研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

ネオニコチノイド系殺虫剤は土壌と植物の中でどう動くのか——吸収・代謝・生物学的浄化に関する総説 研究論文OpenAlexアメリカ

ネオニコチノイド系殺虫剤は土壌と植物の中でどう動くのか——吸収・代謝・生物学的浄化に関する総説

ネオニコチノイド系殺虫剤(以下、ネオニコチノイド)は農業で広く使われているため、土壌と植物からなる環境(土壌–植物系)に継続的に放出され続けています。著者らは、この状況が生態系と食品安全にリスクをもたらすと指摘しています。

公開日: 2026年09月22日 03:27

微細藻類からエビ幼生へ運ばれる炭素の量を測る——バナメイエビ幼生の飼育実験 研究論文OpenAlexアメリカ

微細藻類からエビ幼生へ運ばれる炭素の量を測る——バナメイエビ幼生の飼育実験

養殖業でも二酸化炭素(CO2)の排出をどう抑えるかが課題となり、生産にともなう炭素の収支を正確に把握することが求められています。これまで注目されてきたのはエネルギー使用や資材の投入でしたが、著者らは、生き物を通じた炭素の動き——光合成による炭素の固定、それが餌を介して運ばれること、そして生物の体内に…

公開日: 2026年09月21日 09:22

キノコの捨てられる部分をミールワームの餌に――ナメコ石突き粉末による小麦ふすま代替の検討 研究論文OpenAlexアメリカ

キノコの捨てられる部分をミールワームの餌に――ナメコ石突き粉末による小麦ふすま代替の検討

ミールワーム(チャイロコメノゴミムシダマシ、学名 Tenebrio molitor)の幼虫は、タンパク質に富む食料・飼料の材料として世界各地で飼育されています。論文によれば、乾燥重量あたりの粗タンパク質は40.2〜63.3%で、リシンやスレオニンなどの必須アミノ酸をバランスよく含みます。欧州連合では…

公開日: 2026年09月21日 07:29

海藻の硫酸化多糖と腸内細菌・粘膜バリア・自然免疫のつながりを整理した総説 研究論文OpenAlexアメリカ

海藻の硫酸化多糖と腸内細菌・粘膜バリア・自然免疫のつながりを整理した総説

海藻には、硫酸基(硫黄と酸素からなる化学的な置換基)が結びついた多糖(糖がたくさんつながった大きな分子)が含まれます。褐藻のフコイダン、紅藻のカラギーナンとポルフィラン、緑藻のウルバンなどがその代表です。これらは腸内細菌のはたらきや、腸の内側を守る粘膜バリア、そして体に生まれつき備わった自然免疫に影…

公開日: 2026年09月21日 07:25

減量にともなう骨の減少はなぜ起きるのか——総説論文が整理したしくみと対策 研究論文OpenAlexアメリカ

減量にともなう骨の減少はなぜ起きるのか——総説論文が整理したしくみと対策

肥満の管理には減量がすすめられます。しかし著者らは、体重が減ると骨の代謝回転(骨が壊され作り替えられる速さ)が高まり、骨密度と骨の質が下がることを指摘しています。ここでいう骨の質とは、骨の内部構造、形状、強さのことです。この総説は、カロリー制限によって骨にどのような変化が起きるのか、その仕組みと、変…

公開日: 2026年09月21日 06:04

アメリカニワトコの遺伝的多様性を探る——同一圃場での品種・系統比較 研究論文OpenAlexアメリカ

アメリカニワトコの遺伝的多様性を探る——同一圃場での品種・系統比較

アメリカニワトコ(Sambucus nigra subsp. canadensis)は、北米で果実や花がサプリメントや食品に利用される特産作物として、この15年ほどで急速に注目を集めてきました。しかし論文によれば、この植物の遺伝的な多様性、とくに栽培上の性質(生育や収量など)や有益な代謝成分について…

