研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
飼料のフェニルアラニン量を変えると豚肉の質はどう変わるか——肥育豚での検証
豚肉は世界で最も広く食べられている肉の一つで、色や軟らかさ、風味、多汁性といった「食べたときの質」が消費者の選択を左右します。こうした性質は、筋肉内脂肪(サシ)の量や脂肪酸の組み合わせ、と畜後の筋肉のpHの変化など、肉そのものが持つ性質に大きく影響されると考えられています。
公開日: 2026年09月25日 21:36
チンケー(ハダカムギ)の栄養成分・薬理作用・風味に関する総説の紹介
チンケー(青稞、学名 Hordeum vulgare var. coeleste L.)は、中国のチベット高原(青海・チベット高原)を原産とする独特な穀物です。著者らによれば、この作物は多様な栄養成分、薬理活性、そして独特の風味の特徴から、近年ますます注目を集めています。また近年は、チンケーを原料と…
公開日: 2026年09月25日 07:13
食品の安全と日持ちを支える次世代バイオ包装材 ― 抗菌成分の放出制御と移行の管理をまとめた総説
食品を包む材料に、菌の増殖を抑える成分(抗菌成分)や、酸化による劣化を防ぐ成分(抗酸化成分)を組み込む技術が進んでいます。ただし、これらの有効成分が早い段階で使い尽くされてしまうと、保存期間の後半では効果が続きません。
公開日: 2026年09月24日 23:27
高原に育つ野菜「フェンダイソウ(Sedum aizoon L.)」の加工特性と低GI代替食品粉末の開発
体重管理を目的として、食後の血糖値の上がりやすさを示す指標が低い「低GI」の食事代替粉末(ミールリプレイスメントパウダー)への関心が高まっています。GIとはグリセミック・インデックスの略で、食品に含まれる炭水化物が血糖値をどの程度上昇させやすいかを相対的に示す値です。
公開日: 2026年09月24日 22:06
キャッサバでんぷんを加えた菜種たんぱく質ゲル――3Dプリントと飲み込みやすさの両立を目指す研究
高齢化にともない、飲み込みにくさ(嚥下障害)は公衆衛生上の重要な課題になっています。著者らによれば、特定の集団では有病率が60%に達するとの疫学データもあり、多くの高齢者は、ペースト状や細かく刻んだ食事をとる必要があります。ただし、こうした食事は見た目や味わいの面で魅力に乏しく、食欲や食事への意欲を…
公開日: 2026年09月23日 06:58
乾燥方法と加熱処理がオニテナガエビの栄養成分と風味に与える影響を調べた研究
オニテナガエビ(Macrobrachium rosenbergii)は淡水で育つ大型のエビです。この研究では、エビの身を乾燥させて保存性を高める加工に注目し、乾燥のやり方や加熱・味付けの有無によって、栄養成分や香り、味わいがどう変わるのかを体系的に調べることを目的としたと報告されています。
公開日: 2026年09月22日 21:36
発酵させたシロキクラゲ由来多糖の構造と紫外線B波(UVB)による損傷を和らげる働き
シロキクラゲ(Tremella fuciformis)は食用キノコの一種で、生理活性をもつ多糖(糖がつながった高分子)を豊富に含むことが知られています。研究チームは、このシロキクラゲ由来の多糖を微生物で発酵させたときに構造がどう変わるのか、またUVB(日焼けの原因となる紫外線B波)による細胞や生体の…
公開日: 2026年09月22日 04:41
可視・近赤外分光の三つの波長帯を組み合わせ、ミカン「紅美人」の糖度を測る手法の報告
果物の内部品質を素早く調べることは、選別や収穫後の管理、消費者の視点に立った品質評価にとって欠かせないと、研究チームは説明しています。なかでも可溶性固形分含量(SSC)は、カンキツ類の甘さと成熟度を示す重要な指標とされます。可溶性固形分含量とは、果汁に溶けている糖などの成分の量を表す値で、単位には …
公開日: 2026年09月20日 06:50
リュウガン(龍眼)抽出物と血管内皮の保護作用をめぐる研究の整理
心血管疾患は世界の死亡のおよそ3分の1を占めるとされ、動脈硬化、高血圧、心不全などが主要な病気として挙げられます。著者らは、これらの病気が共通して、血管壁が構造的にも機能的にも徐々に傷んでいく過程を土台にしていると説明します。その背景にあるのが、過剰な酸化ストレス、慢性的で軽度な炎症、そして脂質代謝…
公開日: 2026年09月19日 22:33
ホンオニク(Boschniakia rossica)の多糖類をめぐる研究の整理——抽出法・構造・報告されている生物活性と課題
ホンオニク(学名 Boschniakia rossica、中国名「草蓯蓉」)は、中国東北部を中心に分布する植物で、ハンノキ属の細根に寄生して育ちます。民間では古くから、腎の働きを補う、便通を助ける、体力を養うといった目的で用いられてきました。近年は、この植物に含まれる多糖類(BRPs)が、薬理作用を…
公開日: 2026年09月19日 19:05
マグネシウム施肥がサトウキビの収量と肥料利用効率を高める――土壌の化学性と微生物の変化に着目した圃場試験
マグネシウム(Mg)は植物の生育に欠かせない多量要素で、葉緑素の中心をなす成分であるほか、タンパク質の合成や光合成の電子伝達、酵素のはたらきの調節にも関わっています。ところが著者らによれば、中国の農地では窒素・リン・カリウムの肥料が長年過剰に使われる一方、Mgのような二次要素や微量要素の補給が不十分…
公開日: 2026年09月19日 17:37
菜種油の脱ガム法を比べる:リン脂質の回収と有用成分の行方
菜種油は不飽和脂肪酸を多く含む食用油として広く使われていますが、搾ったばかりの粗油には、油の主成分であるトリアシルグリセロールのほかに、リン脂質、トコフェロール、植物ステロール、カロテノイドといった微量成分が含まれています。このうちリン脂質は、水と油の両方になじむ性質をもち、精製の工程では「ガム」と…
公開日: 2026年09月19日 08:43