研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
トバ湖観光地の看板が映す「ハラールとバタック料理」の共存 ― パングルランの食の風景を読む研究
インドネシア・スマトラ島にあるトバ湖は、火山湖の絶景とバタック族の伝統文化で知られる観光地です。観光客が増えれば、宿泊施設や交通だけでなく、街に並ぶ飲食店の顔ぶれも変わっていきます。今回紹介する研究は、トバ湖畔のパングルラン地区で、レストランの看板や幕といった「食にまつわる文字情報」を手がかりに、こ…
公開日: 2026年09月03日 05:03
和食の技を伝える地域活動から見えてきたこと──インドネシア・カウィ山麓の村での食育実践
近年、世界的に和食への関心が高まっています。健康を意識したライフスタイルへの関心の広がりとともに、和食が持つとされる健康面での価値が注目されていることが、その背景にあると考えられています。今回紹介する研究は、インドネシア・マラン県のバンゲラン観光村で実施された地域貢献活動を報告したものです。和食の調…
公開日: 2026年09月03日 05:02
高齢期の食事は『みんな同じ』でいいのか——遺伝子・代謝・腸内細菌から個別化する栄養研究のいま
世界の60歳以上人口は2020年の10億人から2030年に14億人、2050年には21億人へ増えると見込まれており、なかでも80歳以上の「超高齢層」は2050年までに4億人を超えて3倍に増えるとされています。こうした高齢化と歩調を合わせるように、心血管疾患やがん、糖尿病といった慢性の非感染性疾患は世…
公開日: 2026年09月03日 05:00
産地と加工法でコーヒーの中身はどう変わる?インドネシア産リベリカ種を分析した研究
コーヒーといえばアラビカ種やロブスタ種が主流ですが、東南アジアではリベリカ種(Coffea liberica)という品種への商業的な関心が高まっています。ただし、収穫後にどのような処理を施すかによって、豆の性質や体に作用する成分がどう変わるのかについては、まだ十分に調べられてきませんでした。今回紹介…
公開日: 2026年09月02日 10:39
ピーナッツの薄皮に含まれるカテキンを、ナノ乳化技術と分光光度法で調べる
ピーナッツを剥いたときに出る薄い茶色の皮は、通常は捨てられる部分です。しかしこの皮にはカテキンと呼ばれるポリフェノールの一種が豊富に含まれていることが知られており、強い抗酸化作用を持つ成分として、医薬品や化粧品への応用が期待されています。インドネシア・スラウェシ島のカワンコアン地域産のピーナッツ皮を…
公開日: 2026年09月02日 10:38
マグロの『冷やす仕組み』はどこまで機能しているか——コールドチェーンの現場を数値で評価する試み
マグロは水揚げされてから加工・輸出されるまで、一貫して低温に保たれて初めて品質が保たれる。この『コールドチェーン(低温物流)』が漁業者側(アップストリーム)と加工業者側(アグロインダストリー、ダウンストリーム)でバラバラに評価されがちだという課題に着目し、両者を一つの物差しで測ろうとした研究がある。…
公開日: 2026年09月02日 07:32
料理の名前は自然への向き合い方を伝えている――インドネシア・マンダイリン料理の言葉を読み解く研究
料理の名前は、材料や作り方を示すだけのラベルではないかもしれません。インドネシア・北スマトラ州に暮らすマンダイリン民族の伝統料理を対象に、料理名に込められた言葉の意味と象徴的な意味を調べた研究が発表されました。研究チームはハラパン・メダン大学の言語学分野に所属する研究者らで、「エコ言語学」と呼ばれる…
公開日: 2026年09月02日 05:30
凍結乾燥でダディ発酵乳を粉末化すると何が変わるのか インドネシアの伝統発酵乳研究
インドネシア西スマトラには、水牛の乳を竹筒の中で自然発酵させてつくる「ダディ」という伝統的な発酵乳製品があります。乳酸菌を豊富に含み、健康に役立つ発酵食品として知られていますが、水分が多く傷みやすいため保存期間が短いことが課題とされてきました。今回、インドネシアのポリテクニック・オブ・パダン(保健省…
公開日: 2026年09月02日 01:29
医学生の超加工食品摂取と血管の弾力性――糖分摂取量との関連を調べた研究
ジャンクフードやインスタント食品のような「超加工食品」を日常的に食べる生活が、まだ若く健康なはずの体にどんな影響を及ぼしうるのか。インドネシアの国防大学(Universitas Pembangunan Nasional Veteran Jakarta)の研究チームが、同大学の男子医学生を対象に、超加…
公開日: 2026年09月02日 00:12
機能性便秘の子どもたちは何を食べているのか——ジャカルタの病院での栄養摂取調査
便秘は世界の子どもの0.7〜29.6%にみられるとされ、決して珍しい症状ではありません。原因が特定できない「機能性便秘」は、炭水化物・たんぱく質・脂質・食物繊維・水分といった食事内容と関連することが知られており、子どもの成長や心理社会的な機能にも影響しうると考えられています。では実際に機能性便秘のあ…
公開日: 2026年09月02日 00:08
重症熱傷後の機能回復とエネルギー・タンパク質摂取の関係を追った症例報告
大やけど(熱傷)を負った患者は、集中治療を受けている間に筋力が低下し、立つ・座る・歩くといった基本的な動作が難しくなることがあります。背景には、やけどによって体が「ハイパーメタボリズム(代謝亢進)」と呼ばれる状態に入り、組織の修復やエネルギー確保のために自分の筋肉を分解してしまう現象があります。イン…
公開日: 2026年09月02日 00:05
タイのバンコクでテンペ作りを指導、モスク信徒向けハラール食品の地域活動を報告
大豆を発酵させてつくる「テンペ」は、インドネシア発祥の伝統食品として知られています。今回紹介する報告は、タイの首都バンコクにあるジャワモスクの信徒を対象に、テンペ作りを教える国際的な地域活動(コミュニティサービス)の記録です。研究チームはインドネシア・スラカルタのムハマディヤ大学などに所属する研究者…
公開日: 2026年08月31日 20:22