研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
ニゲラ精油と粘土を組み込んだ二層フィルムの開発と、冷蔵牛肉への塗布による品質保持の検討
肉は傷みやすく、保存できる期間が比較的短い食品です。主な原因の一つは微生物の増殖で、品質が急速に低下します。そこで近年、抗菌作用や抗酸化作用をもつ植物の精油を、天然由来の保存手段として利用する研究が進められています。
公開日: 2026年10月18日 06:25
人工甘味料への態度で3つのグループ サウジアラビアの成人を対象とした調査
砂糖の代わりに使われる人工甘味料は、食生活が急速に変化しているサウジアラビアなどの地域で利用が広がっています。一方で、長期的な健康への影響については研究結果が一致しておらず、科学的な議論が続いています。研究チームは、こうした状況で人々が人工甘味料をどう受け止めているのか、その受け止め方には人によって…
公開日: 2026年10月10日 22:16
リン酸製造の副産物は小麦栽培にどう働くか――異なる土壌での2年間の試験
研究チームは、リン酸の製造時に生じる副産物「リン酸石こう」を土壌に加えたとき、小麦の収量や養分の吸収、土壌の微生物がどう変わるかを調べました。リン酸石こうは硫酸カルシウムを主成分とし、土壌改良や養分供給への利用が期待される一方、有害となり得る微量元素を含むため、作物への取り込みも確認する必要がありま…
公開日: 2026年10月04日 14:59
モロッコの血液透析患者における栄養状態と肥満の関連
研究チームは、血液透析を受ける患者の栄養状態や食事内容、健康状態を調べ、肥満とどのように関連しているかを検討しました。透析を受ける日と受けない日の食事を把握することも、研究の目的でした。
公開日: 2026年10月04日 14:31
モロッコの都市在住・高学歴の成人における食行動と栄養管理アプリの利用状況
モロッコの伝統的な食事は、新鮮な果物や野菜、豆類、全粒穀物、オリーブオイルを中心とし、魚や鶏肉、乳製品は適度に、赤身肉は少なめという特徴を持ちます。これは地中海食と呼ばれる食事パターンと多くの点で共通します。しかし著者らは、急速な都市化や経済発展、生活様式の変化に伴って、モロッコでも世界的に見られる…
公開日: 2026年10月03日 07:38
モロッコの競技者におけるサプリメント利用――全国規模の探索的調査
スポーツの現場では、パフォーマンスの向上や疲労からの回復、栄養の不足を補う目的で、いわゆる栄養補助食品(サプリメント)が広く使われています。研究チームによれば、これらの製品は健康面と倫理面の双方で懸念を伴い、とりわけ「意図しないドーピング」のリスクが問題になります。論文は先行研究を引きながら、スポー…
公開日: 2026年09月25日 15:15
ラクダ乳の自然発酵を72時間追跡する——チュニジア南部の伝統的発酵乳を多角的に分析
乾燥・半乾燥地域では、ヒトコブラクダ(ドロメダリー)の乳が重要な食料資源として利用されてきました。冷蔵設備や集乳の仕組みが十分に整っていない地域では、乳を発酵させることが保存の手段であると同時に、地域の食文化そのものにもなっています。こうした伝統的な発酵は、市販のスターター(発酵を開始させるために加…
公開日: 2026年09月21日 06:55
漂着した侵略的海藻から高品質アルギン酸ナトリウムを回収する——モロッコ沿岸のウラボシアミジ類を用いた抽出条件の比較
北西太平洋を原産とする褐藻ルグロプテリクス・オカムラエ(Rugulopteryx okamurae、日本名フクリンアミジ)は、モロッコの地中海側および大西洋側の沿岸で確認されて以来、急速に分布を広げてきました。海底を密に覆い、海岸には大量の打ち上げ海藻(漂着バイオマス)が堆積します。著者らによれば、…
公開日: 2026年09月19日 08:32
サフラン(Crocus sativus)の各部位から得た抽出物の抗酸化作用と細胞増殖抑制作用を調べた研究
サフランは、アヤメ科の植物クロッカス・サティバス(Crocus sativus L.)のめしべ(柱頭)を乾燥させて得られる香辛料で、料理の香りづけや着色に世界各地で使われています。イランやスペイン、モロッコなど多くの国で栽培され、世界で最も高価な香辛料のひとつとしても知られています。サフランにはクロ…
公開日: 2026年09月15日 04:47
インド中部の在来タマリンド43系統を調査、果実の大きさや甘み・酸味に大きなばらつき
タマリンドはマメ科の樹木になる果実で、酸味と甘みを併せ持つ果肉が食品や調味料の原料として利用されています。しかし同じタマリンドでも木によって果実の大きさや味わいには差があり、どの系統が食用や加工用に優れているのかを見極めるには、系統ごとの特徴を科学的に比較する必要があります。今回、インドのチャッティ…
公開日: 2026年09月08日 04:50
マイクロプラスチックは体にどう入り、何を引き起こすのか——曝露経路とリスク管理を整理した研究解説
ペットボトルの水や魚介類、さらには室内の空気からも検出されるようになったマイクロプラスチック(微小なプラスチック粒子)。もはや環境中どこにでも存在する汚染物質となったこの物質が、人の健康にどう関わるのかを整理した論文が、エクスプローラ・エンバイロメント・アンド・リソース誌に2026年08月に掲載予定…
公開日: 2026年09月06日 05:25
大規模イベントに潜む食の危険とは:巡礼・祭り・スポーツ大会における食品安全のいま
お祭りやスポーツの祭典、宗教的な巡礼など、多くの人が一か所に集まる「マス・ギャザリング(大規模集会)」では、普段とは違う形で食のリスクが高まることが知られています。会場周辺には仮設の屋台や簡易的な調理設備が並び、限られた水や衛生設備を大勢の人が共有します。こうした環境が、食べ物や水を介した感染症の広…
公開日: 2026年09月06日 04:50