研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
高齢者の栄養状態と認知機能の関連は遺伝的リスクで異なるか:APOE ε4に着目した韓国の横断研究
加齢に伴う認知機能の低下やアルツハイマー病への対策として、生活の中で変えうる要因に注目が集まっています。栄養状態はその一つで、日常診療で測定でき、改善に向けた働きかけも可能です。これまでの研究でも、栄養状態が悪い高齢者ほど認知機能の成績が低い傾向が報告されてきました。
公開日: 2026年10月12日 11:36
血管の病気で脚を大切断した人の栄養状態を術後9か月まで追跡した研究
動脈硬化などの血管の病気が原因で、足首より上の位置で脚を切断する手術(下肢大切断)を受けた人は、術後に亡くなる割合が高く、傷の治りにくさや身体機能・生活の質の低下も起こりやすいとされています。研究チームは、こうした経過に影響しうる要因として「低栄養」に着目しました。低栄養とは、栄養の摂取や吸収が足り…
公開日: 2026年10月12日 11:05
食事はフレイルの予防とどう関わるのか:高齢者の食事とフレイルに関する研究を整理した文献レビュー
年齢を重ねると、体の予備力が少しずつ失われ、軽い病気やけがのような小さなきっかけでも健康状態が大きく崩れやすくなることがあります。このような状態は「フレイル」と呼ばれます。研究チームは論文の中で、フレイルを、体の内部のバランスを保つ力がしだいに失われ、わずかなストレスでも健康が悪化しやすくなる多面的…
公開日: 2026年10月12日 10:13
短期間の低エネルギー状態は骨代謝の指標と炎症性物質にどう影響するか:たんぱく質摂取を保った場合との比較試験
運動などで消費するエネルギーに対して食事からのエネルギーが大きく不足した状態は「低エネルギー利用可能性(LEA)」と呼ばれます。この状態が長く強く続くと、骨の健康を損なうおそれがあると考えられています。これまでの実験研究では、数日間エネルギーを制限すると、骨をつくる働きを反映する血中指標(P1NP)…
公開日: 2026年10月11日 21:27
柑橘の皮に含まれるポリメトキシフラボノイドがSIRT1の働きを高める仕組みを分子レベルで調べた研究
SIRT1(サーチュイン1)は、体内でつくられる酵素です。NAD⁺という補酵素を使い、タンパク質に付いた「アセチル基」という小さな目印を外す反応(脱アセチル化)を担います。老化に関わる多くの代謝の仕組みを調節するとされ、低分子化合物によるSIRT1の活性化は、老化に関連する健康上の利点と結びつけて研…
公開日: 2026年10月09日 06:04
関節リウマチ患者を対象に、ベルト電極による電気刺激と栄養管理を組み合わせた6か月の外来リハビリの実施可能性と安全性を検討したパイロット研究
関節リウマチは、関節に炎症が起こる病気です。薬による治療は大きく進歩しましたが、患者の多くには、筋肉の量が減り筋力が落ちる「サルコペニア」がみられます。著者らによると、その主な背景には加齢、慢性的な炎症、ステロイド薬の繰り返しの使用、体を動かす機会の減少があります。サルコペニアを伴う関節リウマチの患…
公開日: 2026年10月09日 06:00
高齢者の食事で炭水化物と脂質のバランスは総合的なフレイルとどう関係するか:京都府亀岡市の約5700人の調査
フレイルとは、加齢にともなって体の予備力が落ち、ストレスや病気から回復しにくくなった状態を指します。筋力や身体機能の低下だけでなく、認知機能や気分、人との交流といった心と社会の面も含む幅広い概念で、介護が必要になることや入院、死亡の増加と関連することが知られています。早く気づけば進行を遅らせたり防い…
公開日: 2026年10月09日 01:27
婦人科がんの化学療法中の食欲低下と、食事摂取量・生活の質との関連を調べた前向き観察研究
婦人科がんの治療では、近年治療法が進歩した現在も、細胞傷害性の抗がん剤による化学療法が標準的な選択肢です。化学療法中は吐き気や味覚の変化など、食欲低下につながる症状がよく起こります。食欲低下は食事量の減少や生活の質(QOL)の低下と関係することが知られていますが、これまでの研究の多くは進行がんの患者…
公開日: 2026年10月08日 05:26
口の健康状態は高齢の結核・糖尿病入院患者のサルコペニアを予測するか――前向き研究の計画
サルコペニアとは、筋肉の量が減り、筋力や身体の動きが衰えていく状態を指します。研究チームによると、肺結核と2型糖尿病を併せ持つ高齢患者ではサルコペニアがよく見られます。一方で、その手前にあって対策によって変えられる可能性のある要因は、まだ十分に分かっていません。
公開日: 2026年10月08日 00:28
地中海食は運動への体の適応にどう関わるのか――抗酸化だけでは説明できない仕組みを整理した総説
運動をすると、筋肉の中では活性酸素や活性窒素と呼ばれる反応性の高い分子(まとめてRONS)が一時的に増えます。かつては細胞を傷つける「悪者」とみなされがちでしたが、近年は、適度で一時的なRONSの増加が、ミトコンドリア(細胞のエネルギー工場)を増やしたり、体にもともと備わった抗酸化の守りを強めたりす…
公開日: 2026年10月08日 00:21
肉を食べる頻度と高齢者のフレイルとの関連――中国・南京市の地域在住高齢者を対象とした調査
フレイルとは、加齢に伴って心身の働きが弱まり、健康を損ないやすくなった状態を指します。高齢者に多く、生活の質に大きく影響します。一方で、フレイルは良くなったり悪くなったりと揺れ動く状態でもあります。そのため研究チームは、日常生活の中で変えられる要因を見つけることが予防や対策の手がかりになると考えまし…
公開日: 2026年10月08日 00:15
持続可能なスポーツ栄養の習慣と、競技者の心の強さ・回復感・自己評価パフォーマンスの関係を調べた研究
環境への配慮を含む「持続可能な食事」は、スポーツ栄養の分野でも関心を集めています。食事はエネルギーの確保や疲労からの回復、睡眠や気分などに関わるため、競技者にとっては環境の問題であると同時に、日々の準備や回復を支える生活習慣でもあります。
公開日: 2026年10月08日 00:04