研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

ラガービール酵母を12回続けて再利用したとき、アミノ酸の使われ方はどう変わるか 研究論文OpenAlexスロベニア

ラガービール酵母を12回続けて再利用したとき、アミノ酸の使われ方はどう変わるか

ビールの発酵では、酵母が麦汁に含まれるアミノ酸を主な窒素源として取り込みます。アミノ酸は酵母の増殖や発酵の進み方に関わるだけでなく、ビールの香りや味に影響する高級アルコールやエステルといった成分のもとにもなります。

公開日: 2026年10月19日 05:09

酵母細胞壁と有胞子性乳酸菌を組み合わせると、腸内細菌による酪酸産生が高まった:便を用いた試験管内実験の報告 研究論文OpenAlex

酵母細胞壁と有胞子性乳酸菌を組み合わせると、腸内細菌による酪酸産生が高まった:便を用いた試験管内実験の報告

私たちの腸内細菌は、食物繊維などを分解して「短鎖脂肪酸」と呼ばれる物質を作ります。代表的なものは酢酸、プロピオン酸、酪酸です。論文によると、なかでも酪酸は量としては少ないものの、腸の粘膜のバリア機能や免疫、炎症の調節に関わることがこれまでの研究で示されてきました。そのため、酪酸の産生を高める方法が探…

公開日: 2026年10月18日 16:24

魚醤の発酵を早めるには 微生物・化学変化・物理変化をまとめて捉えた総説 研究論文OpenAlexインドネシア

魚醤の発酵を早めるには 微生物・化学変化・物理変化をまとめて捉えた総説

魚醤は、魚と大量の塩を長期間発酵させて作る液体調味料です。マレーシアのブドゥ、タイのナンプラー、ベトナムのヌクマムなど、アジア各地で親しまれています。一般的には20%を超える食塩を加え、30〜35℃で少なくとも6か月発酵させます。国際的な食品規格であるコーデックス規格でも、最低6か月の発酵が定義に含…

公開日: 2026年10月18日 06:32

加齢にともなう腸内細菌の代謝変化と、臓器ごとの免疫・代謝への影響を整理した総説 研究論文OpenAlex中国

加齢にともなう腸内細菌の代謝変化と、臓器ごとの免疫・代謝への影響を整理した総説

世界保健機関(WHO)は、60歳以上の人口が2020年の10億人から2030年には14億人に増えると見込んでいます。高齢者が増えるなかで、臓器の働きを保ち、加齢に関連する病気の負担を減らすことは、加齢研究の重要な課題です。著者らは、腸内細菌がつくる物質(代謝物)と、免疫や代謝の調節(「免疫代謝」と呼…

公開日: 2026年10月17日 06:42

食べ物の「かたさ」は子どもの口の中の細菌環境に影響するのか――柔らかい現代食と噛みごたえのある伝統食を比べた文献レビュー 研究論文OpenAlex

食べ物の「かたさ」は子どもの口の中の細菌環境に影響するのか――柔らかい現代食と噛みごたえのある伝統食を比べた文献レビュー

口の中には多くの細菌が住んでおり、その集まりは「口腔マイクロバイオーム」と呼ばれます。研究チームが注目したのは、食べ物の栄養や糖分だけでなく、「かたさ」や「噛む必要の度合い」といった食感が、子どもの口の中の細菌環境に関わる可能性です。

公開日: 2026年10月17日 05:45

サトウキビバガス由来の食物繊維を加えたヨーグルトで、超音波を併用した2種の乳酸菌発酵が品質に与える影響 研究論文OpenAlex中国

サトウキビバガス由来の食物繊維を加えたヨーグルトで、超音波を併用した2種の乳酸菌発酵が品質に与える影響

サトウキビから砂糖の原料となる汁を搾ったあとに残る繊維質の搾りかすは「バガス」と呼ばれます。研究チームは、このバガスから得た食物繊維(以下、バガス食物繊維)を加えた「シンバイオティクス」ヨーグルトを対象に、品質がどう変わるかを調べました。シンバイオティクスとは、プロバイオティクスと呼ばれる有用な微生…

