研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

雨季作イネにおけるリンとカリウムの減量・無施用が収量と土壌に与える影響を調べた圃場試験 研究論文OpenAlexインド

雨季作イネにおけるリンとカリウムの減量・無施用が収量と土壌に与える影響を調べた圃場試験

イネの生産を長く支え、土の肥沃さを保つには、養分をバランスよく与えることが欠かせません。とくに酸性の赤色土・ラテライト質土壌では、養分が作物に利用されにくかったり、土にとどまりにくかったりすることがあります。イネの生育を促すために窒素はよく施用されますが、著者らによれば、その効果はリンとカリウムが十…

公開日: 2026年09月26日 07:09

バスマティ米の新品種と推奨栽培技術を農家の圃場で試す――ウッタラーカンド州7県での実証報告 研究論文OpenAlexインド

バスマティ米の新品種と推奨栽培技術を農家の圃場で試す――ウッタラーカンド州7県での実証報告

インドで栽培される香り米「バスマティ」には、育成年数の短い新しい品種が次々と登場しています。ただし、試験場でよい成績を示した技術が、実際の農家の圃場でも同じように働くかどうかは別の問題です。土壌や水の条件、気象、農家ごとの栽培の進め方が試験場とは異なるためです。

公開日: 2026年09月26日 07:05

チャの害虫被害で葉と害虫の腸内の成分はどう変わるか――GC-MSによる代謝物の比較分析 研究論文OpenAlexインド

チャの害虫被害で葉と害虫の腸内の成分はどう変わるか――GC-MSによる代謝物の比較分析

チャ(Camellia sinensis)は世界的に重要な換金作物ですが、論文によれば、これまでに1,060種を超える節足動物の害虫が記録されており、収量の損失は11~55%に達するとされています。著者らは、インド・西ベンガル州ダージリン地区の茶園で問題となる二種の吸汁性害虫に注目しました。一つはハ…

公開日: 2026年09月26日 06:39

西ヒマラヤの薬用ラン「ジーバク」——標高と森林タイプで変わる形と成分 研究論文OpenAlexインド

西ヒマラヤの薬用ラン「ジーバク」——標高と森林タイプで変わる形と成分

Crepidium acuminatum(クレピディウム・アクミナツム、現地名ジーバク)は、地面に根を張って育つラン科の草本で、アフガニスタンからネパール、中国、インドシナ半島にかけて分布しています。茎の根元がふくらんだ「偽球茎(ぎきゅうけい)」と呼ばれる部分が伝統医学やアーユルヴェーダで使われ、「…

公開日: 2026年09月26日 05:14

インドのカカオ生産の伸びと、アンドラ・プラデーシュ州における価格への反応を調べた研究 研究論文OpenAlexインド

インドのカカオ生産の伸びと、アンドラ・プラデーシュ州における価格への反応を調べた研究

インドのカカオ(学名 Theobroma cacao L.)の生産量は、過去20年ほどの間に大きく増加してきました。しかし著者らによれば、その成長には課題があり、価格が不安定であること、単位面積あたりの収量(生産性)が伸び悩んでいること、そして成長が主に栽培面積の拡大によってもたらされていることが特…

公開日: 2026年09月25日 17:43

有機資材を組み合わせた栽培体系がレンズマメの収量・病害虫・土壌にもたらす影響 研究論文OpenAlexインド

有機資材を組み合わせた栽培体系がレンズマメの収量・病害虫・土壌にもたらす影響

レンズマメ(Lens culinaris Medik.)は、インド北部から中部にかけて広く栽培される重要な豆類で、主に子実が「ダール」をはじめとする伝統的な料理に用いられます。豆類は最も安価なたんぱく源のひとつとされ、個人レベルでも国レベルでも栄養の改善に大きな役割を果たしていると著者らは述べていま…

公開日: 2026年09月21日 12:36

モリンガの多様性と品種改良 ― 栄養を妨げる成分をどう減らすか 研究論文OpenAlexインド

モリンガの多様性と品種改良 ― 栄養を妨げる成分をどう減らすか

世界の人口増加と気候変動が進むなか、少数の主要穀物に頼った食料生産は、収量の変動や微量栄養素の不足に弱いと指摘されています。著者らは、栄養価が高く気候変動にも強い作物へ生産を多様化することが、食料と栄養の安全保障を守る重要な戦略になると述べています。

公開日: 2026年09月20日 06:31

環境ストレスは果樹の機能性成分をどう変えるのか——総説論文の紹介 研究論文OpenAlexインド

環境ストレスは果樹の機能性成分をどう変えるのか——総説論文の紹介

干ばつ、塩害、極端な高温や低温、土壌中の重金属といった環境要因は、植物の生育や収量を制限する大きな要因として知られています。生き物のなかでも植物は、動物のようにその場から逃げることができないため、こうした条件に直接さらされ続けます。これらの生物以外の要因によるストレスは、一般に「非生物的ストレス」と…

公開日: 2026年09月20日 06:25

インドの家庭菜園を経済の面から見る──州ごとの違いに注目した分析 研究論文OpenAlexインド

インドの家庭菜園を経済の面から見る──州ごとの違いに注目した分析

著者らは、インドの家庭菜園(キッチンガーデン)を経済活動としてとらえ直す分析を行いました。家庭菜園とは、住まいの敷地や屋上、ベランダなどで野菜・果物・ハーブ・観賞用植物を育てる営みを指します。インドでは農村・都市を問わず古くから根づいた習慣ですが、論文はその経済的な側面が十分に研究されてこなかったと…

公開日: 2026年09月20日 06:19

野菜の接ぎ木は収量の安定と環境ストレス耐性にどう役立つか——包括的レビューの紹介 研究論文OpenAlexインド

野菜の接ぎ木は収量の安定と環境ストレス耐性にどう役立つか——包括的レビューの紹介

野菜は世界の食料安全保障と栄養を支える重要な作物です。著者らによれば、2022年の世界の野菜生産量は11億7000万トンを超え、そのうちアジアが7割以上を占め、中国が52.1%、インドが12.4%を担っています。一方で人口増加や都市化により需要は伸び続けており、生産の効率と強靭さが大きく改善されなけ…

公開日: 2026年09月19日 07:49

カンボジアのイネ在来品種に見られる塩害への強さ――生理的な指標と遺伝子領域を探る研究 研究論文OpenAlexインド

カンボジアのイネ在来品種に見られる塩害への強さ――生理的な指標と遺伝子領域を探る研究

土壌に塩分が過剰にたまる「塩害」は、イネの生育と収量を大きく下げる要因です。研究チームによれば、世界の耕作地の約20%、灌漑地の約33%が塩害の影響を受けており、土地の開墾や過剰な灌漑、気候変動にともなう海面上昇といった要因によって、今後も塩分を含む農地が広がると見込まれています。イネは主要な穀物の…

公開日: 2026年09月18日 05:45

液体微生物資材による種子処理がダイズの生産性と土壌の生物活性に与える影響を検証した研究 研究論文OpenAlexインド

液体微生物資材による種子処理がダイズの生産性と土壌の生物活性に与える影響を検証した研究

化学肥料は現代農業の収量を支えてきた一方、著者らは、過剰で偏った施用が土壌の劣化や酸性化、養分バランスの乱れを招き、長期的な土壌肥沃度を損なうと指摘しています。また窒素肥料はハーバー・ボッシュ法による製造そのものが多くのエネルギーを消費する、投入資材の中でも特にエネルギー集約的なものだと述べています…

公開日: 2026年09月14日 17:55