研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
超音波処理でタイガーナッツ粉の性質はどう変わるか――粉に含まれる脂質の有無による違いを比較した研究
タイガーナッツ(学名 Cyperus esculentus)は、ナッツという名前ですが、地中にできる塊茎を食用にする作物です。論文によると、デンプンを40〜50%、タンパク質を6〜12%、不飽和脂肪酸を15〜25%ほど含み、近年は植物由来の食品素材として関心を集めています。一方で、その粉は水に溶けに…
公開日: 2026年10月19日 08:10
油茶の殻から取り出した成分で作る、土に分解されるイチゴ包装フィルムの研究
収穫後の青果物の包装には、分解されにくいプラスチックフィルムが広く使われています。研究チームによれば、こうしたフィルムは環境汚染の原因になるうえ、鮮度を保つ機能も限られています。包装に使われる樹脂の一つであるポリビニルアルコール(PVA)は水に溶ける合成高分子ですが、自然の土の中では分解が比較的遅い…
公開日: 2026年10月19日 07:12
抗真菌性の可食コーティングは、なぜ実験室ほど果実の病気を防げないのか――感染部位への届き方に注目した総説
マンゴーやパパイヤ、グアバ、アボカド、バナナなど熱帯・亜熱帯の果物では、収穫後の貯蔵や流通の段階で「炭疽病」が大きな問題になります。原因はコレトトリカム属(Colletotrichum)のカビで、果皮に茶色から黒色のくぼんだ病斑が広がります。著者らが引用した広い推計では、開発途上国の生産体系における…
公開日: 2026年10月19日 06:31
香辣醤の辛さの強さと食べたときの感情:韓国と中国の消費者を比べた研究
辛さは、甘味や塩味のような「基本味」ではありません。口の中の神経が刺激されて生じる感覚ですが、食べる体験を大きく左右します。中国・四川地方の調味料「香辣醤(シャンラージャン)」は、唐辛子や花椒などを使った香り高く辛いソースで、中国の消費者にはなじみ深い食品です。
公開日: 2026年10月19日 06:13
傷ついたイチゴにエチレンが加わると何が起こるか:棚持ち期間中の品質・代謝・遺伝子発現の変化
イチゴは見た目や香り、味に優れる一方、収穫後に傷みやすい果物です。果肉が柔らかく皮が薄いため、軽くぶつかったり押されたりするだけで傷がつきます。傷ができると水分が抜けやすくなり、軟化が進み、店頭や家庭で品質を保てる期間(棚持ち期間)が短くなります。
公開日: 2026年10月19日 05:35
紅茶ポリフェノールの一種を粒子に組み込み、ピッカリングエマルションの酸化を抑える試み
油と水が細かく混ざり合った状態を「エマルション」と呼び、多くの食品に見られる身近な仕組みです。一方で、中に含まれる油が酸素と反応して劣化する「脂質酸化」が起こりやすく、品質低下の原因になることが知られています。
公開日: 2026年10月18日 07:13
長時間輸送のストレスはホルスタイン牛肉の質にどう関わるか:遺伝子とタンパク質の解析から
牛は出荷の際にトラックなどで長時間運ばれることがあり、その間に受けるストレスが肉の質に影響する可能性があります。研究チームは、輸送ストレスが牛肉の品質にどのような影響を与えるのか、またその背景でどのような仕組みが働いているのかを明らかにすることを目的としました。
公開日: 2026年10月18日 06:37
クコの実由来の多糖類を混ぜた青稞(ハダカムギ)粉は、240日間の保存でどう変化したか
青稞(チンコー)は、殻が実から外れやすいハダカムギの一種で、中国の青海・チベット高原で主食として食べられてきた穀物です。食物繊維の一種であるβ-グルカンやポリフェノールを多く含み、全粒粉として麺やパン、飲料などへの利用が広がっています。一方で、青稞粉は保存中に品質が落ちやすいことが知られています。粉…
公開日: 2026年10月16日 22:38
同じ畑で育てた乾果用ナツメ66品種の代謝物を比較し、品種による違いと有望な遺伝資源を探った研究
ナツメは中国原産の果樹で、食品や伝統的な薬用素材として利用されてきました。用途によって生食用と乾果用に大別され、乾果用の品種は乾物の割合が高く加工に向くことから、干しナツメ産業や機能性食品の素材として重視されています。果実には有機酸、フラボノイド、トリテルペノイド、フェノール酸、アルカロイドなど多様…
公開日: 2026年10月16日 06:31
栄養補助食品に混入されたシルデナフィル類を調べる迅速な分析法の開発
健康食品として流通する栄養補助食品の中に、本来含まれてはならない医薬品成分が違法に加えられていないかを確かめることは、製品の安全性を守るうえで重要です。研究チームは、シルデナフィルに代表される「ホスホジエステラーゼ5型(PDE5)阻害薬」と呼ばれる医薬品成分のグループと、タダラフィルの類似化合物を対…
公開日: 2026年10月16日 06:02
昆布とシイタケの食物繊維を配合した低GI粉が肥満マウスの代謝と腸内細菌に与える影響
肥満は世界で10億人以上が抱える慢性疾患とされています。薬物療法には長期の服用や副作用の課題があるため、食事による予防や管理が重視されています。研究チームが注目したのは、中国で広く食べられている昆布(Laminaria japonica)とシイタケ(Lentinula edodes)です。どちらも食…
公開日: 2026年10月15日 07:06
赤トウガラシの種子タンパク質を、微細化処理とパルス電界処理の組み合わせで改質する試み
赤トウガラシを加工すると大量の種子が残りますが、その多くは十分に活用されていません。論文によると、先行研究ではトウガラシの種子はおよそ16〜21%のタンパク質を含み、必須アミノ酸も多いことが報告されており、植物性タンパク質の供給源として期待されています。
公開日: 2026年10月15日 06:26