研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

英国の家庭向け料理レシピに登場する魚の種類は100年でどう変わったか 研究論文OpenAlexイギリス

英国の家庭向け料理レシピに登場する魚の種類は100年でどう変わったか

魚介類はたんぱく質や微量栄養素の大切な供給源です。しかし英国では一人あたりの魚の消費量が国の健康指針に届いておらず、購入される魚もごく限られています。中心はタラ、ハドック(タラの仲間の白身魚)、サケ、エビ、マグロの5種類で、「ビッグファイブ」と呼ばれています。論文によると、これらの多くは海底を傷つけ…

公開日: 2026年10月16日 05:50

加えた砂糖を高甘味度甘味料に置き換えると食事全体の環境負荷はどう変わるか:オランダの高カロリー食を対象にした試算 研究論文OpenAlexイギリス

加えた砂糖を高甘味度甘味料に置き換えると食事全体の環境負荷はどう変わるか:オランダの高カロリー食を対象にした試算

食品や飲み物に加えられる砂糖のとりすぎは、肥満や糖尿病、むし歯などとの関連が指摘されています。その対策として、砂糖の数百倍の甘さを持ち、カロリーがほとんどない「高甘味度甘味料(非栄養性甘味料)」で甘みを補う方法が提案されています。ステビア由来の成分(ステビオール配糖体)やアスパルテーム、スクラロース…

公開日: 2026年10月09日 01:32

契約栽培は農薬使用を減らすのか——中国の小規模農家パネルデータによる分析 研究論文OpenAlexイギリス

契約栽培は農薬使用を減らすのか——中国の小規模農家パネルデータによる分析

農薬の不適切な使用や過剰な使用は、人の健康と生態系の双方に深刻な影響を及ぼしうる問題だと指摘されています。論文の著者らは、土壌中の微生物や花粉を運ぶ昆虫、鳥や魚といった対象外の生物への悪影響、流出による河川・地下水の汚染、さらに害虫が薬剤抵抗性を獲得して散布量が増え続ける「農薬のトレッドミル」といっ…

公開日: 2026年10月03日 08:12

ヨーロッパ27カ国で「健康的で持続可能な食生活」を妨げるもの・支えるものを調べる大規模調査の計画 研究論文OpenAlexイギリス

ヨーロッパ27カ国で「健康的で持続可能な食生活」を妨げるもの・支えるものを調べる大規模調査の計画

私たちが食べるものは、自分の健康だけでなく地球環境にも関わっています。論文の著者らは、ヨーロッパの現在のフードシステム(食料の生産から流通、消費までの一連の仕組み)が、人の健康と環境の両方を損なう方向に働いていると指摘しています。原著が引用する数字では、フードシステムは世界の温室効果ガス排出の26%…

公開日: 2026年10月02日 19:31

未利用魚を使ったフィッシュフィンガーを消費者はどう評価するか 研究論文OpenAlexイギリス

未利用魚を使ったフィッシュフィンガーを消費者はどう評価するか

漁で目的の魚以外に網に入る「混獲」の魚には、市場価値が低いために廃棄されてしまう種類が少なくありません。こうした魚は「未利用魚」と呼ばれ、多くの漁業で廃棄が続いていることが課題となっています。

公開日: 2026年09月25日 09:01

標高で分かれるキヌアの遺伝子——11系統から描いた「遺伝子ベースのパンゲノム」 研究論文OpenAlexイギリス

標高で分かれるキヌアの遺伝子——11系統から描いた「遺伝子ベースのパンゲノム」

キヌア(Chenopodium quinoa Willd.)は、南米アンデスの海抜0メートルの沿岸地帯から標高4,000メートルの高地まで、幅広い環境で栽培されてきた作物です。栄養価の高さと環境ストレスへの強さから「母なる穀物」とも呼ばれてきました。キヌアは異質四倍体と呼ばれる植物で、およそ330万…

公開日: 2026年09月20日 06:36

赤身肉・加工肉を減らす食生活への移行が英国の健康にもたらす影響を試算した研究 研究論文OpenAlexイギリス

赤身肉・加工肉を減らす食生活への移行が英国の健康にもたらす影響を試算した研究

肉の摂取を減らし、植物性の食品を増やすことは、慢性疾患の予防と環境面の持続可能性という二つの観点から、ヨーロッパ各国で優先課題とされています。これまでの研究でも、政策による働きかけが人々の食のパターンを肉の削減目標に近づけうることは示されてきました。しかし研究チームによれば、そうした食の変化が実際に…

公開日: 2026年09月18日 09:37

インドネシアの「ブルーフード」消費——誰が、どれだけ食べているのか 研究論文OpenAlexイギリス

インドネシアの「ブルーフード」消費——誰が、どれだけ食べているのか

「ブルーフード」とは、海や川、湖など水の中で採れる動物や植物を指す言葉です。魚介類のほか、海藻なども含まれます。研究チームは、こうした水産由来の食品が、良質なたんぱく質だけでなく微量栄養素やオメガ3脂肪酸を供給するため、低・中所得国の栄養不足を改善する力を持つと説明しています。一方で、産地や季節、価…

公開日: 2026年09月16日 06:40

ヒマラヤの在来米はいま何品種残っているのか——ネパール特産米をめぐる60年の記録 研究論文OpenAlexイギリス

ヒマラヤの在来米はいま何品種残っているのか——ネパール特産米をめぐる60年の記録

お米と聞くと日本ではコシヒカリのような品種名を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、世界にはその土地の気候や食文化に合わせて何世代にもわたり栽培され続けてきた「在来品種」の米が数多く存在します。ヒマラヤ山脈のふもとに広がるネパールもその一つで、標高差の大きい地形の中で寒さに強い高地の在来米や乾燥に強…

公開日: 2026年09月05日 19:34

食品への信頼、コロナ禍でどう変わった?欧州13カ国・6年間の調査 研究論文OpenAlexイギリス

食品への信頼、コロナ禍でどう変わった?欧州13カ国・6年間の調査

私たちは食品を口にするとき、生産者や販売者、そして国の監督機関をどれくらい信頼しているだろうか。食への信頼は、表示の見方や食品選びの行動にも関わるといわれるテーマだが、その水準が年々どう推移しているのかは意外と知られていない。今回紹介するのは、欧州12カ国とイスラエルを対象に、2019年から2024…

公開日: 2026年09月04日 05:29

動物園の動物の食事に「食物繊維」は足りているか──野生の食生活を模す新たな指標をめぐる考察 研究論文OpenAlexイギリス

動物園の動物の食事に「食物繊維」は足りているか──野生の食生活を模す新たな指標をめぐる考察

動物園で飼育される動物たちは、野生の仲間と同じ種であっても、口にしている食事の中身は大きく異なることがあります。今回紹介する論文は、伴侶動物(ペット)や産業動物、そして動物園動物に共通してみられるある栄養素の不足に着目し、その栄養素こそが「野生の食事をどれだけ再現できているか」を測るものさしになりう…

公開日: 2026年08月28日 00:30

ルーマニアに自生するセイヨウジュウニヒトエ、香りと抗酸化性に着目した基礎研究 研究論文OpenAlexイギリス

ルーマニアに自生するセイヨウジュウニヒトエ、香りと抗酸化性に着目した基礎研究

ハーブや野草の中には、まだ食品としての可能性が十分に調べられていない種が数多くあります。今回紹介する研究が注目したのは、シソ科の植物「セイヨウジュウニヒトエ(Ajuga reptans L.)」です。青紫の花を咲かせるこの植物は、ルーマニアの植物相に含まれるものの、これまであまり詳しく研究されてこな…

公開日: 2026年08月23日 18:34