研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
家禽の飼料に使うセレン——さまざまな供給源をどう選ぶかを整理した総説
セレン(Se)は、家禽(ニワトリなどの家畜化された鳥類)の飼育現場で最も広く使われている飼料添加物の一つです。著者らによれば、セレンは抗酸化酵素、とくにグルタチオンペルオキシダーゼや、セレンを含むさまざまなタンパク質(セレノプロテイン)を活性化するために必要とされます。抗酸化酵素とは、体内で生じる反…
公開日: 2026年09月25日 20:33
中国におけるクレソン(オランダガラシ)——導入の経緯、分布、生態系への影響を整理した研究
クレソン(オランダガラシ、学名 Nasturtium officinale)はアブラナ科の多年生の水生植物で、著者らによれば、ヨーロッパ東地中海地域や南西アジア、中央アジア、アラビア半島、マカロネシア、アフリカ北部・北東部の熱帯域を原産とします。現在は南極大陸を除くすべての大陸に持ち込まれており、中…
公開日: 2026年09月25日 18:04
電子商取引の発展は食の「栄養と環境」の両立を進めるか——中国都市部のデータを用いた研究
インターネット通販(電子商取引、eコマース)は世界各地で急速に広がり、人々の買い物のしかたを変えてきました。とりわけ発展途上国では、インターネット利用の普及とデジタル決済の広がりが、その拡大を後押ししています。著者らによれば、世界の電子商取引市場は2019年以降、年15%の成長を続け、2024年には…
公開日: 2026年09月25日 14:58
食用きのこの菌糸体を植物性代替肉の材料に――23株のスクリーニングと加工特性の検討
植物性の代替肉は、たんぱく質の質、肉らしい風味、繊維状の食感という点で依然として課題を抱えていると、著者らは指摘しています。そこで注目されたのが、食用菌類の菌糸体です。菌糸体とは、きのこの傘や柄になる前の、糸状に伸びる細胞のかたまりのことで、培養によって増やすことができます。菌糸体はたんぱく質を多く…
公開日: 2026年09月25日 08:57
腸内細菌がつくる短鎖脂肪酸と「駆出率が保たれた心不全」——総説論文が整理した現状
心不全のうち「駆出率が保たれた心不全(HFpEF)」は、心臓が血液を送り出す力(左室駆出率)は50%以上に保たれているのに、息切れ・倦怠感・むくみといった心不全の症状が現れる病態です。心臓がうまく拡がって血液を受け入れる「拡張機能」の障害が特徴で、著者らによれば、加齢、高血圧、肥満、糖尿病、冠動脈疾…
公開日: 2026年09月25日 08:36
ジャスミン茶の苦味と渋味はどう和らぐのか——茶葉の下地と成分の組み合わせを調べた研究
ジャスミン茶は、緑茶の茶葉に生のジャスミンの花の香りを移して作る中国の伝統的な花茶です。香りの良さがよく語られますが、著者らは、茶の品質は香りだけで決まるのではなく、味や口当たりとの釣り合いも重要だと指摘しています。そして味の土台になるのは、香りづけの前段階にあたる「茶ベース(茶坯)」、つまり元にな…
公開日: 2026年09月25日 07:45
捨てられてきたアスパラガスの茎や皮に何があるのか——副産物の成分と活用をまとめた総説
アスパラガス(Asparagus officinalis L.)は若い芽(若茎)を食べる野菜として世界で広く栽培されています。しかし研究チームによれば、収穫できるのは生育初期のごく短い期間だけで、その後も植物は1.5メートルから2メートルほどまで伸び続けます。秋になると、茎・葉・花・果実・種子からな…
公開日: 2026年09月25日 07:31
チンケー(ハダカムギ)の栄養成分・薬理作用・風味に関する総説の紹介
チンケー(青稞、学名 Hordeum vulgare var. coeleste L.)は、中国のチベット高原(青海・チベット高原)を原産とする独特な穀物です。著者らによれば、この作物は多様な栄養成分、薬理活性、そして独特の風味の特徴から、近年ますます注目を集めています。また近年は、チンケーを原料と…
公開日: 2026年09月25日 07:13
食事と腸内細菌は逆流性食道炎に関わるか——遺伝情報と臨床データを組み合わせた研究
胃の内容物が食道へ逆流し、胸やけや酸っぱいものがこみ上げる症状を起こす病気を胃食道逆流症(GERD)といいます。論文によれば、欧米では有病率が長く10〜20%の間で推移し、アジアでも過去10年で急激に増加してきました。生活の質を大きく損なううえ、逆流が続くと逆流性食道炎やバレット食道、食道腺がんへ進…
公開日: 2026年09月25日 06:50
南京市の働く世代1,014人に見る腹部肥満――生活習慣データから探った関連要因
中国では成人の半数以上が過体重または肥満とされ、その対策が公衆衛生上の課題となっています。なかでも腹部肥満は、腹囲で測る「おなかまわりの肥満」を指し、この研究では男性で腹囲85.0cm以上、女性で80.0cm以上を該当と定義しています。著者らは、腹囲は体格指数(BMI)よりも測定が簡便で健康リスクと…
公開日: 2026年09月25日 05:25
高原に育つ野菜「フェンダイソウ(Sedum aizoon L.)」の加工特性と低GI代替食品粉末の開発
体重管理を目的として、食後の血糖値の上がりやすさを示す指標が低い「低GI」の食事代替粉末(ミールリプレイスメントパウダー)への関心が高まっています。GIとはグリセミック・インデックスの略で、食品に含まれる炭水化物が血糖値をどの程度上昇させやすいかを相対的に示す値です。
公開日: 2026年09月24日 22:06
焙煎の条件がウーロン茶「鳳凰単叢(鴨屎香)」の香りをどう変えるか
中国の代表的なウーロン茶のひとつに、鳳凰単叢(ほうおうたんそう)と呼ばれる種類があります。著者らによれば、この茶の仕上げ工程で欠かせないのが焙煎(ロースト)で、焙煎のかけ方によって出来上がった茶の香りの個性が大きく変わるとされています。なかでも鴨屎香(ヤーシーシャン)は、消費者にもっとも人気のある品…
公開日: 2026年09月24日 21:32