研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
コドゥルペギキムチから分離した乳酸菌FBL-3のGABA生産と培地成分の検討
γ-アミノ酪酸(GABA)は、哺乳類の中枢神経系で神経の働きを抑える役割を担う主要な物質の一つで、植物や動物、微生物にも含まれています。食品素材としても関心を集めていますが、多くの食品に自然に含まれる量は少なく、発酵によってGABAを含む食品をつくる方法が有力とされています。乳酸菌の中には、うま味成…
公開日: 2026年10月20日 20:21
あまり利用されていない4種の豆類について、栄養・遺伝資源・品種改良の研究をまとめた総説
世界の食料は、数千種ある食用植物のうち10種に満たない作物でカロリーの大半がまかなわれています。著者らはこの偏りが環境変化への弱さを生み、ビタミンやミネラルが慢性的に不足する「隠れた飢餓」という健康問題にもつながっていると指摘しています。豆類でも、研究資金や国際市場はヒヨコマメ、キマメ、ダイズなどの…
公開日: 2026年10月17日 05:13
アーユルヴェーダの調理食品群「クリターンナ・ヴァルガ」を現代の食品科学から読み解く文献レビュー
インドの伝統医学アーユルヴェーダでは、食事が健康や活力、病気の予防を左右する重要な要素とされています。古典には、穀物、豆類、乳、ギー(精製バター)、砂糖、香辛料などを使った調理済み食品をまとめた「クリターンナ・ヴァルガ」という分類があります。洗う、煮る、挽く、炒る、揚げる、乾かす、混ぜるといった工程…
公開日: 2026年10月16日 23:10
ツルムラサキ(Basella alba)を栄養豊富な葉物野菜として見直す論文
この論文は、ツルムラサキ(学名 Basella alba、英名マラバール・スピナッチ)を、栄養価が高いのに十分に活用されていない葉物野菜として取り上げています。ツルムラサキは成長の速いつる性の植物で、熱帯や亜熱帯の地域で広く栽培されています。
公開日: 2026年10月14日 10:02
発芽緑豆をマイクロ波で加熱したフレークを小規模生産した場合の採算性の試算
豆類は比較的安価な植物性たんぱく質の供給源です。しかし、緑豆(学名 Vigna radiata L.)は、粒のまま、ダール(豆を煮込んだ料理)、もやしとして食べられることが多く、長時間水に浸して煮る手間がかかります。
公開日: 2026年10月13日 22:21
農地の「食べられる雑草」の栄養と食品・農業での活用可能性を整理した総説
雑草は、水や養分、光、場所を作物と奪い合い、収穫を減らす厄介な植物と考えられてきました。そのため雑草管理は、機械や薬剤などで取り除くことを中心に進められてきました。一方で、農地に生える雑草の中には、昔から各地で食べられてきた種類もあります。
公開日: 2026年10月10日 22:19
GABAを多く含むトマトをつくる技術をまとめた解説論文
トマトは世界中で栽培され、ビタミンやミネラル、抗酸化物質を含む身近な野菜です。一方で、果実に含まれるGABA(ガンマアミノ酪酸)はもともと少量です。GABAはたんぱく質の材料にはならないアミノ酸の一種で、植物では成長や代謝、ストレスへの反応の調節に関わります。人では神経系での働きが知られ、ストレスや…
公開日: 2026年10月10日 12:39
シコクビエとマメ類の間作で、どの組み合わせと列の比率がよく育つかを調べた研究
雑穀は高温や干ばつ、やせた土壌に比較的強く、気候の変動に耐える農業を支える作物とされています。インドで広く栽培されるシコクビエ(フィンガーミレット)は、生育期間が短く、肥料などの投入が少なくても育ち、穀粒と家畜の飼料の両方に使われます。
公開日: 2026年10月08日 05:51
リンゴの種に含まれるアミグダリンとシアン化物リスクを整理した研究
リンゴの種には、アミグダリンという物質が含まれています。アミグダリンは「青酸配糖体」と呼ばれる化合物の一種で、種が壊されて消化されると、酵素の働きによって分解され、有毒なシアン化水素(青酸)に変わることがあります。
公開日: 2026年10月06日 22:09
発酵米がゆ由来の短鎖脂肪酸がキイロショウジョウバエの中性脂肪に与える影響を調べた研究
南アジアで広く家庭的に食べられている発酵米がゆは、タミル語で「カンジ」と呼ばれる伝統食です。研究チームは、こうした伝統的な発酵食品が乳酸菌などの有用微生物や生体活性のある代謝産物を含む一方で、カンジについては微生物学的・代謝的な意味づけの研究が十分でないと述べています。
公開日: 2026年10月03日 05:46
リンゴの生理障害「ビターピット」をめぐるカルシウムとジベレリンの役割——総説論文の紹介
リンゴ(Malus domestica Borkh.)は、温帯を代表する果樹のひとつとして世界各地で栽培され、経済的にも栄養面でも価値の高い作物です。さわやかな味わいと歯ごたえのよさも広く好まれています。しかし著者らは、経済的な重要性にもかかわらず、リンゴの生産はいくつかの生理障害によって制約を受け…
公開日: 2026年10月01日 10:28
インド型カリフラワーの雄性不稔系統を花と種子のつくりから調べる
カリフラワーでは、品質がそろい生産性の高いF₁雑種(一代雑種)が広く使われています。しかし雑種の種子を大量につくるには、花のおしべを一つずつ手で取り除く作業が必要で、手間と費用が大きな制約になります。そこで利用されるのが「雄性不稔」、つまり花粉が機能しない性質です。花粉をつくれない系統を母親側に使え…
公開日: 2026年09月30日 09:09