研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
過熱水蒸気で取り出すマスティック樹脂の精油と抗酸化活性
研究チームは、マスティックの木として知られるPistacia lentiscusの樹脂から精油を取り出す際に、抽出方法や条件が抗酸化活性にどう影響するかを調べました。植物由来の抗酸化成分を食品などに利用することを念頭に、精油の酸化反応を抑える働きを高める条件を見つけることが目的です。
公開日: 2026年10月06日 05:02
2型糖尿病の寛解をめざす生活習慣改善と減量手術
2型糖尿病は、長期的に進行し、薬による治療を段階的に強めていく病気と考えられてきました。この論文は、大幅な減量によって「寛解」に至る人がいることに着目し、生活習慣の改善と減量・代謝手術について、効果の仕組み、寛解の持続性、寛解しやすい人の特徴を整理したレビューです。著者は既存の研究を読み合わせ、両者…
公開日: 2026年10月06日 04:58
冷蔵中のライムの品質低下を抑える食べられるコーティング材の研究
ライムの果実は低温で貯蔵すると「低温障害(チリングインジャリー)」と呼ばれる傷みが起こりやすい果物です。低温障害とは、凍るほどではない低い温度にさらされたことで果実の組織が傷んでしまう現象を指します。研究チームは、この低温障害が起きると果実に酸化ストレスがかかり、細胞を包む膜が傷み、果肉が早く柔らか…
公開日: 2026年10月04日 05:46
収穫前の葉面散布と天然コーティングでウチワサボテン果実の鮮度を保つ試み
ウチワサボテン(Opuntia ficus-indica L. Mill.)の果実は、いわゆるプリックリーペア(和名のひとつはウチワサボテンの果実)として知られています。著者らによれば、この果実は非常に傷みやすく、収穫後の急速な劣化によって貯蔵できる期間が短く、商業的な流通も大きく制限されてしまいま…
公開日: 2026年10月04日 04:58
モロッコの都市在住・高学歴の成人における食行動と栄養管理アプリの利用状況
モロッコの伝統的な食事は、新鮮な果物や野菜、豆類、全粒穀物、オリーブオイルを中心とし、魚や鶏肉、乳製品は適度に、赤身肉は少なめという特徴を持ちます。これは地中海食と呼ばれる食事パターンと多くの点で共通します。しかし著者らは、急速な都市化や経済発展、生活様式の変化に伴って、モロッコでも世界的に見られる…
公開日: 2026年10月03日 07:38
慢性静脈疾患における生活習慣とサプリメント類の証拠を整理した総説の紹介
慢性静脈疾患とは、足の静脈の血液が心臓へ戻りにくくなることで起こる病気の総称です。この総説では、慢性静脈不全や静脈性下腿潰瘍(足のすねなどにできる治りにくい傷)を含むものとして扱われています。著者らは、この病気がよくみられるものであり、生活の質を大きく損なうと述べています。
公開日: 2026年10月02日 06:23
ザクロの皮から取り出したポリフェノールを、オレンジの皮やペクチンで包む——保存と焼成での安定性を調べた研究
ザクロ(Punica granatum L.)の皮は果実全体の重さの約40〜50%を占め、ジュースを搾る工程でふつうは廃棄されます。著者らは、FAOの推計として、工業的なザクロ加工の現場から年間およそ150万トンの廃棄物が生じると紹介しています。ところがこの皮には、エラジタンニンやガロタンニン、フラ…
公開日: 2026年10月02日 04:53
地中海の樹木カロブ(イナゴマメ)の成分と働きを整理した総説
イナゴマメ(学名 Ceratonia siliqua L.、英語ではカロブツリーと呼ばれます)は、マメ科の常緑樹で、もともと地中海沿岸が原産地です。現在は世界各地で栽培が広がっています。古くから家畜のえさや天然の甘味料として利用されてきた植物ですが、著者らによれば、近年は栄養面・医薬面・産業面で多機…
公開日: 2026年10月01日 21:28
卵白タンパク質の繊維化とγ-シクロデキストリンの濃度が水中油滴エマルションに与える影響
卵白タンパク質は、ゲル化や泡立ち、乳化といった加工上有用な性質を備えた食品素材です。しかし天然のままでは、分子が球状に折りたたまれて内部の疎水性の部分(油になじみやすい領域)が表面に出にくく、油と水の境界で働く力が制限されると考えられてきました。そこで用いられるのが「繊維化(フィブリル化)」です。酸…
公開日: 2026年09月30日 05:38
ドゥーム果実の粉末を加えたオーツ麦クッキー――栄養価と品質の両立を探る研究
食物繊維やミネラル、抗酸化性をもつ植物成分を、人工的な強化剤ではなく自然由来の素材から補う試みが、穀物加工食品の分野で関心を集めています。焼き菓子は日常的に食べられ、配合を調整しやすいため、こうした素材を取り入れる場として適していると著者らは述べています。
公開日: 2026年09月30日 04:32
黒コショウと白コショウの抽出物を比べる — 収率・成分・抗酸化と抗菌のはたらき
コショウ(Piper nigrum L.)は世界で広く使われる香辛料であり、同時に生物活性をもつ植物成分の供給源でもあります。著者らによると、コショウの辛味や価値は「オレオレジン」と呼ばれる油状の抽出物、アルカロイドのピペリン、精油といった成分に支えられています。オレオレジンとは、コショウの粉末から…
公開日: 2026年09月29日 07:33
低温流通と「拮抗微生物」を組み合わせたカット野菜・カットフルーツの鮮度保持——総説論文が整理した仕組みと課題
皮をむいて切り分けたカットフルーツやカット野菜は、食べやすく栄養も期待できることから広く親しまれています。しかし著者らは、加工から低温流通(コールドチェーン)に至る過程で、微生物による汚染と果肉自体の生理的な劣化が起こりやすく、品質の低下と日持ちの短縮につながると指摘しています。
公開日: 2026年09月27日 07:39