公開日: 2026年09月21日 04:52

炎症性腸疾患の食事療法を考え直す――「除去」から「包括」へという提案 研究論文OpenAlexアメリカ

炎症性腸疾患の食事療法を考え直す――「除去」から「包括」へという提案

炎症性腸疾患(IBD)は、腸に慢性的な炎症が起こる病気の総称です。症状をやわらげようとして、患者さん自身の判断で特定の食品を食べないようにする「除去食」を取り入れる人は少なくありません。著者らによれば、患者がよく用いる除去食には、特定炭水化物食(SCD)、低FODMAP食、グルテンを除く食事、乳製品…

公開日: 2026年09月20日 17:30

中国の蒸留酒「白酒(バイジュウ)」は世界最大の蒸留酒か──生産量と市場構造をめぐる研究 研究論文OpenAlexアメリカ

中国の蒸留酒「白酒(バイジュウ)」は世界最大の蒸留酒か──生産量と市場構造をめぐる研究

白酒は中国で生産され、そのほとんどが中国国内で消費される蒸留酒です。世界の蒸留酒生産のなかで大きな位置を占めるとされてきましたが、著者らによれば、生産量・消費量・市場構造といった基本的な経済的事実はほとんど解明されていません。中国国外で白酒を口にした経験を持つ人は少なく、宴席で小さなグラスを重ねる酒…

公開日: 2026年09月20日 07:00

食べ物と病気を分子のつながりで読み解く――乳がんを例にした研究の紹介 研究論文OpenAlexアメリカ

食べ物と病気を分子のつながりで読み解く――乳がんを例にした研究の紹介

私たちの食生活が健康に関わることは広く知られていますが、「どの食品が、体の中のどの分子を通じて、どの病気と関係するのか」を体系的にたどれる資料はまだ十分に整っていません。著者らは、食品のデータベースや病気に関わる遺伝子のデータベースは個別に充実してきた一方で、それらを分子のレベルで結びつけて一望でき…

公開日: 2026年09月20日 05:11

プロバイオティクス菌が低濃度の抗生物質でドキシサイクリン耐性を獲得し、その後失う過程を追った実験 研究論文OpenAlexアメリカ

プロバイオティクス菌が低濃度の抗生物質でドキシサイクリン耐性を獲得し、その後失う過程を追った実験

プロバイオティクスは、発酵食品や飲料に含まれることの多い有益な細菌で、摂取されると腸内に定着していくつかの利点をもたらすと説明されています。一方で抗生物質は、細菌を殺すには不十分な低い濃度であっても、細菌に選択圧をかけて薬剤耐性の出現を招くことがあります。こうした現象は病原性の細菌ではよく研究されて…

公開日: 2026年09月19日 12:09

L-テアニンは認知・気分・睡眠にどう関わるか——ヒト試験の証拠をまとめた総説 研究論文OpenAlexアメリカ

L-テアニンは認知・気分・睡眠にどう関わるか——ヒト試験の証拠をまとめた総説

L-テアニンは、チャノキ(Camellia sinensis)や一部のキノコに自然に含まれるアミノ酸です。タンパク質を作る材料にはならない「非タンパク質性アミノ酸」と呼ばれる種類にあたります。お茶が世界中で広く飲まれてきたこと、そして心身の調子を整える目的で長く伝統的に用いられてきたことを背景に、こ…

公開日: 2026年09月19日 08:19

乾燥ストレス下における野菜用大豆F4系統の生理・生化学・形態的評価 研究論文OpenAlexアメリカ

乾燥ストレス下における野菜用大豆F4系統の生理・生化学・形態的評価

野菜用大豆(枝豆型の大豆、Glycine max)は、たんぱく質や必須アミノ酸、食物繊維、ビタミン、ミネラルを豊富に含む作物です。穀実用の大豆が完熟してから収穫されるのに対し、野菜用大豆はさやが8〜9割ほど肥大した未熟な段階(R6期)で収穫されます。著者らによれば、南アフリカでは遺伝子組換えでない高…

公開日: 2026年09月19日 06:59