研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

アブラヤシの古い幹の繊維を霊芝(マンネンタケ)の栽培培地に使う試み 研究論文OpenAlex

アブラヤシの古い幹の繊維を霊芝(マンネンタケ)の栽培培地に使う試み

マレーシアは世界有数のパーム油生産国であり、その裏側で膨大な量の副産物が生じています。著者らによれば、同国のパーム油関連の廃棄物は年間8000万トンを超えるとされます。その一つがアブラヤシの幹(オイルパーム・トランク、OPT)です。アブラヤシは20〜25年ほどで生産のさかりを過ぎるため伐採・植え替え…

公開日: 2026年09月14日 17:16

北海道の泥炭地農業をめぐる総説――開発の歴史、地盤沈下、温室効果ガス、そして持続可能な管理 研究論文OpenAlex

北海道の泥炭地農業をめぐる総説――開発の歴史、地盤沈下、温室効果ガス、そして持続可能な管理

泥炭地とは、枯れた植物が分解されきらずに厚く積み重なってできた、水を多く含む土地のことです。この論文は、そうした泥炭地を農地として使うために水を抜くこと(排水)が、地盤沈下、温室効果ガスの排出、そして農地の周りに残る湿地の劣化を進めてしまう、という問題を出発点にしています。

公開日: 2026年09月14日 01:45

食べごろを色と光で知らせる包装フィルム — 牛乳由来タンパク質と黒大豆の色素を組み合わせた研究 研究論文OpenAlex

食べごろを色と光で知らせる包装フィルム — 牛乳由来タンパク質と黒大豆の色素を組み合わせた研究

羊肉(マトン)は良質なタンパク質を含む一方で傷みやすく、冷蔵保存中にも酵素の働きや微生物の増殖によって品質が落ちていきます。傷みが進むとアルカリ性の揮発性アミンが生じ、pH(酸性・アルカリ性の度合い)が上がって異臭の原因になります。そこで、包装材そのものが鮮度の変化を知らせてくれる「スマートフィルム…

公開日: 2026年09月14日 01:16

アサリの栄養成分と、南の海にすむ近縁貝「ヒメアサリ」の食資源としての可能性を調べた研究 研究論文OpenAlex

アサリの栄養成分と、南の海にすむ近縁貝「ヒメアサリ」の食資源としての可能性を調べた研究

アサリ(学名 Ruditapes philippinarum)は、日本の干潟や内湾で採れる代表的な食用二枚貝です。論文によれば、国内の漁獲量は1983年に160,424トンでピークを迎えた後に減少し、2024年には4,439トン、ピーク時のわずか2.8%になったと報告されています。著者らは、この減少…

公開日: 2026年09月13日 23:02

妊娠中の牛乳摂取量と赤ちゃんの出生時の大きさ、関連はある?——日本の大規模調査から 研究論文OpenAlex

妊娠中の牛乳摂取量と赤ちゃんの出生時の大きさ、関連はある?——日本の大規模調査から

妊娠中の食事は、生まれてくる赤ちゃんの体格に影響するのではないかと、多くの妊婦や家族が気にするテーマです。中でも牛乳は日常的に飲まれる食品でありながら、妊娠中の摂取量が出生時の体格とどう関係するのかは、これまで十分に整理されていませんでした。今回紹介する研究は、日本の大規模な出生コホート調査のデータ…

公開日: 2026年09月10日 09:21

コーヒーの発酵度合いは『光り方』でわかるか? 蛍光分光法による非破壊モニタリングの可能性と限界 研究論文OpenAlex

コーヒーの発酵度合いは『光り方』でわかるか? 蛍光分光法による非破壊モニタリングの可能性と限界

コーヒー豆は収穫後、果肉を取り除く過程で発酵という工程を経ることが多く、この発酵の進み具合が風味に影響すると考えられています。発酵段階を客観的に把握できれば品質管理に役立ちますが、従来は化学分析など手間のかかる方法に頼らざるを得ませんでした。今回紹介する研究は、光を当てて豆の状態を読み取る蛍光分光法…

