研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

母親の食事と代謝の乱れは、胎児期のビタミンD調節にどう関わるか——総説が示す研究の現状 研究論文OpenAlexアメリカ

母親の食事と代謝の乱れは、胎児期のビタミンD調節にどう関わるか——総説が示す研究の現状

この論文は、Texas State大学の研究者ら(Rachel Rousseau、Chin May Teoh、Gar Yee Koh)による総説(レビュー論文)です。新しい実験を行ったものではなく、これまでに発表された研究を集めて整理し、どこまでが分かっていて、どこが未解明なのかを示すことを目的とし…

公開日: 2026年09月30日 04:37

バングラデシュの食事内容と栄養素の充足度を、年齢や生活段階ごとに調べた研究 研究論文OpenAlexアメリカ

バングラデシュの食事内容と栄養素の充足度を、年齢や生活段階ごとに調べた研究

バングラデシュでは、子どもの低身長(年齢に対して身長が低い状態)や低体重が減ってきた一方で、体に必要な微量栄養素が足りていない状態が今も残っていると著者らは述べています。妊娠中の女性や出産可能な年齢の女性ではビタミンA不足や貧血が多く、カルシウム、葉酸、鉄、亜鉛などの不足も珍しくないとされています。…

公開日: 2026年09月30日 03:54

回避・制限性食物摂取症(ARFID)を保護者の回答で見つけ出せるか:オンライン質問票の精度を検証した研究 研究論文OpenAlexアメリカ

回避・制限性食物摂取症(ARFID)を保護者の回答で見つけ出せるか:オンライン質問票の精度を検証した研究

回避・制限性食物摂取症(ARFID)は、食べ物を避けたり摂取量を制限したりする状態が続き、生活に支障が生じる摂食障害です。体型や体重へのこだわりが主な原因ではない点が特徴とされます。

公開日: 2026年09月30日 01:28

黒コショウと白コショウの抽出物を比べる — 収率・成分・抗酸化と抗菌のはたらき 研究論文OpenAlexアメリカ

黒コショウと白コショウの抽出物を比べる — 収率・成分・抗酸化と抗菌のはたらき

コショウ(Piper nigrum L.)は世界で広く使われる香辛料であり、同時に生物活性をもつ植物成分の供給源でもあります。著者らによると、コショウの辛味や価値は「オレオレジン」と呼ばれる油状の抽出物、アルカロイドのピペリン、精油といった成分に支えられています。オレオレジンとは、コショウの粉末から…

公開日: 2026年09月29日 07:33

乳酸菌の多糖でインドール-3-酢酸を包む:安定性と放出制御、そして大腸菌の運動抑制を報告した研究 研究論文OpenAlexアメリカ

乳酸菌の多糖でインドール-3-酢酸を包む:安定性と放出制御、そして大腸菌の運動抑制を報告した研究

インドール-3-酢酸(IAA)は、腸内などの微生物がつくり出す生理活性物質です。しかし研究チームによれば、この物質は物理的・化学的な安定性が低く、環境からのストレスを受けると速やかに分解してしまうため、応用の幅が限られていました。

公開日: 2026年09月29日 06:44

超加工食品と健康をめぐる議論――「不確実性を認めた上での政策」を求める論考 研究論文OpenAlexアメリカ

超加工食品と健康をめぐる議論――「不確実性を認めた上での政策」を求める論考

2025年11月、医学誌ランセットが超加工食品(UPF)に関する3部構成のシリーズを掲載しました。その第1部でMonteiroらは、超加工食品が長年続いてきた食生活を置き換えることで食事の質が低下し、食事に関連する複数の慢性疾患のリスクが高まるという仮説を示しました。さらに、因果関係を推論するための…

公開日: 2026年09月28日 20:16

「持続可能な水産物」の恩恵は誰に届くのか——小規模漁業における認証制度と公平性を調べた研究 研究論文OpenAlexアメリカ

「持続可能な水産物」の恩恵は誰に届くのか——小規模漁業における認証制度と公平性を調べた研究

スーパーや飲食店で見かける「持続可能な水産物」のラベルは、ここ十数年で急速に広まりました。海洋管理協議会(MSC)認証やフェアトレード認証、漁業改善プロジェクト(FIP)といった仕組みは、まとめて「自主的持続可能性基準(VSS、企業や漁業者が任意で参加する民間主導の基準)」と呼ばれます。研究チームに…

公開日: 2026年09月28日 17:02

地中海食のピラミッド発表から30年 ― 研究の広がりを振り返る論考 研究論文OpenAlexアメリカ

地中海食のピラミッド発表から30年 ― 研究の広がりを振り返る論考

1995年、ウィレットらが地中海沿岸の食習慣をまとめた「食のピラミッド」を発表しました。これは、オリーブの栽培地域に古くから伝わる食べ方を図式化したもので、その後の栄養学研究に大きな影響を与えたと論文は述べています。この論考は、発表から30年が経った時点で、この食事パターンをめぐる研究がどこまで広が…

公開日: 2026年09月28日 08:01

ベトナムでの大腸ポリープ(腺腫)と生活習慣の関連を調べた症例対照研究 研究論文OpenAlexアメリカ

ベトナムでの大腸ポリープ(腺腫)と生活習慣の関連を調べた症例対照研究

大腸がんはベトナムで4番目に多いがんであり、2022年には18,835件の新規症例が報告されています。著者らによれば、大腸がんの多くは「腺腫」と呼ばれる良性のポリープから長い時間をかけて進行する経路をたどるため、腺腫は大腸がんの重要な前段階と位置づけられています。とくに、サイズや組織の性状から悪性化…

公開日: 2026年09月28日 07:51

固いせんべい状の食品を「かんで飲み込む力」を測る検査、ブラジルでの基準値を調べた研究 研究論文OpenAlexアメリカ

固いせんべい状の食品を「かんで飲み込む力」を測る検査、ブラジルでの基準値を調べた研究

食べ物をかみ砕き、飲み込むという動作は、歯や舌、あごの筋肉、そしてそれらを制御する神経のはたらきが組み合わさって成り立っています。この機能に問題が生じていないかを臨床の場で手早く確かめるための道具として、TOMASS(固形物の咀嚼・嚥下検査)という検査があります。決まった種類のクラッカーを1枚食べて…

公開日: 2026年09月28日 06:39

大豆の品種ごとに違う抗酸化ペプチド——大豆タンパク質分解物の脂質酸化抑制を比べた研究 研究論文OpenAlexアメリカ

大豆の品種ごとに違う抗酸化ペプチド——大豆タンパク質分解物の脂質酸化抑制を比べた研究

食品に含まれる油脂は、時間の経過とともに酸素と反応して劣化します。これを脂質酸化と呼び、風味の悪化や品質低下の原因になります。この酸化を抑える働きが期待されているものの一つが、タンパク質を酵素で細かく切り分けて得られる「ペプチド」です。

公開日: 2026年09月28日 05:31

ゴマたんぱく質の性質を変える新手法——高圧均質化とpH調整の組み合わせ 研究論文OpenAlexアメリカ

ゴマたんぱく質の性質を変える新手法——高圧均質化とpH調整の組み合わせ

ゴマの種子からたんぱく質を取り出した素材(ゴマたんぱく質分離物、論文ではSMPIと表記)を、食品の原料としてより使いやすくするにはどうすればよいか。研究チームは、その性質を変える手段として「高圧均質化」という処理に注目し、これをpHの調整と組み合わせる方法を検討しました。

公開日: 2026年09月28日 05:24