研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
コドゥルペギキムチから分離した乳酸菌FBL-3のGABA生産と培地成分の検討
γ-アミノ酪酸(GABA)は、哺乳類の中枢神経系で神経の働きを抑える役割を担う主要な物質の一つで、植物や動物、微生物にも含まれています。食品素材としても関心を集めていますが、多くの食品に自然に含まれる量は少なく、発酵によってGABAを含む食品をつくる方法が有力とされています。乳酸菌の中には、うま味成…
公開日: 2026年10月20日 20:21
ダイズ油のパルミチン酸割合を高める遺伝子変異KASII-A L263Fを構造・計算・遺伝の三方向から解析した研究
ダイズは世界で最も重要な油糧作物の一つで、その油の性質はおもに5種類の脂肪酸の比率で決まります。そのうち飽和脂肪酸のパルミチン酸を多く含む油は、酸化に強く、固形の油脂としての性質も持ちます。そのため、トランス脂肪酸を生じる部分水素添加をせずにマーガリンなどを作る用途が期待され、品種改良の目標の一つと…
公開日: 2026年10月14日 08:35
韓国南岸の海面いけすでコショウダイ類「イサキ」の越冬性能を評価した研究
地球温暖化にともなう海水温の上昇は、養殖業にとって切実な問題になっています。論文によれば、韓国の沿岸海域の海面水温は1968年から2024年までの長期的な傾向として約1.58℃上昇し、これは世界平均(0.74℃)の約2.1倍にあたります。著者らは、2024年には韓国南岸で28℃を超える水温が9月下旬…
公開日: 2026年09月30日 05:45
ハワイ固有種「ママキ」の葉に含まれる成分を調べた研究 ― 抗酸化作用と血管細胞での炎症反応
ママキ(学名 Pipturus albidus)は、ハワイ諸島にだけ自生するイラクサ科の低木です。葉を湯に浸してハーブティーとして飲む習慣が古くからあり、ストレスや不安をやわらげる、アレルギーに用いる、血圧やコレステロールを整えるといった伝統的な用途が記録されてきました。しかし研究チームによれば、こ…
公開日: 2026年09月30日 04:42
ミツバベンケイソウの若い葉で、発育段階によって変わる成分と働き
食用植物として知られるミツバベンケイソウ(Hylotelephium verticillatum)は、葉の成分が育つ過程でどのように変化するのかがよく分かっていませんでした。研究チームは、発芽して最初に出る本葉(第1本葉)と、その次に出る本葉(第2本葉)を取り上げ、成長のごく初期の段階で含まれる成分…
公開日: 2026年09月28日 05:07
乳酸菌と酵母の培養液をかん水で与えたブルーベリー——果実の糖度と根まわりの土壌はどう違ったか
農作物の栽培で、微生物を含む資材を土に施す方法が持続的な生産の手段として関心を集めています。しかしブルーベリー栽培では、そうした処理を行ったときに、果実の性質、根のまわりの土壌(根圏)の化学的な状態、そしてそこに住む細菌の集まりが同時にどう変わるのかが、よく分かっていませんでした。
公開日: 2026年09月27日 19:59
昆虫食への「なじみ」と購入意向の関係——韓国の伝統食ポンテギを手がかりにした全国調査
持続可能なたんぱく源をめぐる議論は、環境や技術の問題として語られることが多いものです。しかし研究チームは、実際に食べてもらえるかどうかは、その食品が「食べられるもの」「おいしいもの」「この場面で食べてよいもの」という既存の感覚に収まるかどうかで決まると指摘しています。環境価値を理解していても購入には…
公開日: 2026年09月27日 07:03
陸上養殖の病原体増殖をたどる——ヒラメ飼育システムの水質と因果推論による研究紹介
陸上に設けた水槽で魚を高密度に育てる集約的な養殖では、魚の排泄物や餌の残りに由来する代謝廃棄物がたまり、それをきっかけに病気が広がることが安定操業の大きな課題になっています。著者らは、病原体が増えるきっかけとなる環境側のしくみがまだよく分かっていない点を出発点としました。
公開日: 2026年09月27日 06:06
ニジマスの卵から取り出した脂質が、免疫が抑えられたマウスに与えた影響
がん治療などに使われるシクロホスファミド(CY)という薬剤は、がん細胞の増殖を抑える一方で、免疫のはたらきを低下させる作用が知られています。そのため、免疫の低下をやわらげる自然由来の成分を探す研究が各地で進められてきました。
公開日: 2026年09月21日 09:11
小さいサバばかりが水揚げされるのはなぜか──韓国の漁場移動と市場変化を追った研究
韓国の大型まき網漁業が水揚げするマサバ(Scomber japonicus)は、近年「魚が小さくなった」と懸念されてきました。漁獲量そのものは比較的安定しているのに、市場に並ぶのは小型魚ばかり。これは資源全体が小型化している兆候ではないか、という見方です。
公開日: 2026年09月19日 06:46
ソバの家庭調理がルチンとファゴピリンFに与える影響を調べた研究
ソバには、フラボノイドの一種であるルチンと、光感作物質(光に当たったときに体内で反応を起こしうる物質)であるファゴピリンFが含まれています。研究チームは、家庭で行われる調理法を比較し、ルチンの損失を抑えながらファゴピリンFの含量をどこまで減らせるかを明らかにすることを目的としました。
公開日: 2026年09月18日 11:37
カキの葉に含まれるフラボノイドとタンニンは季節とともに変動する――韓国での栽培調査
カキ(Diospyros kaki)は東アジアで広く栽培される果樹で、果実だけでなく葉も健康茶や化粧品の素材として利用されてきました。研究チームによれば、カキの葉には有効成分としてフラボノイドとタンニンが含まれます。フラボノイドは植物がつくる色素成分の仲間で、タンニンは渋み成分として知られる物質群で…
公開日: 2026年09月18日 06:34