公開日: 2026年09月10日 09:19

安静時のエネルギー消費量、計算式で推定すると実測値とどれくらいずれる? 日本人36人での検証 研究論文OpenAlex

安静時のエネルギー消費量、計算式で推定すると実測値とどれくらいずれる? 日本人36人での検証

ダイエットや栄養管理の指導現場では、何もしていない状態で体が消費するエネルギー量、いわゆる安静時エネルギー消費量(REE)を知ることが出発点になります。ただしREEを正確に測るには専用の間接熱量計という機器が必要で、誰もが使えるわけではありません。そこで広く使われているのが、身長・体重・年齢・性別な…

公開日: 2026年09月10日 09:16

抑うつ症状がFGF21のはたらきに影響?高齢者の糖摂取をめぐる文京ヘルススタディの報告 研究論文OpenAlex

抑うつ症状がFGF21のはたらきに影響?高齢者の糖摂取をめぐる文京ヘルススタディの報告

甘いものを食べたい気持ちは、体の中のホルモンによってある程度コントロールされていると考えられています。その候補の一つがFGF21(線維芽細胞増殖因子21)というホルモンで、糖の摂取と関係することが知られています。ただし、こうしたホルモンの働きが誰にでも同じように現れるとは限りません。今回紹介する研究…

公開日: 2026年09月10日 09:02

ライチ由来ポリフェノールを安定化させる工夫とは?シクロデキストリンとの組み合わせを検証した研究 研究論文OpenAlex

ライチ由来ポリフェノールを安定化させる工夫とは?シクロデキストリンとの組み合わせを検証した研究

ライチ(Litchi chinensis)の果実に由来する低分子量ポリフェノール(Lyp)は、強い抗酸化活性を持つ成分として知られています。ただし、こうしたポリフェノール類は物理化学的に不安定になりやすく、実際の利用場面では性質が変化してしまう可能性があるという課題が指摘されています。今回紹介する研…

公開日: 2026年09月09日 07:31

米の品種の違いが焼酎・清酒造りの『溶けやすさ』を左右する仕組みとは 研究論文OpenAlex

米の品種の違いが焼酎・清酒造りの『溶けやすさ』を左右する仕組みとは

焼酎や清酒づくりでは、蒸した米のデンプンを麹の酵素や添加した酵素で糖に分解し、それをアルコール発酵させます。この分解のされやすさ(酵素消化性)が高いほど原料が効率よく糖化されると考えられていますが、実は同じ「米」といっても品種によってデンプンの構造は異なり、それが消化されやすさにどう影響するのかはこ…

公開日: 2026年09月09日 06:33

介護施設入所者の血清亜鉛値、年ごとにどう変化するのか——沖縄の1施設での5年間の記録 研究論文OpenAlex

介護施設入所者の血清亜鉛値、年ごとにどう変化するのか——沖縄の1施設での5年間の記録

高齢者施設に入所している方の中には、血液中の亜鉛濃度が低い状態、いわゆる「亜鉛欠乏」を抱える人が少なくないとされています。亜鉛は体内でさまざまな働きに関わる微量元素ですが、施設入所者を対象に、この状態が年を追ってどう変化していくのかを継続的に追跡した記録はこれまで十分に整理されてきませんでした。今回…

公開日: 2026年09月09日 06:26

「畏敬の念」は食品ロスを減らす気持ちを高めるか——788人によるオンライン実験 研究論文OpenAlex

「畏敬の念」は食品ロスを減らす気持ちを高めるか——788人によるオンライン実験

食べ物を無駄にしてしまうことへの罪悪感は誰にでもあるものですが、それを実際に減らす行動につなげるのは簡単ではありません。これまでの研究の多くは、食品ロスの環境負荷を伝える情報提供や啓発キャンペーンに焦点を当ててきましたが、それだけでは行動が変わりにくいことも指摘されてきました。今回、広州大学とナンザ…

公開日: 2026年09月09日 04:51