研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

レモンの皮を乳酸菌で発酵させた液で、かんきつの収穫後の「緑かび病」を抑える試み 研究論文OpenAlexイタリア

レモンの皮を乳酸菌で発酵させた液で、かんきつの収穫後の「緑かび病」を抑える試み

オレンジやレモンなどのかんきつ類は、収穫したあとに貯蔵・輸送される間にカビによる腐敗が起こりやすい果物です。なかでもPenicillium digitatum(ペニシリウム・ディジタツム)というカビが引き起こす「緑かび病(グリーンモールド)」は、著者らによれば収穫後のかんきつでもっとも被害の大きい病…

公開日: 2026年09月21日 06:11

生活排水で微細藻類を育てる — 現地由来のTetradesmus obliquusによる排水浄化とタンパク質・多価不飽和脂肪酸に富むバイオマス生産 研究論文OpenAlexブラジル

生活排水で微細藻類を育てる — 現地由来のTetradesmus obliquusによる排水浄化とタンパク質・多価不飽和脂肪酸に富むバイオマス生産

微細藻類(水中で光合成をする微小な藻)の培養は、環境に配慮した物質生産の手段として期待されています。しかし著者らによれば、大規模に実施しようとすると大量の淡水と栄養分(とくに窒素とリン)が必要になり、費用の面で壁に突き当たります。一方で生活排水には窒素やリンが多く含まれ、そのまま環境へ出れば富栄養化…

公開日: 2026年09月21日 05:59

コオロギ粉末の食中毒菌をクルクミン・青色光・弱い加熱の組み合わせで減らす試み 研究論文OpenAlexポーランド

コオロギ粉末の食中毒菌をクルクミン・青色光・弱い加熱の組み合わせで減らす試み

昆虫を原料とする食品は、たんぱく質や脂質、ミネラルを含む食材として関心が高まっています。とくにヨーロッパでは、見た目への抵抗を減らすため、コオロギなどを粉末や濃縮物に加工して既存の食品に配合する形が広がっています。しかし研究チームは、市販の即席コオロギ製品からは腸内細菌科の菌やブドウ球菌などの微生物…

公開日: 2026年09月21日 04:57

塩害土壌でのテンサイ栽培――葉面散布した3種の資材が生育と収量に与えた影響 研究論文OpenAlex中国

塩害土壌でのテンサイ栽培――葉面散布した3種の資材が生育と収量に与えた影響

土壌の塩分が高い状態(塩害)は、テンサイ(サトウダイコン、Beta vulgaris L.)の生育と生産性を妨げます。このため、塩の影響を受けた条件下でも作物の状態を改善できる栽培技術が求められています。

公開日: 2026年09月20日 06:56

リンゴの果皮の色の違いはどこから生まれるのか——代謝物と遺伝子発現からの報告 研究論文OpenAlex中国

リンゴの果皮の色の違いはどこから生まれるのか——代謝物と遺伝子発現からの報告

リンゴの果皮の色は、果実の品質を左右し、消費者が手に取るかどうかを決める重要な要素です。同じ系統でありながら色の濃さが異なる品種が存在することは、色づきを決める仕組みを探るうえで格好の手がかりになります。

公開日: 2026年09月20日 06:53

標高で分かれるキヌアの遺伝子——11系統から描いた「遺伝子ベースのパンゲノム」 研究論文OpenAlex中国

標高で分かれるキヌアの遺伝子——11系統から描いた「遺伝子ベースのパンゲノム」

キヌア(Chenopodium quinoa Willd.)は、南米アンデスの海抜0メートルの沿岸地帯から標高4,000メートルの高地まで、幅広い環境で栽培されてきた作物です。栄養価の高さと環境ストレスへの強さから「母なる穀物」とも呼ばれてきました。キヌアは異質四倍体と呼ばれる植物で、およそ330万…

公開日: 2026年09月20日 06:36

モリンガの多様性と品種改良 ― 栄養を妨げる成分をどう減らすか 研究論文OpenAlexインド

モリンガの多様性と品種改良 ― 栄養を妨げる成分をどう減らすか

世界の人口増加と気候変動が進むなか、少数の主要穀物に頼った食料生産は、収量の変動や微量栄養素の不足に弱いと指摘されています。著者らは、栄養価が高く気候変動にも強い作物へ生産を多様化することが、食料と栄養の安全保障を守る重要な戦略になると述べています。

公開日: 2026年09月20日 06:31

環境ストレスは果樹の機能性成分をどう変えるのか——総説論文の紹介 研究論文OpenAlexインド

環境ストレスは果樹の機能性成分をどう変えるのか——総説論文の紹介

干ばつ、塩害、極端な高温や低温、土壌中の重金属といった環境要因は、植物の生育や収量を制限する大きな要因として知られています。生き物のなかでも植物は、動物のようにその場から逃げることができないため、こうした条件に直接さらされ続けます。これらの生物以外の要因によるストレスは、一般に「非生物的ストレス」と…

公開日: 2026年09月20日 06:25

インドの家庭菜園を経済の面から見る──州ごとの違いに注目した分析 研究論文OpenAlexインド

インドの家庭菜園を経済の面から見る──州ごとの違いに注目した分析

著者らは、インドの家庭菜園(キッチンガーデン)を経済活動としてとらえ直す分析を行いました。家庭菜園とは、住まいの敷地や屋上、ベランダなどで野菜・果物・ハーブ・観賞用植物を育てる営みを指します。インドでは農村・都市を問わず古くから根づいた習慣ですが、論文はその経済的な側面が十分に研究されてこなかったと…

公開日: 2026年09月20日 06:19

穀物を発酵させた植物性食品に含まれる神経関連成分を調べた研究 研究論文OpenAlexカザフスタン

穀物を発酵させた植物性食品に含まれる神経関連成分を調べた研究

牛乳を使わない植物性の発酵食品への関心が世界的に高まっています。研究チームは、ライ小麦(トリティケール)、裸燕麦(皮のむけやすいエンバク)、アマランサスという3種類の穀物・擬似穀物を原料に、ヨーグルトのような発酵食品をつくり、その成分を詳しく調べました。

公開日: 2026年09月19日 20:38

ココナッツミルクの搾り方で成分はどう変わるか――手絞りとミキサーを比べた研究 研究論文OpenAlexスリランカ

ココナッツミルクの搾り方で成分はどう変わるか――手絞りとミキサーを比べた研究

ココナッツミルクは、削ったココナッツの果肉に水を加えて搾り取る、白くクリーミーな液体です。スリランカをはじめ熱帯地域の食文化に欠かせない食材で、脂質やたんぱく質、ミネラルを含むほか、ポリフェノールやフラボノイドといった成分も含まれています。

公開日: 2026年09月19日 18:04

アワビ養殖で生産者と消費者の双方に利益をもたらす道筋を探る——中国・福建省東山県の事例分析 研究論文OpenAlexジョージア

アワビ養殖で生産者と消費者の双方に利益をもたらす道筋を探る——中国・福建省東山県の事例分析

アワビは中国の海産物のなかでも高級食材として扱われてきましたが、人工種苗と養殖技術が普及したことで生産量が大きく伸び、一般家庭の食卓にも並ぶようになりました。その一方で、著者らは生産の現場に別の問題が生じていると指摘します。生産コストは上がり、販売価格は下がるという、生産者にとって厳しい状況です。

公開日: 2026年09月19日 17:46