の色素素材を取り出す試み
持続可能で質の高いたんぱく質源への需要が高まるなか、微細藻類は動物由来たんぱく質に代わる候補として注目されています。研究チームは、微細藻類のなかでも広く利用されるクロレラ属に着目し、たんぱく質の抽出と利用に最も適した株を見きわめること、そして細胞を壊す工程と抽出条件を最適化して、たんぱく質の回収量と…
公開日: 2026年09月16日 06:11
放し飼いで育てる成長の遅い肉用鶏 ― 品種と雌雄、出荷日齢が育ちと肉質に与える影響
動物福祉や持続可能性への関心の高まりを背景に、屋外に出られる環境で肉用鶏を育てる「放し飼い(フリーレンジ)」方式が注目されています。こうした方式で使われるのは、短期間で急速に大きくなる一般的な品種ではなく、成長のゆるやかな「スローグローイング」と呼ばれる系統です。研究チームによれば、これらの系統は増…
公開日: 2026年09月16日 05:39