研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
酵素処理でゴマペーストを低温でつくる ― 品質を保ちつつ有害物質を抑える試み
ゴマペースト(練りゴマ)は、タンパク質やミネラル、不飽和脂肪酸、食物繊維を多く含む食品として、アジアやアフリカ、ヨーロッパ、南米など世界各地で広く食べられています。しかし、研究チームはこの食品に構造上の弱点があると説明しています。ゴマペーストは、タンパク質に富む親水性の固体粒子が油の中に分散した濃厚…
公開日: 2026年09月14日 01:22
高齢の心血管疾患患者における「植物性食」と死亡リスク — 中国の長期追跡調査からの報告
心血管疾患(心臓病や脳卒中など)は、世界的に早すぎる死亡や生活機能の低下をもたらす主要な原因であり、その負担はとくに高齢者で大きいとされています。これまで、すでに病気を抱えた人の予後を改善する手段としては薬物療法や危険因子の管理が中心に考えられてきましたが、近年は食事のパターンそのものが長期的な見通…
公開日: 2026年09月13日 23:28
発芽ハダカムギの加熱方法で栄養成分はどう変わる?代謝物解析による研究
ハダカムギ(裸麦)は食物繊維や機能性成分を含む穀物として知られ、発芽させることで栄養価がさらに変化することが注目されています。ただし発芽させたハダカムギを実際に食べられる形にするには加熱処理が欠かせません。電子レンジ、焙焼、炒め、蒸しといった調理法の違いが、栄養成分や体内での消化されやすさにどのよう…
公開日: 2026年09月10日 10:24
微細藻類の強すぎる『旨味』を抑える食品成分ラクチゾール、食べやすさ改善のカギに
スピルリナやクロレラといった微細藻類は、たんぱく質や栄養価の高さから食品原料として注目されています。しかし実際に食べてみると、独特の強い旨味や風味が気になり、そのまま口にするのは難しいと感じる人も少なくありません。この研究は、そうした微細藻類が持つ『強すぎる旨味』を、味覚に作用する物質でうまく抑えら…
公開日: 2026年09月10日 09:03
植物性食品を中心にした食事と心血管代謝疾患の関係、これまでの研究を整理した総説
心臓病や糖尿病、脂質異常などをまとめて指す「心血管代謝疾患」は、世界的に深刻な健康課題となっています。こうした病気の予防や管理をめぐって近年注目されているのが、野菜や果物、全粒穀物、豆類などを中心とした「植物性食事」です。中国・杭州医学院公衆衛生学院と浙江省疾病予防管理センター栄養食品安全研究所の研…
公開日: 2026年09月09日 12:24
大気中のCO2が増えると、ダイズの収量は増えても油の性質は単純には決まらない
大気中の二酸化炭素(CO2)濃度は年々上昇を続けており、農作物の生育に影響を与えることが知られています。CO2は植物の光合成の材料であるため、濃度が上がると収量が増えるという報告は以前からありますが、収穫される種子の中身、とくに油の量や質までが同じように変わるのかどうかは、長期的なデータが少なく、は…
公開日: 2026年09月09日 07:23
バジル精油の香りでイチゴが長持ち?中国の研究チームが検証
イチゴは傷みやすく、収穫後わずか数日で水分が抜けたり甘みが落ちたりしてしまう果物です。防腐剤を使わずに鮮度を保つ方法として、近年はハーブや植物から抽出した精油を「くん蒸(燻蒸)」、つまり容器内で気化させて果実に触れさせる手法が注目されています。中国・浙江外国語学院の研究チームは、香草として知られるバ…
公開日: 2026年09月08日 20:42
老化を遅らせるヒントは昆虫に?食品科学の視点から見えてきた研究の現在地
世界的に高齢化が進むなか、「健康に年を重ねる」ための素材探しが活発になっています。植物由来の抗酸化成分は既に広く研究されていますが、栽培に時間がかかり供給量にも限界があるため、代わりとなる持続可能な資源が求められてきました。そこで近年注目されているのが、昆虫です。繁殖サイクルが速く、環境負荷が低く、…
公開日: 2026年09月08日 07:28
小さくて色ムラの多いヤマモモの外観品質、AIカメラでどこまで測れるか
真っ赤に熟した果実がジューシーな粒状の突起で覆われ、独特の食感と風味を持つヤマモモ(Myrica rubra)。中国の亜熱帯地域で広く栽培され、年間の生鮮出荷額は63億元に達するとされる果物です。収穫されたヤマモモの6割以上は生食用として、しかも高級市場向けに販売されるため、見た目の品質が売上を大き…
公開日: 2026年09月08日 06:27
おいしいお米はなぜおいしいのか 良食味品種と多収品種を比べた成分・代謝物調査
白いご飯の「おいしさ」は、香り、粘り、硬さ、甘みなど複数の感覚が重なり合って生まれます。では、その違いはお米の成分レベルでどこまで説明できるのでしょうか。中国の研究チームが、食味の異なる代表的な稲品種を選び、理化学的な特性とメタボロミクス(代謝物の網羅解析)を組み合わせて比較した研究が、フロンティア…
公開日: 2026年09月08日 04:59
水に溶けないラウリン酸を『乳化』して黄色ブドウ球菌に効かせる仕組みとは
ヤシ油や乳製品に多く含まれる中鎖脂肪酸「ラウリン酸」は、食中毒の代表的な原因菌である黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)に対して強い抗菌作用を持つことが知られています。しかし水にほとんど溶けず、常温で結晶化しやすいという性質があり、食品への応用は簡単ではありませんでした。中国…
公開日: 2026年09月08日 04:57
南黄海と東シナ海に暮らす3種のガザミ、それぞれ違う「好みの海」を大規模トロール調査で解明
中国の沿岸漁業では、ガザミ属(Charybdis属)の遊泳ガニが小規模漁業者にとって重要な漁獲対象になっています。今回紹介する研究は、南黄海と東シナ海に生息する近縁の3種、フタホシイシガニ(Charybdis bimaculata)、イボイソガニに近いCharybdis japonica(和名の記載…
公開日: 2026年09月08日 04:56