研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

施肥時の水管理が尿素分解抑制剤の効き目を左右する イタリアの水田でのアンモニア揮散を調べた研究 研究論文OpenAlexイタリア

施肥時の水管理が尿素分解抑制剤の効き目を左右する イタリアの水田でのアンモニア揮散を調べた研究

稲作で広く使われる窒素肥料の尿素は、窒素を多く含み安価です。一方で、施肥直後の数日間に窒素の一部がアンモニアのガスとなって大気中へ逃げやすいという弱点があります。この「アンモニア揮散」は肥料の無駄になるだけでなく、大気汚染の一因にもなります。研究チームによると、欧州やイタリアでは尿素の使い方を見直す…

公開日: 2026年10月07日 06:25

ヨーロッパ27カ国で「健康的で持続可能な食生活」を妨げるもの・支えるものを調べる大規模調査の計画 研究論文OpenAlexイタリア

ヨーロッパ27カ国で「健康的で持続可能な食生活」を妨げるもの・支えるものを調べる大規模調査の計画

私たちが食べるものは、自分の健康だけでなく地球環境にも関わっています。論文の著者らは、ヨーロッパの現在のフードシステム(食料の生産から流通、消費までの一連の仕組み)が、人の健康と環境の両方を損なう方向に働いていると指摘しています。原著が引用する数字では、フードシステムは世界の温室効果ガス排出の26%…

公開日: 2026年10月02日 19:31

植物由来カスタードにビタミンD3を配合 ― カルシウム供給と骨組織への影響を調べた研究 研究論文OpenAlexイタリア

植物由来カスタードにビタミンD3を配合 ― カルシウム供給と骨組織への影響を調べた研究

カスタードパウダーは、とうもろこしでんぷんを主体に香料やミネラル・ビタミンを加えた粉末食品で、熱湯を注いで手軽に調製できるため、熱帯地域の多くの国では朝食や離乳食として広く使われています。著者らは、この親しみやすく調理が容易な食品を、栄養素を届ける「器」として活用できる点に着目しました。

公開日: 2026年09月30日 08:30

地中海地域で育てたフィンガーライム2品種とフォーストライムの品質を多角的に調べた研究 研究論文OpenAlexイタリア

地中海地域で育てたフィンガーライム2品種とフォーストライムの品質を多角的に調べた研究

フィンガーライム(Citrus australasica)はオーストラリア原産のかんきつで、指のような形の果実の中に色鮮やかな「さのう」(果汁を含む粒)が詰まっています。粒がはじける食感から「シトラスキャビア」と呼ばれ、料理の飾りや風味づけに使われる高付加価値の作物として、近年ヨーロッパやアジアなど…

公開日: 2026年09月30日 07:20

サフランの花の副産物を活かした新しいペコリーノ型チーズの開発 研究論文OpenAlexイタリア

サフランの花の副産物を活かした新しいペコリーノ型チーズの開発

サフランは、花のめしべの先端にある「柱頭」だけを香辛料として利用します。そのため、花びらやおしべなど残りの部分は副産物として大量に生じます。研究チームは、この「サフランの花の副産物」を捨てずに食品の素材として使えないかという観点から、羊の生乳を用いた新しいチーズの原料として使う可能性を検討しました。…

公開日: 2026年09月25日 20:29

太陽光パネルの下でサフランを育てる――北部地域での栽培可能性を探る研究 研究論文OpenAlexイタリア

太陽光パネルの下でサフランを育てる――北部地域での栽培可能性を探る研究

サフランは食用の花を咲かせる球根植物で、めしべ(柱頭)を乾燥させた香辛料が高値で取引される高付加価値作物です。しかし緯度の高い北部地域では、サフランが花を咲かせる生育期の天候が栽培の障害になると指摘されてきました。

公開日: 2026年09月25日 18:59

レモンの皮を乳酸菌で発酵させた液で、かんきつの収穫後の「緑かび病」を抑える試み 研究論文OpenAlexイタリア

レモンの皮を乳酸菌で発酵させた液で、かんきつの収穫後の「緑かび病」を抑える試み

オレンジやレモンなどのかんきつ類は、収穫したあとに貯蔵・輸送される間にカビによる腐敗が起こりやすい果物です。なかでもPenicillium digitatum(ペニシリウム・ディジタツム)というカビが引き起こす「緑かび病(グリーンモールド)」は、著者らによれば収穫後のかんきつでもっとも被害の大きい病…

公開日: 2026年09月21日 06:11

アボカド油の品質を左右するもの――品種と搾油温度に注目した研究 研究論文OpenAlexイタリア

アボカド油の品質を左右するもの――品種と搾油温度に注目した研究

生食に向かないアボカドの果実は、食品産業や化粧品産業で価値の高い油の原料として使われることがあります。研究チームは、この油をどのような条件で搾るかによって、油の性質がどう変わるのかを調べました。

公開日: 2026年09月19日 08:54

イタリアとスウェーデンの「バイオ地区」は農村の活力をどう支えるのか 研究論文OpenAlexイタリア

イタリアとスウェーデンの「バイオ地区」は農村の活力をどう支えるのか

農村地域では人口流出や高齢化、商店や公共サービスの縮小といった課題が各地で進んでいます。こうした状況に対し、地域の内側から発展の力を引き出す取り組みの一つとして注目されてきたのが「バイオ地区(bio-district、オーガニック地区とも呼ばれます)」です。これは、有機農業を軸に、生産者・自治体・市…

公開日: 2026年09月15日 08:16

ヤム芋の栄養と機能性成分を整理、農産業への活用可能性を探る総説 研究論文OpenAlexイタリア

ヤム芋の栄養と機能性成分を整理、農産業への活用可能性を探る総説

ヤム芋と呼ばれる作物をご存じでしょうか。Dioscorea属に含まれる塊茎作物で、熱帯・亜熱帯地域を中心に古くから栽培されてきました。日本でもヤマノイモ科の芋は馴染み深い食材ですが、世界的にはより多様な種が食用・産業用に利用されています。今回紹介する総説論文は、こうしたヤム芋のうちD. alata、…

公開日: 2026年09月10日 08:42

多層栽培のジャガイモにLED補光を当てると何が起きるか——収量と成分をオミクス解析で追跡 研究論文OpenAlexイタリア

多層栽培のジャガイモにLED補光を当てると何が起きるか——収量と成分をオミクス解析で追跡

温室の中でジャガイモを何段にも積み重ねて育てられれば、限られた面積でより多く収穫できます。しかし棚を重ねると下段には光が届きにくくなり、光合成が滞って生育が悪くなる恐れがあります。この課題に対して、イタリア・ナポリ・フェデリコ2世大学などの研究グループが、下段に赤色と青色のLEDで補光した場合、ジャ…

公開日: 2026年09月09日 05:32

アフリカの伝統発酵食品に微生物の力でビタミンB2を補う研究 研究論文DOAJイタリア

アフリカの伝統発酵食品に微生物の力でビタミンB2を補う研究

アフリカ各地には、穀物や豆などを原料にした伝統的な発酵食品が数多くあります。こうした家庭発酵食品は主食として日常的に食べられていますが、地域によってはビタミンB群、とりわけビタミンB2(リボフラビン)の摂取不足が課題として指摘されています。今回紹介する研究は、発酵に使われる微生物そのものの働きを利用…

公開日: 2026年09月06日 21:25