研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

3種類のフラボノールが口の中の細菌群集に与える影響を調べた研究 研究論文OpenAlexアメリカ

3種類のフラボノールが口の中の細菌群集に与える影響を調べた研究

口の中には700を超える種類の細菌がすみ、歯や粘膜の表面で「バイオフィルム」と呼ばれる細菌の集合体を作っています。細菌どうしは栄養をやり取りしたり競い合ったりしながら複雑なネットワークを形づくっており、このバランスが崩れると歯周病やむし歯などにつながると考えられています。また、口の細菌は動脈硬化など…

公開日: 2026年10月19日 06:01

妊娠中の発酵乳製品の摂取と、妊娠中の体重増加・巨大児・母子の腸内細菌との関連を調べた研究 研究論文OpenAlexアメリカ

妊娠中の発酵乳製品の摂取と、妊娠中の体重増加・巨大児・母子の腸内細菌との関連を調べた研究

チーズやヨーグルトなどの発酵乳製品には、体に良い働きをしうる微生物や、発酵の過程で生まれる生理活性物質が含まれています。そのため、母親と子どもの健康を支える可能性があると考えられてきました。しかし論文の抄録によると、米国の集団では、妊娠中に発酵乳製品をどれだけ食べているか、またそれが母子の健康とどう…

公開日: 2026年10月16日 05:21

アフリカ系の人々の腸内細菌・短鎖脂肪酸と2型糖尿病の関連は、暮らす地域によって異なるか 研究論文OpenAlexアメリカ

アフリカ系の人々の腸内細菌・短鎖脂肪酸と2型糖尿病の関連は、暮らす地域によって異なるか

腸内に住む細菌の集まり(腸内細菌叢)と、細菌が食物繊維などを分解して作る「短鎖脂肪酸」は、2型糖尿病との関わりが指摘されています。特に、食物繊維の多い食事から超加工食品の多い食事へと食生活が移り変わる中で、この関係が注目されています。

公開日: 2026年10月09日 01:46

食品と腸内細菌、脳のつながりを食品科学の視点から整理した総説 研究論文OpenAlexアメリカ

食品と腸内細菌、脳のつながりを食品科学の視点から整理した総説

私たちが食べるものが腸内細菌のはたらきを変え、それが脳にも影響しうるという考え方は「食事・腸内細菌叢・脳の軸」と呼ばれ、近年研究が急速に増えています。腸内細菌叢とは、腸の中にすむ多種多様な細菌の集まりのことです。

公開日: 2026年10月07日 21:36

腸内微生物とタンパク質の品質管理のつながり――神経変性疾患への示唆をまとめた総説 研究論文OpenAlexアメリカ

腸内微生物とタンパク質の品質管理のつながり――神経変性疾患への示唆をまとめた総説

細胞の中では、タンパク質が正しく作られ、正しい形に折りたたまれ、不要になれば片付けられる、という一連の管理が絶えず働いています。この仕組み全体をプロテオスタシス(タンパク質の恒常性)と呼びます。著者らによれば、この管理の破綻は、アルツハイマー病やパーキンソン病を含む「タンパク質の立体構造の異常による…

公開日: 2026年10月03日 23:31

腸内細菌とミトコンドリアをつなぐ経路から神経変性疾患と網膜の病気を読み解く総説 研究論文OpenAlexアメリカ

腸内細菌とミトコンドリアをつなぐ経路から神経変性疾患と網膜の病気を読み解く総説

私たちの消化管には100兆を超える微生物がすみついていると著者らは述べています。ヒト自身の遺伝子が約2万3000個とされる一方、腸内細菌の集団がもつ遺伝子は300万個以上にのぼるため、微生物の遺伝子がつくり出す代謝産物がヒトの健康に影響しうると論文は指摘します。微生物の数や種類は消化管の場所によって…

公開日: 2026年10月02日 07:34

高塩分でも腎臓を守る? コチュジャンと腸内細菌をめぐる動物・細胞研究 研究論文OpenAlexアメリカ

高塩分でも腎臓を守る? コチュジャンと腸内細菌をめぐる動物・細胞研究

肥満は腎臓を傷つける要因の一つとして知られています。論文の序論によると、脂肪分の多い食事や塩分の多い食事は体重を増やすだけでなく腎臓の健康にも影響し、適切な対処がないまま酸化ストレスや炎症が続くと慢性腎臓病へ進むとされています。そのため著者らは、腎臓の健康を保つ食事や食品による対策を探ることが重要だ…

公開日: 2026年10月02日 05:10

乳酸菌の多糖でインドール-3-酢酸を包む:安定性と放出制御、そして大腸菌の運動抑制を報告した研究 研究論文OpenAlexアメリカ

乳酸菌の多糖でインドール-3-酢酸を包む:安定性と放出制御、そして大腸菌の運動抑制を報告した研究

インドール-3-酢酸(IAA)は、腸内などの微生物がつくり出す生理活性物質です。しかし研究チームによれば、この物質は物理的・化学的な安定性が低く、環境からのストレスを受けると速やかに分解してしまうため、応用の幅が限られていました。

公開日: 2026年09月29日 06:44

母親の肥満・食事と腸内細菌叢——子どもの心血管代謝的な体質形成をめぐる研究の総説 研究論文OpenAlexアメリカ

母親の肥満・食事と腸内細菌叢——子どもの心血管代謝的な体質形成をめぐる研究の総説

妊娠前の体格指数(BMI)が30以上といった母親の肥満は、妊娠糖尿病や高血圧性疾患、帝王切開、妊娠中の過剰な体重増加といったリスクの高さと関連することが知られています。さらに、肥満のある母親から生まれた子どもは、成長の経過や肥満、インスリン抵抗性(インスリンが効きにくくなる状態)、心血管代謝的な不調…

公開日: 2026年09月25日 23:56

5か国の食事と腸内細菌叢を同じ方法で比べた大規模研究 研究論文OpenAlexアメリカ

5か国の食事と腸内細菌叢を同じ方法で比べた大規模研究

腸内細菌叢(腸の中にすむ微生物の集まり)は、食事や生活環境の影響を受けて人の代謝や免疫に関わることが知られています。しかし、国や文化による食生活の違いが腸内細菌叢とどう結びつくのかは、はっきりしていませんでした。

公開日: 2026年09月25日 21:44

大腸がんの腸内細菌を「種」ではなく「遺伝子のまとまり」で見る――パンゲノム解析による研究 研究論文OpenAlexアメリカ

大腸がんの腸内細菌を「種」ではなく「遺伝子のまとまり」で見る――パンゲノム解析による研究

腸内細菌が大腸がん(CRC)の発症に関わることを示す証拠は積み重なってきましたが、それを予防や検査の道具に結びつけることは難しいままでした。著者らによれば、大腸がんと結びつく細菌の種類は研究ごとに異なりやすく、地域や対象者の属性、病歴によって結果が変わってきたといいます。

公開日: 2026年09月23日 06:15

炎症性腸疾患の食事療法を考え直す――「除去」から「包括」へという提案 研究論文OpenAlexアメリカ

炎症性腸疾患の食事療法を考え直す――「除去」から「包括」へという提案

炎症性腸疾患(IBD)は、腸に慢性的な炎症が起こる病気の総称です。症状をやわらげようとして、患者さん自身の判断で特定の食品を食べないようにする「除去食」を取り入れる人は少なくありません。著者らによれば、患者がよく用いる除去食には、特定炭水化物食(SCD)、低FODMAP食、グルテンを除く食事、乳製品…

公開日: 2026年09月20日 17:30