研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
カビに汚染された大豆ミールは、どのように劣化していくのか──54日間の追跡研究
大豆ミールは、大豆から油を搾ったあとに残る副産物で、アミノ酸をバランスよく含む優れた植物性タンパク質源として、食品や飼料に広く使われています。ただし多孔質で水分を抱えやすい性質があるため、湿度の高い場所で保管するとカビが生えやすいという弱点があります。カビが増えるとタンパク質や脂質が分解されて栄養価…
公開日: 2026年09月17日 06:51
魚肉粉末中の4種ビスフェノールを測るための標準物質を開発
ビスフェノールAをはじめとするビスフェノール類は、プラスチック製品などに関わる化学物質として環境中や食品中での存在が注目されてきました。こうした物質が魚の身にごく微量含まれているかどうかを調べるには、分析装置が正しい値を出しているかを確認するための「ものさし」が必要になります。この役割を果たすのが標…
公開日: 2026年09月17日 05:53
乳清タンパク質と大豆タンパク質を組み合わせた食品のアレルギー性を下げる乳酸菌を探す研究
牛乳由来の乳清タンパク質分離物(WPI)と、大豆由来の大豆タンパク質分離物(SPI)を組み合わせた「デュアルプロテイン(二種タンパク質)」の食品素材は、互いの栄養面の長所を補い合える点が利点とされています。一方で、どちらの原料にも主要なアレルゲン(アレルギー反応の原因となるタンパク質)が含まれており…
公開日: 2026年09月17日 04:48
土壌改良資材でイネのカドミウム吸収を抑え、セレンを増やす——中国・江西省での試験報告
セレンは人体に必要な微量元素で、抗酸化作用や免疫機能の維持などに関わるとされます。論文によれば、中国の成人1人あたりの1日平均セレン摂取量は26.63マイクログラムで、中国栄養学会が推奨する60〜240マイクログラムを大きく下回っています。主食であるコメはセレンの主要な摂取源であるため、セレン含量の…
公開日: 2026年09月14日 20:22
食品に含まれる微小プラスチックを素早く取り出す──マイクロ波を使った前処理法の研究
マイクロプラスチック(大きさ5ミリメートル未満のプラスチック粒子)は、魚介類や飲料水、食塩、乳製品、茶飲料など幅広い食品から見つかっています。研究チームによれば、食品は栽培から加工、包装、保管に至る工程でプラスチック材料と接する機会があり、加熱殺菌や凍結解凍、機械的な摩擦といった処理が包装材や装置か…
公開日: 2026年09月14日 18:13
生分解性プラスチックの微粒子がコイの肝臓に与える影響を調べた研究
プラスチックは現代の産業や日常生活に欠かせない素材ですが、分解されにくく、細かく砕けてマイクロプラスチック(微小なプラスチック粒子、MPs)となって環境中に残ります。その中でポリ乳酸(PLA)は生分解性をもつ有望な素材とされていますが、そこから生じるマイクロプラスチック(PLA-MPs)もまた環境汚…
公開日: 2026年09月14日 03:02
カビ毒オクラトキシンAと肝細胞がんをつなぐ分子を、計算解析で絞り込む
肝細胞がんは肝臓に生じる最も一般的な悪性腫瘍で、がんによる死亡の主要な原因の一つです。論文によれば、世界の新規肝がん症例の半数以上が中国で発生しており、その予後は総じて不良で、5年生存率は約10%にとどまります。発症の背景には、B型・C型肝炎ウイルス感染、アルコール、代謝異常、そして食品中の毒素など…
公開日: 2026年09月14日 02:16
野菜の農薬残留と腸内細菌叢、消化器の健康との関係を整理した研究
キャベツやほうれん草など野菜には、栽培過程で使われた農薬がごく微量残留することがあります。こうした農薬残留が腸内細菌叢(腸内フローラ)に影響を与え、それが消化器の不調や炎症性腸疾患(IBD)とどうつながるのか、これまで人を対象にした研究がどこまで明らかにしてきたのかを整理したレビュー論文が、コンプリ…
公開日: 2026年09月10日 08:57
カップ麺容器から検出されたマイクロプラスチック、1杯あたり300個超という調査結果
プラスチックごみが細かく砕けてできる微小な粒子「マイクロプラスチック」は、すでに海や土壌など自然環境のいたるところで見つかっており、食品を通じて人の体内に入り込むことも知られています。中でも即席麺(カップ麺)は、多くの人にとって手軽な食事の選択肢である一方、樽型(バレル型)の容器に入ったタイプでのマ…
公開日: 2026年09月03日 06:26
食中毒菌への天然由来対策?中国伝統薬用植物の精油9種を比較した研究
食品の安全を脅かす細菌の中には、表面に膜状の「バイオフィルム」を作って洗浄や消毒に抵抗するものがあり、食品加工現場での対策が課題となっています。こうした背景から、化学合成の抗菌剤に代わる天然由来の候補として、植物から抽出される精油が注目されています。今回紹介する研究では、中国の伝統薬用植物に由来する…
公開日: 2026年09月02日 13:29
食品の腐敗を防ぐ「精油」研究の最前線 ― 抗菌のしくみと実用化への課題を整理したレビュー
加工食品や生鮮食品に使われる合成保存料に対して、健康面での不安から敬遠する消費者が増えています。国際食品情報評議会財団(IFIC)の調査によれば、半数近くの消費者が合成保存料を含む製品を意識的に避け、約4割が天然由来の保存方法を好むと回答しているといいます。こうした背景のもと、植物から得られる「精油…
公開日: 2026年09月02日 09:31
北西太平洋のマサバに含まれる微量元素を調べた研究、食の安全性はどう評価されたか
マサバ(Scomber japonicus)は、日本や韓国、ロシアなどでも巻き網漁業の重要な対象となっている魚で、良質なたんぱく質や脂肪酸、ミネラルの供給源として世界的に消費されています。海洋生物は鉄や亜鉛のように体に必要な微量元素だけでなく、カドミウムや鉛のように毒性を持つ非必須元素も、えらや腸、…
公開日: 2026年09月02日 06:29