研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
中国の女性、大豆イソフラボン摂取は目標量の半分以下——全国調査でわかった実態
豆腐や豆乳など大豆食品は中国の食卓に古くから根付いていますが、実際にどれくらいの量の大豆イソフラボンを摂取できているのかは、これまであまり詳しく調べられてきませんでした。今回、中国の研究チームが14歳以上の女性を対象に、全国規模のデータを使って大豆イソフラボンの摂取量を推計し、国が定める摂取目安と照…
公開日: 2026年09月09日 06:39
黄精(オウセイ)の品種で甘さやうまみはどう変わる?代謝物から見る食味の違い
Polygonatum cyrtonema Huaは、中国で古くから薬用・食用の両方に使われてきた植物で、根茎(黄精と呼ばれる部位)が食品や健康素材として利用されています。同じ植物でも産地や品種によって味や栄養価が異なることは知られていましたが、その違いがどのような成分の変化によって生じているのかは…
公開日: 2026年09月09日 06:31
食肉を守るミント入りフィルム——トウモロコシデンプンとキチンで羊肉の鮮度をどこまで保てるか
スーパーで買った肉のパックは、時間が経つと水分やにおいが変わり、色も少しずつ変化していきます。肉は水分と栄養に富むため微生物が増えやすく、酸化による劣化も進みやすい食品です。これを防ぐ従来の方法には冷蔵・冷凍、超高圧処理や放射線照射といった非加熱処理、クエン酸やアスコルビン酸などの食品添加物がありま…
公開日: 2026年09月09日 06:23
露に濡れた茶葉が生む「青臭さ」の正体とは——武夷岩茶の香り欠陥をGC-MSと分子ドッキングで探る
中国を代表する銘茶のひとつ、武夷岩茶(ぶういがんちゃ)は「岩韻花香」と呼ばれる濃厚な花香とコクのある味わいで知られています。しかし茶産地では収穫期に長雨が続くと、早朝の茶葉表面に露が付着した「露つき葉」を摘まざるを得ないことがあります。こうした葉から作られた茶は、伝統的に青臭さ(グラッシーな異臭)が…
公開日: 2026年09月09日 05:44
「黄金芽」茶はなぜ苦渋みが少ないのか——カテキン合成遺伝子に着目した研究
緑茶の中には、光に敏感で新芽が黄色くなる「黄金芽(Huangjinya、HJY)」という品種があります。この品種は爽やかでまろやかな味わいと苦渋みの少なさで知られ、市場でも高い評価を得ていますが、その「苦渋みが少ない」という特徴がどのような仕組みで生まれるのかは、これまで十分に解明されていませんでし…
公開日: 2026年09月09日 05:42
COPDの低栄養、どう見抜く? 高齢者向け栄養指数と体組成の位相角を比べた研究
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は世界的に患者数の多い呼吸器の病気で、進行すると体重減少や筋肉の消耗を伴う「低栄養」を合併しやすいことが知られています。入院患者を対象とした過去の報告では、COPD患者の3〜6割が低栄養状態にあるともされます。低栄養は呼吸筋の働きを弱め、入院の長期化や生活の質の低下にもつ…
公開日: 2026年09月09日 05:35
オキアミ油に含まれる成分、老化促進マウスの筋肉の衰えを和らげる可能性を示唆する研究
年齢を重ねると誰にでも起こる筋肉量や筋力の低下は「サルコペニア」と呼ばれ、生活の質や寿命に大きく関わることが知られています。この現象に食品由来の成分がどう働きかけられるのかを調べた研究が、エヌピージェイ・サイエンス・オブ・フードに発表される予定です。今回注目されたのは、南極海に生息するオキアミから得…
公開日: 2026年09月09日 04:55
「畏敬の念」は食品ロスを減らす気持ちを高めるか——788人によるオンライン実験
食べ物を無駄にしてしまうことへの罪悪感は誰にでもあるものですが、それを実際に減らす行動につなげるのは簡単ではありません。これまでの研究の多くは、食品ロスの環境負荷を伝える情報提供や啓発キャンペーンに焦点を当ててきましたが、それだけでは行動が変わりにくいことも指摘されてきました。今回、広州大学とナンザ…
公開日: 2026年09月09日 04:51
冷凍保存で変わるティラピアの筋肉タンパク質構造と『におい』の抱え込みやすさ
冷凍した魚を長く保存していると、解凍したときに風味が落ちていると感じることがあります。この変化には、においの成分そのものが減ること以外に、魚肉に含まれるタンパク質が香りの成分を『抱え込む』能力が変化していることも関わっていると考えられています。中国・北部湾大学(Beibu Gulf Universi…
公開日: 2026年09月09日 04:50
腸内細菌が病原体の侵入を防ぐ仕組みとは:微生物代謝産物とコロニー形成抵抗性を整理した総説
お腹の中には無数の細菌がすみついていますが、これらは単なる同居人ではなく、食中毒や院内感染の原因となる病原体の定着を妨げる『防御ライン』としても働いていると考えられています。この現象は『コロニー形成抵抗性』と呼ばれ、腸内細菌が作り出す代謝産物が重要な役割を担うとされています。中国・鄭州にある河南工業…
公開日: 2026年09月08日 20:43
バジル精油の香りでイチゴが長持ち?中国の研究チームが検証
イチゴは傷みやすく、収穫後わずか数日で水分が抜けたり甘みが落ちたりしてしまう果物です。防腐剤を使わずに鮮度を保つ方法として、近年はハーブや植物から抽出した精油を「くん蒸(燻蒸)」、つまり容器内で気化させて果実に触れさせる手法が注目されています。中国・浙江外国語学院の研究チームは、香草として知られるバ…
公開日: 2026年09月08日 20:42
中国各地の茶葉、香りと味の違いを化学成分から読み解く研究
同じチャノキ(Camellia sinensis L.)から作られるお茶でも、産地によって味わいや香りが異なることは、お茶を飲む人であれば経験的に感じたことがあるかもしれません。こうした「産地ごとの個性」がどのような化学物質の違いによって生まれているのかを、大規模な成分分析と機械学習を組み合わせて調…
公開日: 2026年09月08日 19:50