公開日: 2026年10月17日 05:33

死んだ菌やその産物を活かす「ポストバイオティクス」に関する総説:機能性食品の新しい潮流 研究論文OpenAlexパキスタン

死んだ菌やその産物を活かす「ポストバイオティクス」に関する総説:機能性食品の新しい潮流

この論文は、新しい実験の結果を報告するものではありません。既存の研究を読み集めて整理する「ナラティブレビュー(叙述的総説)」です。テーマは、機能性食品の分野で注目されている「ポストバイオティクス」です。

公開日: 2026年10月17日 05:29

キルギスの伝統的な食事に含まれるFODMAP源と、過敏性腸症候群・小腸内細菌異常増殖の症状との関わりを考察した総説 研究論文OpenAlexキルギス

キルギスの伝統的な食事に含まれるFODMAP源と、過敏性腸症候群・小腸内細菌異常増殖の症状との関わりを考察した総説

過敏性腸症候群(IBS)は、腸と脳の相互作用に関わる不調の中でも特に多いものの一つです。腹痛、おなかの張り、ガス、便の回数や硬さの変化などが主な症状です。こうした症状の強さには食事が影響しうるとされ、近年は「FODMAP」と呼ばれる一群の糖質が注目されています。FODMAPは、小腸で吸収されにくく腸…

公開日: 2026年10月16日 22:22

インド北東部の伝統発酵食品と腸内細菌叢への影響を整理した文献レビュー 研究論文OpenAlex

インド北東部の伝統発酵食品と腸内細菌叢への影響を整理した文献レビュー

インド北東部は、アッサム、アルナーチャル・プラデーシュ、ナガランド、マニプル、メガラヤ、ミゾラム、トリプラ、シッキムの8州からなる地域です。生物多様性が豊かで、多くの民族がそれぞれの食文化を受け継いでいます。著者らが引用する先行研究によると、この地域の先住の人々がつくる発酵食品や発酵飲料は250種類…

公開日: 2026年10月16日 22:11

食事や生活習慣と腸内細菌の多様性・構成の関係を探った小規模予備研究:将来の長期追跡研究の設計に向けて 研究論文OpenAlexイタリア

食事や生活習慣と腸内細菌の多様性・構成の関係を探った小規模予備研究:将来の長期追跡研究の設計に向けて

腸内細菌の顔ぶれは、健康な人同士でも大きく異なります。食事や運動、睡眠といった自分で変えられる生活習慣がこの違いに関わる可能性は以前から指摘されてきました。ただ、これらの要因は別々に調べられることが多く、互いに関連し合う習慣をまとめて扱った研究は限られていました。

公開日: 2026年10月16日 05:45

妊娠中の発酵乳製品の摂取と、妊娠中の体重増加・巨大児・母子の腸内細菌との関連を調べた研究 研究論文OpenAlexアメリカ

妊娠中の発酵乳製品の摂取と、妊娠中の体重増加・巨大児・母子の腸内細菌との関連を調べた研究

チーズやヨーグルトなどの発酵乳製品には、体に良い働きをしうる微生物や、発酵の過程で生まれる生理活性物質が含まれています。そのため、母親と子どもの健康を支える可能性があると考えられてきました。しかし論文の抄録によると、米国の集団では、妊娠中に発酵乳製品をどれだけ食べているか、またそれが母子の健康とどう…

公開日: 2026年10月16日 05:21

腸内細菌叢を標的とする食事療法の課題と今後の道筋を整理した総説 研究論文OpenAlexオーストラリア

腸内細菌叢を標的とする食事療法の課題と今後の道筋を整理した総説

私たちの腸には多種多様な細菌がすみついており、その集まりは「腸内細菌叢(腸内マイクロバイオーム)」と呼ばれます。著者らによると、腸内細菌叢は健康や病気に関わることが確立されており、しかも食事によって変化させることができます。そのため、腸内細菌叢に働きかける食事療法は、治療法の候補として位置づけられつ…

公開日: 2026年10月16日 05:07