研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

食品ベースの食事ガイドラインが抱える課題を検証した政策・実践レビュー 研究論文OpenAlexフランス

食品ベースの食事ガイドラインが抱える課題を検証した政策・実践レビュー

各国では1992年以降、「食品ベースの食事ガイドライン」(FBDGs、food-based dietary guidelines)が整備されてきました。これは、栄養素の量を並べるだけでなく、実際に食卓に並ぶ食品を単位として「何をどれだけ食べるとよいか」を示す指針で、消費者や社会全体が健康のために情報…

公開日: 2026年09月19日 12:13

カナダで全国民が完全菜食に移行したら農地はどれだけ減るか——仮想シナリオの試算 研究論文OpenAlexカナダ

カナダで全国民が完全菜食に移行したら農地はどれだけ減るか——仮想シナリオの試算

この論文は、カナダで国内生産・国内消費されているすべての動物性食品(肉・乳製品・卵など)と魚を、国内産の高タンパク質な植物性食品に置き換えた場合、農業に使われる土地面積がどれだけ節約できるかを見積もったものです。あくまで「もし全国民がそうした食事に移行したら」という仮想の想定にもとづく試算であり、実…

公開日: 2026年09月19日 11:55

アボカド油の品質を左右するもの――品種と搾油温度に注目した研究 研究論文OpenAlexペルー

アボカド油の品質を左右するもの――品種と搾油温度に注目した研究

生食に向かないアボカドの果実は、食品産業や化粧品産業で価値の高い油の原料として使われることがあります。研究チームは、この油をどのような条件で搾るかによって、油の性質がどう変わるのかを調べました。

公開日: 2026年09月19日 08:54

近赤外分光法でキャッサバ品種の品質をすばやく見分ける――67品種で検証した予測モデルの試み 研究論文OpenAlex中国

近赤外分光法でキャッサバ品種の品質をすばやく見分ける――67品種で検証した予測モデルの試み

キャッサバは熱帯・亜熱帯地域の重要ないも類で、世界で10億人を超える人々の主食となっている作物です。国連食糧農業機関(FAO)によれば2022年の世界生産量は3億トンを超えました。その塊根は乾物の大部分がでんぷんで、食品用途にも非食品用途にも広く使われています。

公開日: 2026年09月19日 08:23

ラクダ乳の脂肪を使った母乳脂質の代替品づくり — 母乳との類似性を比べた研究 研究論文OpenAlex中国

ラクダ乳の脂肪を使った母乳脂質の代替品づくり — 母乳との類似性を比べた研究

母乳は乳児の栄養の基準とされますが、著者らによれば、生後0〜6か月で完全母乳育児を受けている乳児は44%にとどまります。母乳が得られない場合には育児用ミルク(乳児用調製粉乳)が代わりに用いられます。乳児のエネルギー摂取のおよそ半分は脂肪が占めるため、脂肪の質をどこまで母乳に近づけられるかが課題になり…

公開日: 2026年09月19日 08:15

ガンマ線照射から生まれた紫色の米系統——色素の蓄積と収量の関係を調べた研究 研究論文OpenAlexタイ

ガンマ線照射から生まれた紫色の米系統——色素の蓄積と収量の関係を調べた研究

タイで広く栽培されている水稲品種「パトゥムタニ1号(PTT1)」は、収量性と品質に優れる一方で、アントシアニンによる色素の着色がなく、抗酸化性を持つ成分の含有量は比較的少ないとされています。アントシアニンは、フェニルプロパノイド経路でつくられる水溶性の色素成分で、米の果皮(ぬか層)が紫や黒に見える色…

公開日: 2026年09月19日 07:53

野菜の接ぎ木は収量の安定と環境ストレス耐性にどう役立つか——包括的レビューの紹介 研究論文OpenAlexインド

野菜の接ぎ木は収量の安定と環境ストレス耐性にどう役立つか——包括的レビューの紹介

野菜は世界の食料安全保障と栄養を支える重要な作物です。著者らによれば、2022年の世界の野菜生産量は11億7000万トンを超え、そのうちアジアが7割以上を占め、中国が52.1%、インドが12.4%を担っています。一方で人口増加や都市化により需要は伸び続けており、生産の効率と強靭さが大きく改善されなけ…

公開日: 2026年09月19日 07:49

ブドウ『マスカット・ハンブルグ』の香り成分を生む遺伝子を探る 研究論文OpenAlex中国

ブドウ『マスカット・ハンブルグ』の香り成分を生む遺伝子を探る

ブドウの香りは果実の品質や商品価値、消費者の好みを左右する重要な要素です。品種は香りの特徴によって、強い香りを持つマスカット系、マスカット系ではないが香りのある品種、そしてモノテルペンに依存しない中性系などに分けられます。マスカット系の特徴であるバラのような香りは、主にモノテルペンと呼ばれる低分子の…

公開日: 2026年09月19日 07:27

果実の色ごとに異なる代謝の姿――スモモ3品種を網羅的に調べた研究 研究論文OpenAlex中国

果実の色ごとに異なる代謝の姿――スモモ3品種を網羅的に調べた研究

スモモはバラ科の主要な果樹で、北半球の温帯から亜熱帯で広く栽培されています。論文は、2024年の世界生産のおよそ54%を中国が占め、年間約690万トンに達すると紹介しています。果実の色は緑がかった黄色から赤、紫、黒まで幅広く、消費者が手に取るかどうかを左右する重要な見た目の手がかりです。そしてこの色…

公開日: 2026年09月19日 07:08

乾燥ストレス下における野菜用大豆F4系統の生理・生化学・形態的評価 研究論文OpenAlex南アフリカ

乾燥ストレス下における野菜用大豆F4系統の生理・生化学・形態的評価

野菜用大豆(枝豆型の大豆、Glycine max)は、たんぱく質や必須アミノ酸、食物繊維、ビタミン、ミネラルを豊富に含む作物です。穀実用の大豆が完熟してから収穫されるのに対し、野菜用大豆はさやが8〜9割ほど肥大した未熟な段階(R6期)で収穫されます。著者らによれば、南アフリカでは遺伝子組換えでない高…

公開日: 2026年09月19日 06:59

小さいサバばかりが水揚げされるのはなぜか──韓国の漁場移動と市場変化を追った研究 研究論文OpenAlex韓国

小さいサバばかりが水揚げされるのはなぜか──韓国の漁場移動と市場変化を追った研究

韓国の大型まき網漁業が水揚げするマサバ(Scomber japonicus)は、近年「魚が小さくなった」と懸念されてきました。漁獲量そのものは比較的安定しているのに、市場に並ぶのは小型魚ばかり。これは資源全体が小型化している兆候ではないか、という見方です。

公開日: 2026年09月19日 06:46

伝統的発酵調味料「ソンル」の製法でムクナ豆の有害成分を減らせるか——ベナンでの検証 研究論文OpenAlexベナン

伝統的発酵調味料「ソンル」の製法でムクナ豆の有害成分を減らせるか——ベナンでの検証

ムクナ(Mucuna pruriens、和名ハッショウマメ/ベルベットビーン)は、種子に23〜35%ほどのタンパク質を含み、やせた土地でも育ち、土壌を改良する性質を持つマメ科作物です。研究チームは、持続可能なタンパク質源として有望でありながら、この豆がほとんど活用されていない点に注目しました。

公開日: 2026年09月19日 04:57