研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
大学生の塩分知識と食行動の関係を調べた米国の調査研究
塩分の摂りすぎが体に良くないことは広く知られていますが、「知っていること」と「実際に減塩を意識した行動をとること」は必ずしも同じではありません。今回紹介するのは、米国カリフォルニア州南部の大学生を対象に、ナトリウム(塩分)に関する知識の種類と、日々の食行動との関連を調べた研究です。大学という場は、若…
公開日: 2026年09月08日 20:25
超加工食品や添加糖の摂取は膵臓がんリスクと関係するのか、既存研究を整理したレビュー
膵臓がんは主要ながんの中でも生存率が低いことで知られており、世界的に発症数が増加傾向にあるとされています。こうした背景から、日々の食事とがん発症の関係を明らかにすることは、予防につながる手がかりを探すうえで重要な課題とされてきました。今回紹介する研究は、特に超加工食品や添加糖の摂取に着目し、膵臓がん…
公開日: 2026年09月08日 19:48
ヨーグルトは『長寿食』の元祖?歴史と最新科学から見る腸内代謝と高齢化社会への意味
ヨーグルトは特定の乳酸菌の働きによって牛乳などの乳を発酵させてつくられる、長い歴史を持つ発酵乳製品です。今回、米国ブリガム・アンド・ウィメンズ病院およびハーバード大学医学大学院の研究者らが、ヨーグルトと人の健康の関わりを歴史・文化・科学の三つの視点から整理した総説を発表しました。単なる栄養素の話にと…
公開日: 2026年09月08日 07:38
乳児用ミルクに含まれるビタミンCを正確に測る:新しい分析手法の開発研究
乳児用調製粉乳や母乳バンクで扱われる加熱処理済みのドナーヒトミルクには、赤ちゃんの健康にとって欠かせない抗酸化物質であるアスコルビン酸(ビタミンC)が含まれています。ところが、この物質の量を正確に測定することは、実は簡単ではありません。ミルクという成分の込み入った液体の中では測定の妨げとなる要因が多…
公開日: 2026年09月08日 07:37
種無しレモン『ギュルシェン』は常温・低温でどこまで日持ちするか 貯蔵法と包装を比較した研究
レモンは輸送や貯蔵の過程で水分が抜けたり、カビが生えたり、酸味や色合いが変わったりします。生産者や流通の現場では、こうした変化をできるだけ抑えて、できるだけ長く品質を保つ方法が求められています。今回紹介するのは、トルコで栽培される種無しレモンの一品種『ギュルシェン』を対象に、貯蔵方法や包装の違いが果…
公開日: 2026年09月08日 07:32
低所得高齢者向け住宅での栄養教育、10週間の取り組みが示したこと
年齢を重ねると、食料品店で成分表示を読み解いたり、栄養バランスの良い食事を自分で用意したりすることが難しくなる場合があります。特に収入が限られた高齢者向け住宅で一人暮らしをしている人にとっては、健康的な食生活を維持するための情報や自信そのものが不足しがちだと指摘されています。今回紹介する研究は、そう…
公開日: 2026年09月08日 07:27
モリンガ種子の苦味成分を減らす発芽・発酵技術、成分プロファイルへの影響を解析
モリンガ(Moringa oleifera)は葉だけでなく種子も栄養価の高い食材として注目されていますが、種子粉末を食品原料として活用する際には大きな壁があります。種子に多く含まれるグルコシノレートという成分が、強い苦味の原因になっているのです。この苦味を抑えつつ栄養価の高い粉末として利用できないか…
公開日: 2026年09月07日 07:23
洗浄後もレタスに残る大腸菌はなぜ抗生物質に強くなるのか——発酵ネイビービーン抽出物とその由来ペプチドを使った研究
野菜や果物についた細菌を落とすために、私たちは水で洗うという行為を当たり前のように行っています。ところが、洗浄で取り除ける菌はごく一部にすぎず、表面に残り続ける菌がいることは意外と知られていません。今回紹介する研究は、レタスの表面に付着した大腸菌が、洗浄という『物理的な力』にさらされることで、抗生物…
公開日: 2026年09月07日 06:43
サプリ成分CoQ10とビタミンEを、より環境負荷の低い溶媒で分析する新手法
サプリメントとして広く使われているCoQ10(ユビデカレノン)やビタミンE(酢酸トコフェロール)は、含有量や純度を確かめるために液体クロマトグラフィーという分析装置で調べられています。ただし、これらの成分は水になじみにくく分子が大きいため、従来の分析法ではアルコールに加えてテトラヒドロフランやヘキサ…
公開日: 2026年09月07日 06:24
長期発酵大豆食品と健康の関係、その仕組みはどこまでわかっているのか
味噌や醤油、韓国のテンジャン、中国の豆豉(トウチ)など、大豆を長期間発酵させてつくる食品は、東アジアの食卓に古くから根付いています。これらは共通して、12〜20%という高濃度の塩分環境のもとで、数か月から数年という長い時間をかけて発酵させることでつくられます。塩分が高いにもかかわらず、こうした発酵大…
公開日: 2026年09月06日 05:28
ビタミンDと病気の予防効果、なぜランダム化比較試験ではうまく検証できないのか——観察研究から因果関係を考える
ビタミンDについては、骨だけでなくがんや心臓病、感染症など100を超える健康アウトカムとの関連が報告されており、骨以外の働きへの関心が高まっています。しかし薬の効果を調べる標準的な方法であるランダム化比較試験(RCT)を、そのまま栄養素の効果検証に当てはめてよいのかという点には、以前から議論がありま…
公開日: 2026年09月05日 20:25
中年期にたんぱく質を多くとる食生活は、老年期の聴力とどう関係するのか
年齢を重ねると聞こえが悪くなるのは自然な変化と考えられがちですが、その進み方には食生活が関わっているかもしれません。今回紹介する研究は、アメリカで長期間続けられている大規模な地域住民調査『アテローム性動脈硬化症リスクコミュニティ研究』のデータを使い、中年期に何をどれだけ食べていたかと、その後の高齢期…
公開日: 2026年09月05日 19:51