研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
飼料へのプロピオン酸添加が地鶏(カンポン鶏)の成長と腸内サルモネラに与える影響
鶏の消化管には、サルモネラや大腸菌といった病原細菌がすみつくことがあります。これらの細菌は飼料や飲み水を通じて体内に入り、栄養の吸収を妨げて成長や生産性を下げる要因になると指摘されてきました。これまで多くの養鶏現場では、病原細菌を抑える目的で抗生物質成長促進剤(AGP)が飼料に加えられてきましたが、…
公開日: 2026年09月25日 06:57
アブラヤシの葉とムクナ豆を混ぜたサイレージ ― 接種菌の種類と配合比が発酵品質に与える影響
家畜の飼料をどう安定して確保するかは、畜産の現場で長く続く課題です。論文の著者らは、インドネシアで広大な面積を占めるアブラヤシ農園に目を向けました。アブラヤシの葉柄(オイルパームフロンド、以下OPF)は農園から大量に出る副産物で、エネルギー源となる成分を含むため家畜飼料として使える可能性があります。…
公開日: 2026年09月25日 06:54
インドネシア・グロボガン県の稲作を「アグリビジネス」の視点から調べた研究
米はインドネシアの多くの人々にとって主食であり、安定した供給と価格は食料安全保障を支える重要な要素とされています。著者らは、稲作の成果を高めるには、種子や肥料といった生産資材をどう選び、いつ、どれだけ使うかという営農の管理全体――すなわち「アグリビジネス」としての取り組み――が鍵になると考えました。
公開日: 2026年09月24日 09:20
北スマトラ2県のトウモロコシ在来系統に見られた形態の多様性
トウモロコシはインドネシアで家畜の飼料や食品産業の原料として広く利用される重要作物です。著者らによれば、国内の用途は飼料が約75%、飼料以外の用途と食品産業が約23%、残りが家庭での直接消費と種子にあたります。2023年のインドネシアの生産量は約1477万トンで、北スマトラ州は東ジャワ州・中部ジャワ…
公開日: 2026年09月23日 06:34
アブラヤシ副産物を白色腐朽菌で発酵させる――栄養価と人工ルーメン発酵への影響を調べた研究
パーム油の生産量は世界の約82%をインドネシアとマレーシアが占めており、その過程で大量の副産物が生まれます。研究チームが取り上げたのは、アブラヤシの葉柄(オイルパームフロンド)、パーム核粕、そして搾油工程で出るデカンターケーキの3種類です。いずれも植物の細胞壁成分を多く含む資材で、反芻家畜(牛など)…
公開日: 2026年09月22日 22:25
市場の衛生状態とハエの多さの関係を調べた研究
インドネシア・ラハ市のライノ中央市場では、生ごみの堆積、血や魚のうろこで詰まった排水路、売り場の衛生状態の悪さ、区画分けが十分でないことなど、衛生面の課題が指摘されてきました。研究チームは、こうした状況がハエの発生源や餌場となり、市場内のハエの多さにつながる可能性があると説明しています。
公開日: 2026年09月22日 03:55
水田は二酸化炭素の「吸収源」か「排出源」か——インドネシア・東ジャワでの年間温室効果ガス収支の推定
水田は食料生産を支える一方で、気候変動とも深く関わっています。湛水(たんすい)した田んぼの土の中では酸素が乏しい状態が生まれ、メタン(CH₄)が発生します。また窒素肥料などからは一酸化二窒素(N₂O)が出ます。同時に、イネは光合成によって大気中の二酸化炭素(CO₂)を取り込むため、水田は「排出源」と…
公開日: 2026年09月21日 07:06
カキの葉に含まれるフラボノイドとタンニンは季節とともに変動する――韓国での栽培調査
カキ(Diospyros kaki)は東アジアで広く栽培される果樹で、果実だけでなく葉も健康茶や化粧品の素材として利用されてきました。研究チームによれば、カキの葉には有効成分としてフラボノイドとタンニンが含まれます。フラボノイドは植物がつくる色素成分の仲間で、タンニンは渋み成分として知られる物質群で…
公開日: 2026年09月18日 06:34
インドネシアの「ブルーフード」消費——誰が、どれだけ食べているのか
「ブルーフード」とは、海や川、湖など水の中で採れる動物や植物を指す言葉です。魚介類のほか、海藻なども含まれます。研究チームは、こうした水産由来の食品が、良質なたんぱく質だけでなく微量栄養素やオメガ3脂肪酸を供給するため、低・中所得国の栄養不足を改善する力を持つと説明しています。一方で、産地や季節、価…
公開日: 2026年09月16日 06:40
バージンココナッツオイルは総コレステロールを下げるか──インドネシアの地域住民を対象とした準実験研究
血中のコレステロールが高い状態(高コレステロール血症)は、心臓や血管の病気による死亡リスクを高めることが知られています。著者らは、加齢や食習慣、運動不足、肥満などがこの状態に関わると整理したうえで、薬以外の補助的な手段として注目されてきたバージンココナッツオイル(VCO)に目を向けました。VCOは化…
公開日: 2026年09月15日 05:09
玄米と白米、食後の炎症指標IL-6に違いはあるか——座位中心の勤労者を対象とした食後試験
米は多くの地域で日々のエネルギー源の中心を占め、インドネシアでも主食として大量に消費されています。ただし、広く食べられているのは精白された白米です。研究チームは、精米の工程でぬかや胚芽が取り除かれることにより食物繊維や生理活性成分が減り、血糖が上がりやすい性質(高いグリセミック指数)につながると説明…
公開日: 2026年09月14日 21:16
赤米を発芽させてGABAを増やす——水を循環させる発芽装置と微生物の動きを調べた研究
赤米は、ポリフェノールなどの成分を含む栄養価の高い穀物として知られています。研究チームによれば、こうした玄米類は発芽させることで食べやすさが増すとともに、機能性成分が増えることが報告されてきました。なかでも注目されているのがGABA(γ-アミノ酪酸)というアミノ酸の一種で、論文では血圧の調節やストレ…
公開日: 2026年09月14日 19:53