研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
ナイジェリア北西部で食べられている天然塩「カンワ」の重金属と健康リスクの評価
ナイジェリア北部では、「ナトロン」と呼ばれる天然のアルカリ性の塩が、現地で「カンワ」の名で広く使われています。料理の添加物や肉を柔らかくする材料として、また伝統的な治療にも用いられ、食文化に深く根づいています。
公開日: 2026年10月16日 22:57
2024年に複数の国で起きたサルモネラ・ブロックリー集団感染とトマトとの関連を調べた研究
2024年7月から10月にかけて、遺伝的に近いサルモネラ菌による感染が複数の国で相次いで見つかりました。研究チームは、この集団感染の原因になった食品を突き止めるために調査を行いました。
公開日: 2026年10月12日 06:31
腎臓病の治療で薬と食事はどう補い合うのか——総説が整理した統合的アプローチ
肥満、2型糖尿病、慢性腎臓病(CKD、腎臓のはたらきが長期にわたって低下していく病気)に対する薬の選択肢は、近年急速に広がりました。著者らは、こうした薬物療法が臨床の現場を変え、代謝性疾患の治療の幅を大きく広げたと述べています。
公開日: 2026年10月03日 04:59
乳用子牛から分離されたビフィズス菌株の消化管耐性とサルモネラ抑制作用に関する研究
家畜の腸炎や肺炎、敗血症といった感染症を防ぎ、抑えるための手段として、抗生物質に代わるプロバイオティクスへの関心が高まっています。プロバイオティクスとは、生きたまま腸に届いて健康に役立つと期待される微生物のことです。
公開日: 2026年09月27日 05:59
加熱処理した乳酸菌由来素材がマイクロ・ナノプラスチックを捕まえる――培養腸細胞と口の中での概念実証
マイクロプラスチックとナノプラスチックは、食品や飲料を通じて日常的に体内へ入り込む汚染物質として広く存在しています。しかし、研究チームによれば、消化管がこれらにさらされる量を実際に減らすための現実的な手立てはまだ限られています。
公開日: 2026年09月26日 06:43
食中毒菌リステリアを30分で検出する新しい遺伝子検査法 ― ソフトチーズと生ペットフードでの検証
リステリア・モノサイトゲネス(Listeria monocytogenes)は、世界的に重要な食中毒の原因菌です。妊婦や高齢者、免疫が低下している人では致死率が20〜30%に達するとされ、米国では年間およそ1,250人の患者と172人の死亡が推定されると論文は紹介しています。この菌はソフトチーズ、デ…
公開日: 2026年09月24日 04:57
豆類のたんぱく質アレルギー性を非加熱処理技術で抑えられるか——総説論文の紹介
植物性の食生活が世界的に広がるなか、健康面や環境面の利点から豆類の消費が増えています。しかし著者らは、豆類に含まれる貯蔵たんぱく質、すなわちアルブミン、ビシリン、レグミンといった成分が、免疫グロブリンE(IgE)を介したアレルギー反応を引き起こしうると指摘しています。IgEは体内でアレルギー反応の引…
公開日: 2026年09月23日 04:48
ネオニコチノイド系殺虫剤は土壌と植物の中でどう動くのか——吸収・代謝・生物学的浄化に関する総説
ネオニコチノイド系殺虫剤(以下、ネオニコチノイド)は農業で広く使われているため、土壌と植物からなる環境(土壌–植物系)に継続的に放出され続けています。著者らは、この状況が生態系と食品安全にリスクをもたらすと指摘しています。
公開日: 2026年09月22日 03:27
プロバイオティクス菌が低濃度の抗生物質でドキシサイクリン耐性を獲得し、その後失う過程を追った実験
プロバイオティクスは、発酵食品や飲料に含まれることの多い有益な細菌で、摂取されると腸内に定着していくつかの利点をもたらすと説明されています。一方で抗生物質は、細菌を殺すには不十分な低い濃度であっても、細菌に選択圧をかけて薬剤耐性の出現を招くことがあります。こうした現象は病原性の細菌ではよく研究されて…
公開日: 2026年09月19日 12:09
食品の偽装と汚染がもたらす健康・社会経済・法制度への影響――総説研究の紹介
著者らは、食品の「偽装(アダルタレーション)」と「汚染(コンタミネーション)」という二つの問題を包括的に整理することを目的とした総説をまとめました。ここでいう偽装とは、品質を下げる目的で不正な物質や有害な物質を意図的または偶発的に加えること、質の劣る異物で食品を置き換えること、本来含まれるべき成分を…
公開日: 2026年09月17日 08:32
食品中のカビ毒『パツリン』を安価な金電極で検出できるか——市販センサーの可能性と限界を検証
リンゴジュースやリンゴピューレなどのリンゴ加工品には、まれに「パツリン」と呼ばれるカビ由来の毒素が含まれることがあります。パツリンは特定のカビが産生する物質で、食品の安全性を確保するためには継続的な監視が欠かせません。こうした毒素の検出には従来、高性能な分析機器を使う方法が使われてきましたが、もっと…
公開日: 2026年09月10日 09:15
野菜の農薬残留と腸内細菌叢、消化器の健康との関係を整理した研究
キャベツやほうれん草など野菜には、栽培過程で使われた農薬がごく微量残留することがあります。こうした農薬残留が腸内細菌叢(腸内フローラ)に影響を与え、それが消化器の不調や炎症性腸疾患(IBD)とどうつながるのか、これまで人を対象にした研究がどこまで明らかにしてきたのかを整理したレビュー論文が、コンプリ…
公開日: 2026年09月10日 08:57