研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

超加工食品はゴキブリの死亡率を高める——無脊椎動物での実験報告 研究論文OpenAlexアメリカ

超加工食品はゴキブリの死亡率を高める——無脊椎動物での実験報告

超加工食品とは、工業的な加工を大きく加えて作られた食品のことです。原著によれば、イギリス・アメリカ・カナダなどの高所得国では人が摂取する総カロリーの半分以上を占め、メキシコ・ブラジル・チリなどの中所得国でも最大で3分の1に達します。売上も伸び続けており、近年は中所得国で10%、高所得国で1%上昇した…

公開日: 2026年09月25日 14:46

カニ漁の持続と食品安全の両立を探る――米カリフォルニア州の生物毒対策をめぐる研究 研究論文DOAJアメリカ

カニ漁の持続と食品安全の両立を探る――米カリフォルニア州の生物毒対策をめぐる研究

2015年から2016年にかけて、米国西海岸沿いで「ドウモイ酸」という生物毒をつくる藻類の大増殖(ブルーム)が広範囲かつ長期にわたって発生しました。ドウモイ酸は藻類が産生する物質で、食物連鎖を通じて水産物に蓄積し、人が食べると健康被害を起こしうるため、水産物の安全管理上の懸念となります。このブルーム…

公開日: 2026年09月24日 23:32

未希釈の処理済みヴィナスで微細藻類を育てる——増殖速度と細胞の大きさはどう変わったか 研究論文OpenAlexアメリカ

未希釈の処理済みヴィナスで微細藻類を育てる——増殖速度と細胞の大きさはどう変わったか

サトウキビからエタノールをつくる工程では、「ヴィナス」と呼ばれる液状の副産物が大量に生じます。論文によれば、エタノール1リットルあたりおよそ13リットルが発生し、ブラジルでは2025/2026年の収穫期に約260億リットルのエタノールが生産され、それに伴って約3400億リットルのヴィナスが生じたと報…

公開日: 2026年09月23日 12:59

養殖される海藻を「形質」で捉え直す——新たな候補種を探すための枠組み 研究論文OpenAlexアメリカ

養殖される海藻を「形質」で捉え直す——新たな候補種を探すための枠組み

海藻の養殖は、食品や飼料、食品添加物の原料などさまざまな用途に広がっており、海面養殖の生産量の半分以上(湿重量ベース)を占めるまでに成長しています。魚類養殖と違って餌を外から与える必要がほとんどないため、比較的環境負荷の小さい生産方法だと論文は説明しています。

公開日: 2026年09月22日 05:43

微細藻類からエビ幼生へ運ばれる炭素の量を測る——バナメイエビ幼生の飼育実験 研究論文OpenAlexアメリカ

微細藻類からエビ幼生へ運ばれる炭素の量を測る——バナメイエビ幼生の飼育実験

養殖業でも二酸化炭素(CO2)の排出をどう抑えるかが課題となり、生産にともなう炭素の収支を正確に把握することが求められています。これまで注目されてきたのはエネルギー使用や資材の投入でしたが、著者らは、生き物を通じた炭素の動き——光合成による炭素の固定、それが餌を介して運ばれること、そして生物の体内に…

公開日: 2026年09月21日 09:22

乾燥ストレス下における野菜用大豆F4系統の生理・生化学・形態的評価 研究論文OpenAlexアメリカ

乾燥ストレス下における野菜用大豆F4系統の生理・生化学・形態的評価

野菜用大豆(枝豆型の大豆、Glycine max)は、たんぱく質や必須アミノ酸、食物繊維、ビタミン、ミネラルを豊富に含む作物です。穀実用の大豆が完熟してから収穫されるのに対し、野菜用大豆はさやが8〜9割ほど肥大した未熟な段階(R6期)で収穫されます。著者らによれば、南アフリカでは遺伝子組換えでない高…

公開日: 2026年09月19日 06:59

五大湖の魚は「食べ物」であり「管理される資源」でもある――米国五大湖地域の水産流通を描く研究 研究論文DOAJアメリカ

五大湖の魚は「食べ物」であり「管理される資源」でもある――米国五大湖地域の水産流通を描く研究

五大湖地域には世界の地表淡水の20%以上が存在し、文化・経済・生態のいずれの面でも重要な水産業が営まれています。研究チームは、この地域の魚が「食べ物」であると同時に「管理される天然資源」でもあるという二重の性格を持つ点に注目しました。この二重性があるために、魚が水から消費者の手元へ届くまでの道筋を把…

公開日: 2026年09月17日 05:37

遠洋底びき網漁業が栄養脆弱国の栄養供給に与える影響を推計した研究 研究論文OpenAlexアメリカ

遠洋底びき網漁業が栄養脆弱国の栄養供給に与える影響を推計した研究

世界では多くの人が、エネルギー量は足りていても微量栄養素が不足する「隠れた飢餓」を抱えています。魚介類などの水産食品は、ビタミンB12、カルシウム、鉄、亜鉛、そしてDHA・EPAといったオメガ3系脂肪酸の重要な供給源であり、こうした不足を和らげる可能性があると論文は述べています。

公開日: 2026年09月14日 19:44

メコン川・トンレサップ湖の洪水と稲作 ダム運用と作付け時期の調整が被害をどう和らげるか 研究論文OpenAlexアメリカ

メコン川・トンレサップ湖の洪水と稲作 ダム運用と作付け時期の調整が被害をどう和らげるか

コメは世界で最も重要な主食のひとつですが、気候変動にともなう洪水の増加は、稲作に依存する地域にとって大きな脅威になります。研究チームは、この「浸水による稲の損失」が将来どう変わるのか、そして人間の側の対策がどこまでそれを和らげられるのかが十分に数値化されていない点に着目しました。

公開日: 2026年09月14日 17:43

移民の都市農業は食の安全をどう支えるか——ミネソタ州ツインシティーズの事例研究 研究論文OpenAlexアメリカ

移民の都市農業は食の安全をどう支えるか——ミネソタ州ツインシティーズの事例研究

都市農業とは、都市やその周辺の空き地・公園・区画などで野菜などを育てる取り組みを指します。アメリカでは19世紀から不況や戦時下のたびに広がっては縮小してきた歴史があり、近年はコミュニティガーデン(住民が区画を借りて自ら栽培する形)やファームスタンド(都市で育てた野菜を地域で販売・配布する形)として再…

公開日: 2026年09月13日 19:51

生涯を通じたタンパク質摂取と健康・長寿の関係を考える研究解説 研究論文OpenAlexアメリカ

生涯を通じたタンパク質摂取と健康・長寿の関係を考える研究解説

タンパク質は筋肉や臓器をつくる材料であるだけでなく、妊娠・授乳期から更年期、高齢期に至るまで、人生のあらゆる段階で体づくりを支える栄養素です。ライフスタイル医学の観点から栄養と食習慣を扱う総説が、アメリカン・ジャーナル・オブ・ライフスタイル・メディシンに2026年9月に掲載予定です。この総説は、ホー…

公開日: 2026年09月10日 08:41

モリンガ種子の苦味成分を減らす発芽・発酵技術、成分プロファイルへの影響を解析 研究論文OpenAlexアメリカ

モリンガ種子の苦味成分を減らす発芽・発酵技術、成分プロファイルへの影響を解析

モリンガ(Moringa oleifera)は葉だけでなく種子も栄養価の高い食材として注目されていますが、種子粉末を食品原料として活用する際には大きな壁があります。種子に多く含まれるグルコシノレートという成分が、強い苦味の原因になっているのです。この苦味を抑えつつ栄養価の高い粉末として利用できないか…

公開日: 2026年09月07日 07:23