研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
穀物の品質・安全性をハイパースペクトル画像で測る——6種の主要穀物にわたる研究動向の整理
トウモロコシ、コメ、コムギ、オオムギ、ソルガム、キビといった穀物は、世界のカロリー摂取の約半分を支えており、人の食事と家畜の飼料の両方の基盤になっています。論文によれば、穀物の国際取引は年間およそ4億9000万トンに達し、育種から収穫受け入れ、保管、加工、輸出までの各段階で、迅速で信頼できる品質評価…
公開日: 2026年10月02日 21:52
アルギン酸ナトリウムは生タイプ即席でんぷん麺の品質をどう変えるか
中国で親しまれている「酸辣粉(サンラーフン)」は、サツマイモでんぷんを主原料とする麺料理です。手軽に食べられる即席タイプの需要が高まる中、麺のかたまり(麺塊)を乾燥させずに水分を含んだまま仕上げる「生タイプ即席でんぷん麺塊」が注目されています。乾燥工程を省くことで、多くのエネルギーを使わずに済み、で…
公開日: 2026年09月30日 20:03
アーモンド搾りかす由来タンパク質を加工し、クルクミンを包み込むゲルをつくる研究
アーモンドミルクを作る際には、油や液を搾ったあとに「搾りかす」が残ります。論文によれば、この搾りかすは主に飼料の原料として使われていますが、タンパク質を42〜61 g/100 g含み、そのうち約半分はグロブリンという種類のタンパク質だと報告されています。著者らは、この甘扁桃(スイートアーモンド)搾り…
公開日: 2026年09月30日 12:19
食品包装フィルムに精油を安定に取り込む——ミニトマトの鮮度保持を調べた研究
石油由来の包装材を減らしつつ、生鮮食品の品質低下を遅らせる「生分解性の機能性包装」が求められています。多糖類からつくるフィルムは再生可能な材料ですが、水になじみやすいため水蒸気などを通しにくくする性能が落ちやすく、強度も不十分になりがちだと研究チームは整理しています。
公開日: 2026年09月30日 08:14
シナモン由来成分を閉じ込めたペクチン膜で、カット唐辛子の品質低下を遅らせる
石油由来のプラスチック包装は分解されにくく、微小なプラスチック片として環境に残り続けます。そこで研究チームは、植物や乳由来の生分解性素材でつくる包装材に注目しました。なかでも「活性包装」と呼ばれる考え方は、包装材そのものに抗菌成分を練り込み、食品に直接添加せずに少しずつ放出させて日持ちを延ばすもので…
公開日: 2026年09月30日 06:39
卵白タンパク質の繊維化とγ-シクロデキストリンの濃度が水中油滴エマルションに与える影響
卵白タンパク質は、ゲル化や泡立ち、乳化といった加工上有用な性質を備えた食品素材です。しかし天然のままでは、分子が球状に折りたたまれて内部の疎水性の部分(油になじみやすい領域)が表面に出にくく、油と水の境界で働く力が制限されると考えられてきました。そこで用いられるのが「繊維化(フィブリル化)」です。酸…
公開日: 2026年09月30日 05:38
ガマ花粉由来の複雑なペクチン多糖の構造を解析し、樹状細胞の成熟を促す働きを報告した研究
植物に含まれる多糖(糖がたくさんつながった大きな分子)は、生体になじみやすく多様な働きを示すことから注目されています。しかし多糖は構造が不均一で枝分かれも複雑なため、どのような構造をしているのかを詳しく突き止めること自体が難しく、構造と働きの関係を読み解く妨げになっていると著者らは述べています。
公開日: 2026年09月30日 03:48
マスタード搾りかすからタンパク質を取り出す——抽出方法の違いが性質を変える
カラシナ(Brassica juncea、ブラウンマスタードやオリエンタルマスタードとも呼ばれます)の種子は、食用油の原料や香辛料として世界中で使われています。研究チームの説明によれば、油を搾ったあとに残る「種子ミール」や「搾りかす」は、もとの種子の重量の半分以上を占めるうえ、必須アミノ酸をすべて含…
公開日: 2026年09月29日 13:19
褐藻抽出物を加えたゼラチン/キトサン膜による常温保存中の即食ナマコの品質保持
ナマコは中国で広く養殖されている海産動物で、下処理や加熱を済ませた「即食ナマコ(RTE-SC)」として流通しています。著者らによれば、生のナマコは自己消化(体内の酵素が自らの組織を分解する働き)が強く、収穫や輸送の刺激で体壁が崩れやすいため、加工品は冷凍保存と低温物流に頼ってきました。
公開日: 2026年09月29日 12:43
タケノコの皮を微粉末にしてゲル化し、パンに使う――食感・安定性・風味への影響を調べた研究
タケノコを加工すると、皮や根元の部分が大量に残ります。著者らによれば、タケノコのバイオマスのうち利用されるのは40〜50%ほどで、毎年1764万〜2205万トンの皮が廃棄されるか、価値の低い飼料に回されているとされます。一方でこの皮には食物繊維や多糖類、フラボノイド、ステロールといった成分が含まれて…
公開日: 2026年09月29日 11:44
エゴマ種子タンパク質を物理的処理で改質し、発酵ゲルの性質を高める研究
畜産の環境負荷を抑え、増え続ける世界の人口を養うため、食品業界は動物性タンパク質の代わりになる植物性の原料を探しています。大豆やエンドウ、ヒヨコマメなどはすでに研究が進んでいますが、著者らは、中国の薬食同源(医薬にも食品にも使われる)植物資源が持つタンパク質は長く見過ごされてきたと指摘します。こうし…
公開日: 2026年09月29日 11:08
カボチャ粉末を加えるとタチウオのすり身ゲルはどう変わるか
タチウオ(Trichiurus haumela)は中国で漁獲量・加工量ともに多い魚で、生食のほかに魚肉だんごや魚肉ソーセージ、カニ風味かまぼこといった「すり身製品」へ加工されます。こうした製品の品質は、魚肉のたんぱく質(筋原線維たんぱく質)が加熱によって網目状に固まる力、すなわちゲル形成能に大きく左…
公開日: 2026年09月29日 08:53